国内最大の無料通話&メールアプリ LINE(ライン)をショップ専用で使う!

LINE(ライン)は回線登録されているスマートフォンでないと使えないと思っている方も多いようだが、ネット接続ができれば、タブレット端末や機種変更後で使わなくなったスマートフォンでも使える。ということは、個人用とは別にショップ専用のラインも用意できるというわけだ。その概要を見てみる。

改めてLINE(ライン)とは何だろうか?

今さらだが、LINE(以下、ライン)は無料通話と無料メールができるアプリである。スマートフォンの普及に伴い、爆発的に利用者数が増え、現在、国内だけでも4500万人以上が登録している。国民の3分の1以上が使っている計算で、身近なところやショップのユーザーがどれだけラインを使っているかを見れば、納得の数字であるはずだ。スマートフォンや携帯電話のアドレス帳から自動的に「友だち」を追加できるので、電話番号を知っている者同士であれば、とても簡単にやりとりが可能となるのも魅力のひとつで、その他、カメラやゲーム、ウイルス対策、天気などラインに関連したアプリも豊富にあるのも面白い。実際の活用方法はというと、無料通話よりメール(トーク)の比率が高いはずで、これをショップ用として使っていきたい。

電話番号がなくてもラインを使える

現在、自身のスマートフォンにもラインが入っている人は多いはず。それをそのまま使っても良いが、ここではプライベートと切り離すために、ショップ専用の別の端末やアカウントを取得する方法で話を進める。
 まずは、ショップ専用のスマートフォンをひとつ用意したい。新規に回線を追加する必要はなく、中古の端末を購入すればよい。なぜか? 電話番号を持っていないとラインを使えないと勘違いしている方も多いが、実はフェイスブックのアカウントがあれば、電話番号がなくてもラインの登録が可能なのだ。なので、まずはスマートフォンの本体を用意しよう。ショップのライン用と使用目的を限定してしまえば、型落ちのモデルで十分だ。ただし、Wi-Fi機能は必須である。ショップ内にも無線LANが必要だ。

ライン登録用のフェイスブックアカウントを登録

次に、フェイスブックにアカウント登録しよう。すでにショップ用またはショップスタッフ用のアカウントがあれば、それを使ってラインを登録すればよいが、プライベート(個人)用のアカウントしかない場合は別途用意したい。メールアドレス1つにつき1アカウントのため、ショップ用のアカウントを登録する際には、Gmail等のフリーメールアドレスを別途取得して登録した方が良いかもしれない。
まとめると、

  • Gmail等のフリーメールアドレスを取得
  • そのメールアドレスでショップ用フェイスブックのアカウントを登録
  • そのフェイスブックのアカウントでラインを登録

といった流れになる。こうすれば、電話番号がなくてもラインが使えるようになる。

ラインをオープンな設定に変更する

ラインが登録できたら、ショップ用としてオープンな設定に変更していこう。「設定」から「プロフィール」へと進み、「ID」を設定する。ローマ字・英語でショップだと分かるようなIDがベストだ。IDの設定が完了したら、「IDの検索を許可」をオンにしよう。これで、他の友だちがID検索でショップ用ラインを見つけることができるようになる。さらに、QRコードをホームページ、ブログ、フェイスブック上に公開しておけば、それをラインのQRコードリーダーで読み取ってもらうだけで友だち登録してもらえる。このショップ用ラインのIDとQRコードを公開することで、不特定多数が友だち登録してくる可能性がある。中にはスパム的なものや出会い系への誘導目的などもあるはずなので、それはブロックしていく必要がある。

ショップ用ラインの使い方

ショップ用ラインの有効な使い方は、ラインの公式アカウントに見られるように、ショップからのお知らせはもちろん、クーポンの送付など、多数に一斉送信する方法だろう。また、自分の「ホーム」で投稿した内容は、友だちとなっている相手の「タイムライン」に表示されるので、メール(トーク)ではなく、こちらをお知らせのメインで使うのもひとつの手だ。
また、ラインはスマートフォン側でメールアドレスを登録しておけば、パソコンにラインのソフトをインストールして使うことが可能で、日常でパソコンの使用頻度が多ければ、パソコン版のラインも併用していきたい。メールはもちろん、イヤホンマイクをつないでおけば、パソコンからでも無料通話が可能なので、実際、パソコンからも便利に使える。

(写真1)
「設定」→「プロフィール」からID設定をする。20文字以内の英数字で、ショップ名を踏まえたものにすると分かりやすいだろう。設定後、「IDの検索を許可」をオンにしよう。

(写真2)
「設定」→「プロフィール」または、「友だち追加」→「QRコード」から自分のQRコードを表示できる。これをスクリーンショットで保存し、ホームページ、ブログ、フェイスブックで公開すればよい。

(写真3)
自分の「ホーム」で投稿した内容は、「友だち」のタイムラインに表示される。ツイッターやフェイスブックに投稿した時に近いものがある。ショップからのお知らせはここを使ってもよい。

(写真4)
「設定」→「アカウント」からメールアドレスとパスワードを登録しておくと、パソコン版のラインも使うことができる。パソコン版も無料通話&メールは同じなので、スマートフォンと併用していきたい。