パスワードを設定しパソコンやデータの安全管理

ショップや事務所にパソコンを置いている方は多いだろうが、仕事用とユーザー用など、用途に応じて複数台を使い分けているケースは稀ではないだろうか。仕事用の1台を不特定多数の人が使用する場合に不安なのが、データ流出やウイルスに対するセキュリティ面。今回は、「パスワード」でパソコンやデータを守る方法を見てみる。

まずは何より「ログオンパスワード」設定を

安全管理の第一歩として、パソコン起動時のパスワードを設定しておこう。方法は「コントロールパネル」→「ユーザーアカウント」からパスワードを作成・変更するアカウントを選択。「パスワードの作成」で設定が可能だ。ただし、セーフモードで起動し、「Administrator(アドミニストレーター)」でログオンすると、作成したパスワードを削除できるので、アドミニストレーターのパスワードも設定しておかないと、少々知識のある人には簡単にログオンされてしまうので注意。とりあえず、これでパソコンの電源を入れる段階での基本的な安全は確保できるので、まずはログオンパスワードからだ!

スクリーンセーバーにもパスワードを

仕事始めに一度パソコンの電源を入れてしまえば、数時間使わないからといって、わざわざ電源を切ることはほとんどないだろう。日常、パソコンを使用している最中に、ちょっと席を離れることはしばしばある。そんな時にのぞき見されたり、何かの操作をされないようにスクリーンセーバーが動くように設定しておこう。煩わしいからといってスクリーンセーバーを解除する方も多いだろうが、不特定多数の人が出入りする場所にパソコンを置いている場合は設定しておいた方がベスト。同時に、「パスワードによる保護」をしておけば、ログオンパスワードと同じパスワードでスクリーンセーバーを解除する設定にできる。「画面のプロパティ」で「スクリーセーバー」タブをクリックし、「パスワードによる保護」にチェックを入れておこう。

万が一パスワードを忘れた場合は「セーフモード」で

冒頭でも少し触れたが、もし、ログオンパスワードを忘れた場合は「セーフモード」で起動すれば、パスワードの削除・再設定が可能となる。セーフモードで起動するには、パソコンの電源を入れてから「F8」キーを押すと「拡張オプションメニュー」が表示される。そこで「セーフモード」を選択すればOKだ。その後、ユーザー一覧画面で「Administrator(アドミニストレーター)」と既に設定されているユーザー名が表示されるはずなので、アドミニストレーターをクリックしてログオン。あとは、前述の方法でパスワードを削除・変更すればよい。アドミニストレーターのパスワードも忘れずに。

更なる安全管理にUSBメモリでロック

今まで述べたログオンパスワードやスクリーンセーバーの設定は基本中の基本。これだけでももちろん効果はあるが、さらに安全にしておきたいという方にはUSBメモリの併用をおすすめする。USBメモリというと手軽に携帯できるデータの保存・移動用ツールとしての使い方がメインかもしれないが、パソコンの「鍵」としての使い方もできる。具体的には、設定したUSBメモリを挿さないとパソコンを操作できないようにロックをかけることができる。「Black Barn(ブラックバーン)」や「USB TOOLS(USBツールズ)」、「PCLock USB(PCロックUSB)」などのフリーソフトを使用するとよい。

USBメモリにも暗号化・パスワード

USBメモリの主な使用方法がデータ保存の場合、万が一、紛失した場合にデータを見られたり盗まれたりすると困るだろう。それが個人情報の場合には責任問題にも発展しかねない。現在発売されているUSBメモリには暗号化ソフトが付属されているものが多いので、それを使用することをおすすめする。また、暗号化ソフトはフリーソフトとしてダウンロードできるものもあるので、セキュリティ機能のないUSBメモリを使用している場合には、ぜひダウンロードしておこう。例えば、「アタッシュケース」なら世界標準の暗号アルゴリズムを採用しており、パスワードを入力しない限り解読できないようになっている。

圧縮ファイルでパスワード

前述の暗号化ソフトはパソコンからUSBメモリへのデータコピー以外に、パソコン内だけでの使用ももちろん可能。もし、パソコンそのもののログオンパスワードを破られたりして、不正に使用されたとしても、大切なファイルを暗号化して保存しておけば安心だ。さらに簡単にファイルを守る方法としては、圧縮ファイルにパスワードをかける方法も挙げられる。ZIP形式で圧縮することでパスワードをかけることができ、解凍する場合にはもちろん設定したパスワードが必要となる。別途にソフトをインストールすることなくファイルを守れるので、大切なファイルはZIP形式で圧縮しておくのも1つの方法だ。

変化・進化する検索エンジン 目的に応じツールを使い分けよう

お気に入りに登録しているホームページ以外の、未知のサイトを探す場合に必ずと言っていいほど使うのがポータルサイトや検索エンジンの「検索機能」。これがなければネットの活用が成り立たないと言っても過言ではないほど必要不可欠なものだ。文字情報のみならず、画像や動画なども検索できとても便利になったが、使い方次第では欲しい情報が見つけにくい場合もある。今回は、検索エンジンの変化と活用を見てみる。

変化する検索結果

インターネットで情報を探すとき、必ずと言っていいほど利用する検索エンジン。日本で最も多く利用されているのがYahoo!(ヤフー)で、続いてGoogle(グーグル)となる。ここで得られる検索結果は常に一定ではなく、自店のホームページの検索順位をチェックしている方なら分かるだろうが、日々変動している。その主な要因として挙げられるのが、
●各ホームページが検索エンジン対策(SEO)を施す
●検索エンジン側のアルゴリズムの変更

の2つ。後者のアルゴリズム変更の影響は大きく、昨日まで1ページ目に表示されていたのが、今日は10ページ目以降になってしまったというケースもあり、検索エンジン対策を意識しているショップでは、常に頭を悩ませていることだろう。
逆に、アルゴリズムの変更で、上位に表示されるようになったというケースもあるはず。検索エンジン側では、スパム的なページや過度に検索エンジン対策を施したページの順位を下げ、リンクされているホームページの内容により順位を上げるなど、より一層ページの中身を重視した評価基準に変更しているのだ。

検索ツールも進化

アルゴリズムの変更で検索結果が常に変化しているのは前述の通りで、加えて検索機能も変更・進化している。
 ヤフー、グーグルともに通常のウェブ検索に加え、ブログ検索があるのをご存知だろう。これはブログの記事を追加・更新する際に配信されるPING(ピン)という更新情報をもとにした検索で、早ければ数分前に更新された記事も検索結果に反映される。ブログ検索の結果は、1時間以内、12時間以内、1日以内・・・と絞り込みができ、日付順、関連性の高い順で表示方法を変更できる。
 また、グーグルの「グーグルマップ」では、検索キーワードに関連したポイントを地図上に表示してくれる。これは、グーグルに住所等の所在地情報がインデックスされていることが前提となるため、必ず表示されるとは限らないが、例えば、「市町村名+オートバイ」などと検索すると、数件がヒットする。別の見方をすれば、自店のホームページに住所等の所在地を記載しておくことで、グーグルマップに反映される可能性があるというわけだ。

効率良く情報を見つける

検索エンジンで欲しい情報を探すのには、ちょっとしたテクニックが必要となる。まずは、AND検索で絞り込むクセをつけよう。例えば、マジェスティCのキャブについて調べたい場合、「マジェスティC キャブ」と検索(単語の間はスペース)。ただ、キーワード2つでは検索エンジン対策を施したパーツ販売系のページが多くヒットしてしまうので、もう1単語増やし「マジェスティC キャブ 流用」などとすれば、さらに絞り込まれ、目的の情報に辿り着きやすくなる。同様に、他店の料金設定を調べたい場合、「キャブ オーバーホール 料金」などと多めの単語数で、検索結果を絞り込めばよい。
また、ヤフーとグーグルでは検索結果がまったく異なる。2005年、ヤフー検索に検索エンジンロボットYST(ヤフー・サーチ・テクノロジー)が導入されるまでは、ヤフーもグーグルも同様の検索結果だったが、今ではそれぞれ独自のアルゴリズムで表示しているため、同じキーワードで検索しても違った結果となる。情報収集には両方を活用するのが得策だ。

さらに多角的な検索を

加えて、タイムリーな情報を探すには「ブログ検索」を活用するとよい。ウェブ検索はクローラーが各ホームページを巡回することで初めて情報がインデックスされるため、検索結果に反映されるまで数日かかる。しかしブログ検索なら数分前の情報も検索結果に反映されるため、知りたい情報によってはこちらのほうが便利だ。例えば、企画したイベントの参加表明や終了後の感想などをブログに掲載しているユーザーは多いはず。それをブログ検索でチェックすることで、反応を見ることができる。
 あとは、2008年1月のリニューアルでトップページからは消えてしまったが、ヤフーのカテゴリ検索も目的の情報を早く探すのに便利なので、活用しない手はない。ウェブ検索は基本的に「検索キーワードが入っているページを表示」するものだが、カテゴリ検索はヤフーが人為的にカテゴリに登録したサイトの中から検索するため、内容の濃いサイトが見つかる可能性が高い。
検索する目的に応じてツールを使い分けることが賢い検索と言える。

「動画」を上手に使ってサービス向上 ポイントをおさえて簡単に公開!

インターネット上では画像はもちろんのこと、今や動画の利用は当たり前。撮影できる機材や身近になり、公開する環境が整ったためだが、動画を活用することで、今まで以上にPR効果を生むことができる。今回は、活用法と注意点を見てみる。

今や「動画」は当たり前に

デジカメの普及と、携帯電話のカメラ性能が向上したことで、どのホームページやブログも写真の掲載は当たり前、しかも大きなサイズ&高画質でアップできるようになった。ブロードバンド化が進み、ページの表示時間が短縮されたことも、画像が多用されるようになった要因のひとつだ。加えて、今は動画である。動画投稿サイトが話題となり、巨大掲示板サイトと同様、とある事件の発端がともなっている。それだけ「当たり前」となりつつある動画をビジネスツールとして使わない手はない。
 今までなら、ビデオカメラでレースや走行会などのイベントを撮影し、手間をかけてパソコンに保存・編集、インターネット上での閲覧に最適な状態にしてアップする必要があった。しかし、最も身近なツールである携帯電話やコンパクトデジカメで気軽に動画撮影ができ、また、パソコンへの取り込みも簡単なため、ちょっとしたことを伝える「メモ」としての活用ならこれで十分。例えば、修理やカスタムなど作業の進行状況や、エンジンの異音、社外マフラーの排気音など、動画でしか伝えられないことはたくさんある。これらをユーザーに適時提供できるようにしておけば、既存ユーザーへのサービス向上、また、新規ユーザーの呼び込みにも効果があるはずだ。しかし、画像とは違い、動画の扱いには注意点があるので、以下、それを見ていく。

動画の取り込み・変換

デジカメや携帯電話で撮影したムービーは、そのほとんどがパソコン上でも再生できるが、再生ソフトにより「この動画形式は大丈夫だが、あの形式はダメ」といったことがある。例えば、携帯電話で撮影したムービーファイルは「3GP」や「3G2」といったファイル形式で保存され、これらをパソコンに取り込んでも、ウインドウズ標準のメディアプレーヤーでは再生できず、同じ再生ソフトのクイックタイムをインストールしてあれば大丈夫といった感じだ。このように、条件により「再生できる、できない」というのは少々面倒なもの。そこで、「QTコンバーター」や「携帯動画変換君」といった動画形式変換ソフトを使うと、どのような条件にも柔軟に対応可能となる。
前者のQTコンバーターは、クイックタイムが対応しているファイルを、任意のファイル形式に変換できる(ただし、クイックタイムがインストールされていることが条件)。後者の携帯動画変換君は、携帯電話やPSPなどのポータブル端末での閲覧に最適なファイル形式とサイズに変換してくれる。どちらも、変換したいファイルを選択し、ボタンをクリックするだけなのでとても簡単。携帯電話用をパソコン用へ、逆に、パソコン用を携帯電話用へと、用途や配布先に合わせてムービーファイルを用意することが可能だ。

ウェブ上で気軽に閲覧

デジカメや携帯電話でパソコンに取り込んだムービーは、ホームページやブログにどのようにアップしたらよいだろうか。そのままの形式(WMV形式など)で公開しても問題はないが、そのムービーへのリンクをクリックするとメディアプレーヤーが別に起動することになるので、それを煩わしく感じる閲覧者もいるだろう。そこで、フラッシュビデオ形式に変換すると、管理者、閲覧者の双方にメリットがある。フラッシュビデオ形式(FLV形式)とは、YouTube(ユーチューブ)に代表される動画投稿サイトでも使用されているもので、一度は見たことがあるはず。このFVL形式でアップすることで、再生ソフトが別に起動することなくムービーを閲覧することができる。
 FLV形式に変換する方法として、「らくちんFLVメーカー」というサイトを紹介する。事前に会員登録し、ムービーファイルをアップするだけで簡単にフラッシュを作成してくれる。あとは生成されたHTMLタグをホームページやブログに貼り付けるだけなので、面倒なソフトの操作などは一切ない。らくちんFLVメーカーは、動画投稿サイトの「ムービーキャスター」と連動しており、公開・非公開の設定も可能。もし、不特定多数が閲覧しも大丈夫な内容であれば、公開設定にすることでPR効果も期待できる。

ワードだけじゃない テキストエディターで快適文書作成

パソコンやインターネットを使っていると、長いものから短いものまで、パソコンを使っていると、何かと文章を書く機会が多いはず。メール、掲示板、ブログなどなど、どれも「文章」が不可欠だ。
こういった場合に、メールソフトやブラウザに直接文章を入力する人が多いかもしれないが、ちょっとした操作ミスで入力途中のものが消えてしまい、「あぁ・・・」と思ったことがあるはず。また1から入力し直すのが面倒で、そこでやめてしまう方もいるだろう。こういったミス&再入力を避けるために、「ワード」などのワープロソフトであらかじめ文章を書いておき、それをコピー&貼り付ける方法があるが、ちょっとした文章ならワープロソフトではなく「テキキストエディター」を使う方が気軽で軽快だ。
テキストエディターとはどういうものかというと、ワープロソフトから文字の装飾やレイアウトなどの機能をなくし、純粋に文章の入力支援だけに機能を絞ったソフトのこと。ウィンドウズ標準の「メモ帳」もテキストエディターのひとつである(「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「メモ帳」)。動作が軽く安定しており、フリーソフトとして数多くのテキストエディターが存在する。今回は、高機能なシェアウェアソフト(有料ソフト)のフリー版「EmEditor Free(エムエディター)」を例に、テキストエディターを見てみる。
テキストエディターはシンプルな文書入力ソフト
エムエディターをはじめとしたテキストエディターは「ベクター(http://www.vector.co.jp/)」や「窓の杜(http://www.forest.impress.co.jp/)」といったダウンロードサイトから入手できる。ダウンロードやインストールの手順は省略し、すでにインストール済みという前提で話を進める。
通常、拡張子が「.txt」のファイル(テキストファイル)を開こうとすると、「メモ帳」が起動するように設定されている。なので、エムエディターが標準で起動するように設定変更しておくと便利だ。
エムエディターの優れた機能として、複数のテキストファイルをタブで切り替えながら開くことができる。また、画面を最大4分割することができ、特に長文の場合には、前後の内容を参照する際に役立つ。この他、検索に合致したキーワードに色をつけてくれたりと、無駄をなくしてシンプルにしつつも、「メモ帳」にはない便利な機能を備えている。
エムエディター以外の定番テキストエディターとして「TeraPad」や、有料になるが「秀丸エディタ」(税込4305円)もある。それぞれ、プログラミングなど文章作成以外の使い方でも威力を発揮するので、どういった目的をメインにするかによって、ソフトを選択すればよいだろう。
テキストエディターの活用法は?
では、実際にテキストエディターをどのように使うと便利だろうか? まずは、冒頭でも少し触れたが、ブログや掲示板に書き込みをする前の下書きとして活用しよう。1~2行のコメントを残すだけなら問題ないが、比較的長めのブログ記事を投稿しようとするとき、もし何かの拍子に入力したものが消えてしまったら、また最初から書き直すのは大変。テキストエディターであらかじめ下書きをしておけば、誤字、脱字などの見直しもしやすくなる。毎日ショップブログを更新しているという方には、是非ともオススメする。
また、HTMLを初めとしたプログラミング作業にも優れているため、ちょっとしたホームページの修正にも使うことができる。ホームページ作成ソフトのように視覚的な作業はできないが、HTMLを理解している方なら、テキストエディターを使ったほうが早く作業ができるだろう。同じように、ブログのテンプレートのカスタムにも活用できる。
この他、あらゆるサイトで何かと必要になる「IDとパスワード」。これらをメモしておくという使い方もある。利用登録をすると、必ずメールで登録内容が送信されてくるので、それをそのままコピー&貼り付けしておけば、メールとテキストファイルの両方で保存しておくことになり、万が一メールが消えてしまっても安心だ。
ワープロソフトよりも気軽に使えるテキストエディター。「文章を書くときはこれ!」と決めておいて損はない。

最近どうもパソコンの調子が悪い・・・ そんな時は「スパイウェア」の侵入を疑え!

パソコンの動きが悪くなる原因は様々で、例えば、周辺機器の変更を重ねて古いドライバが残っている、常駐ソフトが増えてメモリの容量に余裕がない、大量のデータが保存されてハードディスクの空き容量が少ないなどなど、この他にも考えられる要因はたくさんある。ウイルスなどの悪意のあるプログラムがいたずらして不調になっていることも考えられ、この場合、最悪のケースではパソコンが使用不可能に陥ることもある。今回は、そういったプログラムの一種「スパイウェア」を見てみる。
スパイウェアには2種類の性質のものがある
スパイウェアとは、インストールされていることや動作していることに気付かない状態で、自動的にパソコンの中から情報を送信するプログラムのことを言う。スパイウェアのすべてが悪質なものというわけではなく、明らかに情報を盗み取ることを目的として、ユーザー名やパスワード、メールアドレスといった個人情報を送信する機能を持つものもあり、インターネットに接続しているパソコンにとっては怖い存在といえる。
スパイウェアは、「インストールしたソフトウェアに組み込まれているもの」、「知らないうちに自動的にインストールされてしまうもの」の2種類に分類できる。このうち、インストールするソフトウェアに組み込まれている場合には、そのソフトウェア会社に利用状況や障害情報などを送信することを目的としていることが多く、個人情報を収集することが目的ではない。この場合のほとんどは、インストール時の使用許諾に情報を送信する機能を組み込む説明が記載されている。
しかし、インターネットで公開されているものをダウンロードした際に、知らないうちにインストールされてしまうタイプや、ホームページを閲覧しただけでダウンロードされてしまうタイプ(アクティブXなど)のスパイウェアについては、自分のパソコン内のどんな情報が誰に対して送信されているかということさえ分からない。ブラウザの履歴を追跡して個人情報を勝手に収集したり、ポップアップ広告を表示する、クレジットカード番号を盗み出すなど、被害の軽いものから深刻なものまで様々な種類があり、大量のスパイウェアに侵入されることで、パソコンが不調になる可能性がある。
このようなスパイウェアから防御するために、スパイウェアを除去するためのソフトウェアが登場している。一般的な総合セキュリティソフトでは、ウイルス対策機能、パーソナルファイアウォールに加えて、スパイウェアの除去機能を搭載したものもあるため、これらのソフトウェアを導入するのは必須。加えて、スパイウェア専用の対策ソフトを導入すると、より効果的だ。
セキュリティソフトを最新版にすることが必須
最新のセキュリティソフト、例えば「ノートン インターネットセキュリティ」や「ウイルスバスター」にはスパイウェア対策機能が搭載されている。もし、今使用しているセキュリティソフト古いものなら、まずは最新のものにバージョンアップすることをおすすめする。ただし、これだけでスパイウェア対策が「100%大丈夫」とは言い切れない。そこで、スパイウェアに特化したソフトを併用すると、より効果が高まる。ここでは、悪質なプログラムが侵入するのを予防するフリーソフト「スパイウェアブラスター」を見てみる。
前述のセキュリティソフトの「リアルタイム監視」に似ていて、このソフトは感染したスパイウェアを除去するのではなく、悪質なホームページからのアクティブXの侵入を防ぎ、クッキー(Cookie)の追跡によるパスワードの漏えいを遮断する効果がある。定義ファイルを更新する以外にはソフトを起動する必要がなく、パソコンの動作速度が低下しないというメリットがある。ただ、英語表記なので、苦手な方には少々抵抗があるかもしれない。
スパイウェアを駆除するソフトを併用し効果的に対策
上記の対策をとったにもかかわらず、スパイウェアに侵入されると、パソコンの動作が遅くなるなど、何らかの不調が引き起こされる可能性がある。もし、気になる症状がある場合には、原因となっているプログラムを駆除するしかない。前述の通り、最新のセキュリティフトの中には、スパイウェア予防・駆除の機能が含まれているものもあるが、1本のソフトですべてのスパイウェアを駆除できるとは限らない。
そこで、日々増え続ける新種のスパイウェアに対抗するには、スパイウェア駆除ソフトを併用するとよい。前述の「スパイウェアブラスター」はパソコンの動作をリアルタイムで監視し、スパイウェアの侵入を防ぐ「常駐型」。既にハードディスクに潜んでいるスパイウェアをスキャン(検知)して駆除する「非常駐型」として「スパイボット サーチ&デストロイ(Spybot Search & Destroy)がある。
この「スパイボット サーチ&デストロイ」は非常駐型のソフトでは、フリーソフトながら高い駆除率を誇る。日本語表示に対応しているので操作しやすく、総合セキュリティソフトのリアルタイム監視機能とも併用できるのでオススメだ。この他にも様々なスパイウェア対策ソフトが存在するので、好みのものを見つけてみるといいだろう。

どこでも閲覧! 迷惑メールを遮断! ウェブメールの併用で快適メール受信

いつでも、どこでもメールをチェックしたいと思ったことはないだろうか。また、毎日毎日の迷惑メールにうんざりしていないだろうか。そういった方に朗報! パソコン、携帯電話、そしてウェブメールの併用で悩みを解決し、便利さを増すことができる。今回はウェブメールの活用を見てみよう。
パソコンでも携帯でも、ほとんどの方が何らかの形でメールを利用しているだろう。とても便利な連絡手段だが、煩わしさや不便な面もある。パソコンメールの場合は、メールソフトを起動しないと受信できないことや、ウイルスの心配が挙げられる。外出した場合はパソコンから離れることになるので、タイムリーな受信、閲覧は不可能となる。こうした不便さを解決してくれるのがウェブメールだ。
ウェブメールとはブラウザ上で送受信を行うメールサービスで、大手のポータルサイトで展開されているためご存知の方も多いことだろう。メールソフトでの送受信に慣れてしまっている方にとっては、ウェブ上でメールのやり取りをすることに少々抵抗を感じるかもしれないが、前述の不便さを解決してくれるとともに、もしパソコンにトラブルが発生しても、別のパソコンからメールのチェックができるという安心感がある。
別枠に紹介したウェブメールサービスはどれも大容量で、ウイルス&迷惑メール対策、外部メールの受信、携帯電話での利用など同じような機能を備えている。そこで、ここでは「Gmail」を例に2つの便利機能を見てみよう。
外出先からの閲覧ツールとして活用
インターネット環境が整っているところならば、どのパソコンからでも閲覧可能なウェブメール。携帯電話でもアクセスできるので、外出先でもメールチェックが可能だ。ちょっとした合間に、受信したままのメールを読みこともできるし、緊急な要件であれば、もちろんその場で返信可能。同じアドレス宛のメールをパソコンと携帯の両方で閲覧できる環境を作っておくと、何かと便利だ。
閲覧できるのはGmailで取得したアドレス(×××××@gmail.com)だけではなく、外部のメールアドレス宛もOK。Gmail場合は、最大で5つの外部メールを受信することができる。ショップ用、プライベート用など、複数のアドレスを使い分けている方は、それぞれを登録しておこう。また、分類しやすいようにラベルをつけることができ、各アドレス宛に届いたメールを振り分けられる。注意点は、「受信したメールのコピーをサーバーに残す」設定にしておかないと、Gmailで受信後にメールソフトで受信できなくなるので気をつけておこう。
迷惑メールフィルターとして活用
迷惑メールに悩まされている方はかなり多いはず。ショップのホームページ上にメールアドレスを公開するのはいいものの、それが収集され、迷惑メールが送付される原因のひとつとなっている。また、掲示板やブログにアドレスを書き込むことで収集されるケースもある。最近のセキュリティソフトはウイルス対策のみならず、スパムメール対策も強化され、またプロバイダーやレンタルサーバー側でも対策をとっているところが多いが十分でないケースも見受けられる。そこで、かなり高い確率で遮断してくれるGmailの迷惑メールフィルター機能を使うとよい。
これは、前述の外部メールを受信させた場合にも有効だ。ただ、迷惑メールフィルターとして使うにはひと工夫必要で、大まかに2通りの方法がある。
1つ目は、メインのアドレス宛に届いたメールをGmailのアドレスに転送し、Gmailのアドレスあてに届くメールをメールソフトでも受信できようにしておく方法。メインのアドレスに転送機能があることが前提となる。
もう1つは、Gmail上で外部メールとして受信したものを、Gmailのフィルター機能を使って別のアドレスに転送する方法。こちらは複数のアドレスを持っている方に有効な方法だ。
どちらもそれほど難しい設定は必要ないが、文章では分かりにくい面もあるので、別枠を参照していただきたい。
主なウェブメールサービス
●Gmail
http://gmail.com
最大5つまでの外部メールを受信可能。優れた迷惑メールフィルターに注目。
●Yahoo!メール
http://mail.yahoo.co.jp
通常の容量は1GBだが、会員の種類によって最大2GBとGmailなみに。
●Windows Live Hotmail
http://hotmail.msn.co.jp
5GBという大容量で、ファイル保存スペースとしても十分活用できる。
●livedoorメール
http://mail.livedoor.com
Gmailのシステムを導入し機能は申し分なし。アドレスは×××××@livedoor.comになる。
●gooメール
http://mail.goo.ne.jp
容量は2GBで十分。機能も他社と変わらず、ウイルスやスパムにも対応している。
Gmailを迷惑メールとして使う方法
ポイントは「一度Gmailを経由(通過)させる」ことだ!
●その1
メインのアドレス側でGmailのアドレスに転送するよう設定(プロバイダーやレンタルサーバーで転送できるか確認)

Gmailに転送されたメールは迷惑メールフィルターにかけられる

パソコンのメールソフトでGmaiのアドレス宛のメール受信できるよう設定

フィルターにかけられた後のメールのみ受信可能
●その2
Gmailでメインのアドレス宛のメールを受信できるよう、外部メールの受信設定をする

Gmailで受信した外部メールは迷惑メールフィルターにかけられる

受信後の外部メールを「サブのアドレス」に転送するよう、Gmailで設定する

パソコンのメールソフトで「サブのアドレス」宛のメールを受信

フィルターにかけられた後のメールのみ受信可能

今や携帯用ページが不可欠に! いくつかある中からベストな方法で作成しよう

電話やメールといった連絡ツール、またはインターネットを使った情報収集ツールとして不可欠な携帯電話。これがなくては仕事にならない、生活できないという人も多いことだろう。パケット定額制や検索エンジンの導入でパソコン並にインターネットを活用できるようになったものの、ホームページ運営者側で携帯に対応したページを用意していないケースがまだまだある。そこで今回は、携帯用ページの追加について見てみよう。

携帯での閲覧を考慮することが不可欠に

身の回りを見て既に感じているだろうが、携帯電話によるインターネットの利用率はここ数年で急速に高まり、サイトの閲覧、ショッピング、ブログやSNSの更新など、当たり前のように活用されている。パソコンや携帯電話などあらゆるインターネット接続機器を含んだインターネットの利用者数は平成18年末で8754万人。うち、携帯端末からの利用者数は7086万人と、すでにホームページ運営は携帯での閲覧を無視できないものとなってきているのだ。
携帯各キャリアがヤフーやグーグルといったモバイル用検索を導入したことで、携帯電話でもパソコン用ページを簡単に閲覧できるようになった。これは、検索エンジン側でパソコン用ページを携帯での閲覧に最適になるように変換してくれるためで、非常にありがたい。しかし、パソコンでの閲覧と全く同様に見ることはできない。試しに、自店のホームページを検索して見てみよう。表示が崩れ、大きな画像は表示されず、ほとんどのページサイズが携帯での容量をオーバーするため、1ページがいくつかに分割されてしまう。こうしたことからも、別途携帯用のページを設置しておくほうがユーザーにとっては親切である。

携帯用ページの追加方法は様々

こうして携帯電話によるインターネットの利用状況が分かったところで、携帯用ページの導入を見てみる。まずはホームページ作成ソフトの利用。すでに自身でホームページを開設している方なら、それほど難しくないはず。ただ、携帯電話での閲覧に適したルールがあるので、それを踏まえた上での作成が必要だ。それについては後述する。
次に無料のサービスの利用。無料のサービスといっても様々なものがあり、携帯対応の掲示板やブログ、携帯用ページ(携帯サイト)そのものを作成できるものもある。ホームページ内にすでに掲示板を設置しているならば、携帯対応の掲示板を追加するか、または切り替える方法が考えられる。
何かしら携帯用のページを追加したら、既存のホームページにリンクを貼るのはもちろんのこと、QRコードも表示させておこう。QRコードの作成はいたって簡単。QRコード作成サイトでURLを入力すれば画像が生成されるので、それをパソコン内に保存してホームページで使用すればよい。

携帯用ページの作成は小さくシンプルに

携帯用のページを作成する際のルールを大まかに見てみよう。携帯電話の画面は小さく限られているため、画像のサイズや1ページ当たりのファイル容量など、いくつか制限がある。使用する画像やロゴのサイズは横幅240ピクセル以下に収めるといいだろう。このサイズ以上の画面を有する携帯電話は少ないため、あまりにも大きい画像は無意味となってしまうほか、無駄にページ全体のファイル容量を大きくしてしまうことにもなる。パケット代にも大きく影響してくるので、画像の作成には注意が必要だ。
この他、パソコン用ページではタブーとされる半角カナは、逆に積極的に使用したい。もちろん全角でもOKなのだが、文字数を稼ぐ、ファイル容量を少なくする観点からも半角カナの使用は有効だ。半角英数の使用にも同様のことが言える。また、携帯電話の機種によって変わるが、1行当たり文字を考慮し、見出し等は全角10文字程にすると良いだろう。
この他にも使用するHTMLタグやCSSの対応、絵文字の使用など、各キャリアによって仕様が異なることから、全てのキャリアで同じ様に表示させるとなると、かなりの制約が出てくる。ポイントは凝った内容にせず、シンプルなページ作りに徹することだ。

ブログや携帯サイト作成サービスの活用

以前、同コーナーでもご紹介したブログの活用。パソコンでの閲覧をメインとしたものでも、自動的に携帯での閲覧に適したフォーマットに変換してくれる無料ブログサービスもある。もし、これからブログの活用も考えているなら、「携帯対応」をうたっているブログサービスを選ぶといいだろう。携帯からの投稿はもちろんのこと、携帯用のテンプレートが別に用意されていたりと高機能になっている。選択のポイントはパソコン、携帯の両方での管理画面の使いやすさだろう。いくつかのブログサービスにと登録してみて試してみるとよい。
 また、携帯サイト作成専門のサービスもある。ホームページ作成ソフトを使うことなく、ブログと同様にブラウザ上で携帯用ページを作成できるので、インターネット環境が整っているパソコンがあれば、どこでも更新作業ができる。こちらも、いくつかのサービスを試してみるのがベストだ。
 効果的なのはブログと携帯サイト作成サービスを併用すること。既存のホームページの内容を要約し、携帯サイトを作成。ショップからのお知らせなどはブログを使って、パソコンと携帯の両方から閲覧できるようにしておき、ホームページ、携帯サイト、ブログをつなぎ合わせると良いだろう。

携帯シミュレータで表示確認

作成した携帯用ページは携帯シミュレータ(別枠参照)を使い、どのように表示されるか確認するといいだろう。各キャリア用が用意されているので、下記のキーワードで検索するとダウンロードページが見つかる。画像はソフトバンクの「ウェブコンテンツヴューア」
・iモードHTMLシミュレータⅡ
・au Openwave SDK 6.2K
・ソフトバンク ウェブコンテンツヴューア

ショッピングカートの活用で一歩進んだホームページ運営

今やインターネットショッピングでは欠かせないショッピングカート。「買い物かごに入れる」「カートに入れる」といったボタンをクリックし、配送先等を入力すれば注文完了という、一連の流れをサポートする機能のことだ。ユーザー側はもちろんのこと、ショップ側も面倒な商品販売・管理作業を省力化できるのでとても便利。今回は、その導入と活用方法を見てみよう。

ショッピングカートの種類

どれも同じように見えるショッピングカートだが、導入方法には様々な種類がある。本格的なものでは、ネットショップ機能を強化したレンタルサーバーのサービス。有料になるがショップを丸々構築できるメリットがある。利用料は月額いくらというタイプや、月間の売上額に対して数パーセントといったタイプがある。インターネットに接続されているパソコンであればどこでも管理画面にアクセスできるので、ショップと自宅の両方でバックヤード管理することが可能だ。
ショップの構築という点では、ネットショップ作成ソフトも販売されている。自分のパソコン内でショップを作成し、データをサーバーにアップロード。バックヤード管理機能も備え、オリジナリティ溢れるショップ作成が可能だ。こちらはインストールしたパソコンでのみの管理となるので、利用者、利用場所を制限される。
手軽に導入できるのは、無料のショッピングカートサービス。無料とはいえ、有料のものを変わらない充実した機能を備えているものがある。また、ホームページ作成の知識があれば、フリーのプログラム(CGI等)を使い、既存のホームページ内に商品購入ページを設けてもいいだろう。すでにオリジナルパーツ等の紹介ページがある場合は、そこに「買い物かご」ボタンを挿入するだけで済む場合もある。
どれを選択するのがベストかは、現在のホームページ運営情況により変わってくるので、色々な角度から吟味するといいだろう。

ショッピングカートの導入

ショッピングカートにも様々な種類があることを確認したところで、実際の導入方法を見てみよう。有料のサービスやネットショップ構築ソフトは別として、ここではフリーのプログラム(CGI等)や、一番手軽で簡単に利用できる、無料のショッピングカートサービスを例にとってみる。
まずCGIだが、こちらは、すでにホームページ上に商品紹介ページを設けている場合に有効。ソース(コード)を貼り付けるだけで、大幅な手直しをせずとも商品ページにショッピングカート機能を備えることができる。ただし、CGIを使うにはHTMLやCGI等プログラムの知識が必要で、ソフト任せでホームページを作成した方には少々難しいかもしれない。また、使用しているレンタルサーバーやプロバイダーが提供するホームページスパースによってはCGIの利用や設置制限もあるので、確認が必要となる。
次に無料のショッピングカートサービスはどうかというと、FC2ショッピングカート( http://cart.fc2.com/)なら、ユーザー登録をするだけで本格的なネットショップをスタートさせることが可能。商品登録、送料、決済方法、発送方法の設定も簡単で、自動返信メール機能も備え、面倒な商品販売作業をだいぶ省力化できる。ネットショップ初心者であれば、まずこういった無料のサービスで運営に慣れてからステップアップしてもいいだろう。こういったサービスを利用する場合、URL(ドメイン)は、自店のものとは全く別になってしまうので注意が必要となる。

ショッピングカートの活用

ショッピングカートを使う最大の目的は、ショップで取り扱っているバイク、パーツや用品等を販売すること。車両となると販売価格が高く、中古車は個体差があるので、「買い物かご」に入れて購入まで結びつくことは難しいが、中古バイクサイトへの登録と併用することで、在庫車両のPRには十分効果がある。また、売約済みとなった場合の表示の切り換えや、登録データの削除も簡単なので、検索エンジン対策として導入しない手はない。
また、商品を販売するだけでなく、無形のサービスを販売することにも使えるだろう。例えば、「こちらで事前にお申込の方は割引。限定1名様」としてオーバーホールやペイントサービスなどを登録。自店が得意としている作業やサービスのPRにもなり得る。
また、工夫次第では走行会などのイベント参加受付にも使えるだろう。期間限定で2週間前までの申し込みは20%オフ、1週間前までは10%オフなどとすれば、一定の集客効果はあるだろう。電話やFAX、メールや郵送などで申し込み、現金で参加料の支払いが一般的だろうが、クレジットカード払いでの申し込みを可能にしたり、代引で参加受理書を発送するなど、集金手段を増やせるのもメリットだ。
工夫次第では様々な用途に使えるショッピングカート。自店のホームページの充実化に取り入れてみてはいかがだろうか。

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パーツ検索画面。この画面からはショップの詳細情報へ移動できる他、お問い合わせメールを送信できるのはすでにご存知だろう。商品説明内に自店のホームページへのURLを表示するなど、上手にショッピングページに誘導することで、購入確率を高めることができる。自店のホームページと双方に掲載することで、少しでも目に止まる機会を多くするという狙いもあり、検索エンジン対策としても多少有効だろう。

ショッピングカートの例
ショッピングカート機能の表示例。普段、何気なく見ている「カートに入れる」「買い物かごに入れる」といったボタンが表示されたページは、カート機能が導入されている証。知識があればフリーのCGIやPHPといったプログラムを利用することで、同じドメイン内にショッピングページを設けることが可能となる。ただし、レンタルサーバーによってはCGI等の利用が制限されていることもあるので、事前に確認が必要だ。

FC2ショッピングカート
無料で利用できるショッピングカートサービスとしてFC2ショッピングカートをご紹介。無料だがネットショップ開設に必要な機能を十分備え、携帯サイトにも対応。クレジットカード決済にも対応しており、初心者から本格的にネットショップを運営したいという人まで使える優れものだ。こうしたオンラインのサービスは、ネット環境さえ整っていれば、ショップでも自宅でも作業ができるところがメリット。試しに使ってみるといいだろう。

CGIを利用する場合の注意点

  • 契約しているプロバイダーやレンタルサーバーで独自CGIの利用が可能かどうか確認
  • ソフト任せでホームページを作成している方は、HTMLやCGIなどプログラムの勉強が少し必要
  • 本格的な導入の前に、テスト運用でしっかりとプログラムが動くかどうか確認

上にCGIを利用する場合の注意点をまとめてみた。ショッピングカートのCGIを見つけるには、CGI専門の検索サイトが便利。「CGI-Search」や「CGIZOO」といったサイトを見てみよう。

落札相場データを上手に使うエクセルの基本ワザ! ピボットテーブル+α編

前回はオートフィルタとピボットテーブルについて述べたが、今回はピボットテーブルについてもう少し触れてみる。落札相場データに限らず、エクセルに溜め込んだデータを集計・加工するのにピボットテーブルはとても重宝するので、少々難しいかもしれないが、是非ともマスターしていただきたい。

ピボットテーブルのおさらい

まず、簡単にピボットテーブルの機能をおさらいしておこう。ピボットテーブルは大量のデータを集計するのに便利な機能で、落札相場データを加工するにはうってつけと言える。
ダウンロードしたデータを用意したら、画面上部のメニューから「データ」→「ピボットテーブルとピボットグラフ レポート」をクリック。ウィザードに従って進んでいくと、新しいワークシートにピボットテーブルの枠が用意される。行、列、データそれぞれに項目をドラッグすることで、簡単に集計できるというわけだ。前回の例では、行のフィールドに「車名車種」、列のフィールドに「総(合評価点)」、データアイテムに「(落札)金額」をドラッグし、評価点ごとの平均落札金額を見てみた。
ただ、これだけでは全メーカー、全排気量が混ざった状態で表示されるので、少々見難い面がある。そこで、まずは「メ(メーカー)」を行のフィールドの「車名車種」の前に入れてみよう。すると、メーカーごとに車名が分類される。この手順で、「排気量」などを加えていくと、さらに分類されて見やすくなる。

ピボットテーブルの便利な機能

ピボットテーブルが便利なのは、この集計機能だけではない。前述の例の、行のフィールドに「車名車種」、列のフィールドに「総」、データアイテムに「金額」が設定されている状態で、金額が表示されている部分をダブルクリックしてみよう。すると、そこが「マジェスティ250C」だった場合、マジェスティ250Cのデータだけが抽出された新しいワークシートが追加される。特定の車種だけを見たいときには、「オートフィルタ」を使ってデータを集合させる方法もあるが、ピボットテーブルからのほうが簡単だ。
また、見出し部分にある「▼」ボタンから、データを絞り込むことも可能だ。「▼」ボタンをクリックするとリストが表示され、チェックすることでデータ表示のオン・オフができるようになっている。オートフィルタでも特定車種や排気量だけのデータを集合表示させることができるが、あくまでも「データの集合」。ピボットテーブルは「集計結果の集合」が可能なので、例えば、全メーカーの250ccクラスの平均単価を見るといった使い方ができる。

ピボットグラフで視覚的に見やすく

例えば、マジェスティ250Cの評価点比率を円グラフで、平均相場の月別推移を折れ線グラフで、会場別の落札台数比率を棒グラフで見たり・・・と、数字が並んだ表組みよりも、グラフのほうが視覚的に見やすい場合がある。そんなときは「ピボットグラフ」を使う。
あらかじめピボットテーブルで、マジェスティ250Cの平均落札金額などを出しておく。そして、ピボットテーブルのツールバーで「ピボットグラフ」をクリックすると、新しいシートにグラフが作成される。作例では、低値、平均、高値の開催日による推移を折れ線グラフで表示させてみた。単月ではなく年間のデータを使用し、関数で開催日を「月」に変更した上で同様のグラフを表示させると、年間の月別推移がわかり、1年のうちでどの時期が高値、低値になるのか一目瞭然となる。
グラフ上では、フィールドリストから項目を横軸やデータにドラッグすることで、簡単にグラフの内容を変更することが可能。また、ベースとなっているピボットテーブルを変更すれば、グラフも自動的に変更される。

ちょっと高度な「アクセス」も

複雑な関数も併用することで、例えば「この相場なら、買い取り価格はこれ、下取り価格はこれ」といった設定、算出や、さらに深い統計、分析も可能なエクセル。単に落札相場データから直近の相場を見るだけなら、前述の通りピボットテーブルを使うことができるようになれば、グンと集計作業がはかどる。また、エクセルで物足りなくなってきたとう方には、一歩進んで、同じマイクロソフトのデータベースソフト「アクセス」を使うという手もある。こちらは、大げさな言い方になるが「システムの構築」作業が必要になるので、それなりの時間と知識が不可欠。日常業務をこなしながらアクセスでの作り込みは難しいかもしれないので、よほど好きな方ならご自身で、または知識のあるスタッフに任せるなどして活用してみるといいだろう。
今まで数回に渡って落札相場データの活用について述べてきたが、ショップによってデータの使い方は様々だろう。しかし、説明してきたエクセルの使い方は応用できるので、その活用方法によって色々と試していただきたい。

(データの抽出1、データの抽出2)

ピボットテーブルでデータを集計した状態で、集計結果(ここではマジェスティ250Cの平均額)をダブルクリックすると、新しいシートにマジェスティ250Cのデータが抽出される。オートフィルタで集合させる方法もあるが、こちらも便利。

(レイアウト変更1、レイアウト変更2)

ピボットテーブルのツールバーの「レポートの書式設定」で、レイアウトを変更できる。モノトーンからカラーにもできるので見やすさが増す。作例は、メーカー、排気量で分類した各車種の相場を表したもの。

(ピボットテーブルの絞り込み)

ピボットテーブルの項目名にある「▼」ボタンをクリックするとリストが表示される。チェックのオン・オフで絞り込みが可能だ。250ccクラスだけの相場を見たいときは、全てのチェックを外してから、「250cc」にのみチェックを入れる。

(ピボットグラフ1、ピボットグラフ2)

ピボットテーブルでデータを集計し、ツールバーの「ピボットグラフ」をクリックすると、新しいシートにグラフが作成される。作例は、低値、平均、高値の推移を折れ線グラフで表したもの。

第3回オンロードミーティング in ヒーローしのいサーキット 2007年4月29日

ゴールデンウィーク前半の2007年4月29日(日)、栃木県のヒーローしのいサーキットにて、プロスホンダ太田(群馬県)、カスタムショップリファイン(埼玉県)合同主催による第3回オンロードミーティングを開催しました。2006年7月30日に開催した第2回と同様好天に恵まれ、栃木県宇都宮市の気温で24度と4月としては高い気温となり、絶好の走行会日和にたくさんのライダーが集結しました。

今回も、初級クラス、ミニモトクラス、中級クラス、上級クラスの4クラスを設定。事前申し込みの段階でそれぞれの参加台数は、初級クラス 12台、ミニモトクラス 7台、中級クラス 24台、上級クラス、24台の合計約70台。当日エントリーを含めると約80台が集まり、走行会としては少なからず多からず、ちょうど良い台数となりました。クラス分けの基準などは開催概要を見ていただくとして、午前中のフリー走行から順を追ってご紹介します。

受付、ライダースミーティングが終わると早速フリー走行スタート。初級&ミニモトクラス、中級クラス、上級クラスの3クラスに分かれて走行するので、午前中で20分×3本走行可能。受付時に配布される計測器をバイクに取り付けておくと、随時タイムが計測され、ラップタイム表もその都度張り出されるので、自分がどれくらいのタイムなのか、どれくらいタイムが上がっているかが一目瞭然。一緒に参加した仲間との差も分かりやすいので、タイム計測を一度経験すると病みつきになるかも?しれないです。

お昼ゴハンは持参不要! コース内に隣接する食堂(管理棟?)にはカレーやラーメンなどのセットものが数種類あり、どれを注文してもよいシステムになっています。もちろん参加費に含まれているのでご安心を。今回は昼食を挟んでOGA氏によるエクストリームバイクショーを開催(ホームページ:Moto Extreme)。派手なパフォーマンスの連続で、参加者からは「うおぉ〜 うおぉ〜」という声が絶えず漏れていました。こういう風にバイクが操れると、より一層バイクライフが楽しくなりそうです。

より安全に楽しんでいただくために、中級クラスはタイムアタック形式、ある程度テクニックのある上級クラスは模擬レース形式で行いました。スーパースポーツ、ネイキッド、モタード、往年のレプリカなど、様々なジャンルのバイクが同一に走って楽しめるのが、このオンロードミーティングの一番の特徴でもあります。「参加してみようかな!」と思っている、そこのアナタ。詳しい車種については、別掲載のエントリー一覧を参考にしてください。

模擬レース終了後は記念撮影を行い、そして表彰式へ。各クラスの上位3名に賞品が渡され(この賞品が笑える内容で、参加者だけのお楽しみ)、第3回のオンロードミーティングも無事終了しました。オフロードミーティング泥人(どろんちゅ)と合わせ、定期開催していく予定ですので、HPのチェックはお忘れなく!! 参加者のみなさんお疲れさまでした。次回もたくさんのご参加をお待ちしております。