あなたのホームページは崩れていない? 様々なブラウザで表示確認をしてみよう!

ここ最近で新たなブラウザが登場し、また、既存ブラウザのバージョンアップが続いている。もっとも利用率が高いインターネットエクスプローラー(IE)もIE8ベータ版が発表されるなど、さらに進化している。利用者にとってブラウザの進歩は良いことだが、ホームページ運営者としては古いままのHPでは最新ブラウザで表示が崩れる心配をしないといけない。今回は各種ブラウザの利用と表示確認に触れていく。

ブラウザの種類を知っておこう

ホームページ(ウェブサイト)を閲覧するには、インターネット回線やパソコンなどの機器類はもちろんのこと、閲覧ソフトであるブラウザも必要になる。ウィンドウズ搭載パソコンで標準インストールされているのがインターネットエクスプローラー(以下IE)で、インターネット利用者の大多数がこのIEでの閲覧という状況になっており、身近なところを見ても、おそらくIEの利用がほとんどではないだろうか。

しかし、ブラウザはIEだけではなく、この他にも数種類存在する。ファイヤーフォックス、オペラ、そして、最近登場したグーグルクロームなどがあり、それぞれに優れた点がある。いまだにIE6を使っている方にとって、タブブラウジングは馴染みが薄いかもしれないが、最新ブラウザはすべてタブブライザとなっており、タブで表示ページを切り替えられるのはとても便利。また、ブラウザによって画面上部のメニュー部分に特徴があり、IEにこだわらず他のブラウザも一見すべきだ。

各ブラウザで表示と使い勝手をチェック

では、ここで各ブラウザを見てみよう。IE6やIE7は多くの人が使っているはずなので、この2つを比較対象にその他のブラウザの機能等を検証してみる。

■グーグルクローム

最後発のグーグルクローム。今年2008年9月にダウンロードが開始された。まだベータ版のため、何らかの不具合がある可能性は否定できないので、IDやパスワードが必要となるホームページの閲覧は控えたほうがいいだろう。クロームの特徴は実にシンプルなこと。他のブラウザで見られる画面上部のメニューがない。その代わり、アドレスバーの下にブックマークバーがあるので、頻繁に閲覧するページを登録しておくこと便利だ。また、アドレスバーにキーワードを入力して検索が可能な点も見逃せない。IEと比較し表示速度が格段に速いため、一度この快適さを試してみていただきたい。

■ファイヤーフォックス3

IE7の登場でタブブラウザが広く知れ渡った感があるが、それ以前からタブブラウザとしてリリースされていたファイヤーフォックス。カスタマイズ製に優れ、拡張機能(アドオン)も多数存在する。玄人好みのブラウザと言え、IE6からIE7へ移行したものの、イマイチ使い勝手がしっくりこないと感じる人は、ファイヤーフォックスをメインのブラウザとしてみてもいいだろう。ただ、サイトによっては推奨ブラウザ、動作保障ブラウザを指定しているので、それに合わせてIEを使用したほうが良い場合もある。

■オペラ9、その他

ファイヤーフォックスと同様、IE7より前にタブブラウザとして登場していたオペラ。利用率は決して多くはないが、機能はIEやファイヤーフォックスに劣ることはなく、ページの表示はIE以上の体感速度だ。実は、携帯電話やゲーム機などモバイル版としてもリリースされており、安心して使用できるブラウザである。

この他、「スレイプニル」や「サファリ」といったオペラと同様に少数派のブラウザもあるが、サイトの表示や使い勝手はIE、ファイヤーフォックス、クローム、オペラをチェックしておけばよいだろう。

古いままのホームページは崩れる可能性も

IE6が主流の頃に作ったホームページを最新のブラウザで閲覧すると、作成時に意図したとおりに表示されない場合がある。例を挙げると、数年前はブラウザの文字サイズ変更機能でデザインが崩れないように、あえて文字サイズを固定してしまう方法がとられていた(現在では文字サイズの固定はタブーとされている)。また、ページを画面中央に表示させる手法も、現在とIE6時代では異なっており、現行のIE7やファイヤーフォックス3、オペラ9で表示すると左寄せになってしまったり、文字に関しては枠からはみ出てしまうなど、デザインが崩れてしまうことがある。なので、古いままのホームページは一度作りを見直す必要があり、その際にはIEだけではなく、今回取り上げた主要ブラウザでも表示チェックをすべきだ。まだベータ版ではあるがIE8も登場し、今後ますますブラウザは進化し、新たなものも登場するだろう。ホームページを開設しているショップは、多種多様なブラウザへの対応を念頭に置きたい。

【主要ブラウザ】

●インターネットエクスプローラー6
●インターネットエクスプローラー7
●グーグルクローム
●ファイヤーフォックス3
●オペラ9

上記の他、サファリやスレイプニル、携帯電話のブラウザ、ゲーム機など、ホームページを閲覧できるブラウザは多岐に渡る。

電話回線を追加したい! それなら「スカイプ」を使ってみては?

無料で通話が可能なインターネット電話の「スカイプ」。約4年前に登場したものなので、すでにご存知の方も多いだろうが、まだ使ったことがないという方もいるはず。有料ではあるが割安な料金で固定電話や携帯電話との通話も可能になるので、回線を増やしたい、既存回線の通話料を抑えたいと考えている方に、是非一度試してみていただきたいツールだ。

無料のネット電話「スカイプ」

「Skype(以下、スカイプ)」とは、パソコンにインストールして使う無料のインターネット電話ソフト。2004年に正式版がリリースされ、当初、日本国内ではライブドアやバッファローからもソフトの配布を行っていたので、こちらからダウンロードして使用していた方もいるだろう。現在はスカイプ公式サイトから最新版をダウンロードするのがベストだ。
インターネットを使った電話としてはIP電話を思い浮かべるかもしれないが、技術的な面で異なるものであり、電話機の接続で使えるIP電話(ブロードバンド回線やモデムは必要)、パソコン+ソフトが必要なスカイプと考えておけば良いだろう。雑音やノイズが入りやすいIP電話と比べ、比較的音質が良いのがスカイプの特徴。固定電話よりも広い範囲の周波数を使用しているため、固定電話よりも音質が良いとも言われているほどだ。ただ、パソコンやルーターなどの機器を介することで、多少の遅延が発生するのが難点ではある。

スカイプの準備

スカイプを利用するには、まず、公式サイトからソフトをダウンロード、インストールしよう。同時に用意しなければいけないのが、マイクとスピーカー。スピーカー付きのパソコンであればマイクだけ用意してもいいし、イヤホンマイクやヘッドッセットのほうが通話するには便利かもしれない。パソコンの前にいる時間が多い、パソコン作業が多い人には、両手がふさがることがないこちらのタイプがオススメだ。
また、USB接続の子機型タイプや、一見すると携帯電話のようなスカイプを搭載した無線LAN端末もある。後者はパソコンの電源を入れていなくてもスカイプを使える優れもので、少々高価ではあるが(1万5000円前後)パソコンの利用頻度が少ない方には、こちらがベストな選択といえるだろう。
さらに、スカイプにはビデオ通話(テレビ電話)の機能もあるため、WEBカメラを用意しておいてもいいだろう。価格は画素数によって異なり、200万画素で1万円程度となる。

スカイプの機能

スカイプの最大の特徴は、スカイプ同士なら無料で通話可能なことだが、さらに充実した機能を備えている。1つ目は前述のビデオ通話。お互いがWEBカメラを接続していれば、顔を見ながら会話ができる。次に、最大9人までOKな複数での通話(会議通話)機能。さらに、通話しながらでも送信できるインスタントメッセージ機能なども備える。このインスタントメッセージはファイルの送信も可能で、メールの代替に使用することもできる。
加えて、有料のサービスになるが、固定電話や携帯電話にも発信できる「スカイプアウト」、固定電話や携帯電話から着信できるよう固有の番号を取得できる「スカイプイン」がある。これらを利用することで、スカイプ同士に限定されることなく通話が可能になる。お得な料金設定になっているので、もう1回線電話が欲しいというときに導入してみるといいだろう。固定電話や携帯電話を増やすよりもお手軽だ。

スカイプの活用

ショップらしくスカイプを活用する方法がいくつかある。複数のフロアや店舗を所有しているショップの場合、それぞれにスカイプを導入することで、スカイプ間の無料通話によってまるで内線のように使うことができる。また、複数の通話が可能なことで、スタッフ間のミーティングや、ユーザーとのイベントの打ち合わせにも有効だ。例えば、ツーリングの宿泊地について検討しているとき、お目当ての民宿が見つかったら、そのホームページのURLをインスタントメッセージで送信ということもできる。
さらに、スカイプイン番号(個別の番号)をイベント申し込みの専用や、ホームページからのお問い合わせ専用番号としておけば、「ホームページ閲覧者からの着信」がはっきりと区別でき、効果測定にも役立つ。1ヶ国限定プランなら、月額695円で番号を取得でき、1ヶ月あたり最高10000分(約167時間)の発信通話が可能なので、大幅なコストダウンもできるのではないだろうか。

1つの質問からニーズを読み取る Q&Aサイトの活用

ここ数年で利用者が急増している「Q&Aサイト」。質問と回答に特化していることから、インターネットの検索や掲示板での質問よりも、自分が求めている回答を得やすく、また質の良い回答を見つけやすいことが人気の理由のひとつだろう。こういった有益な情報が集まったサイトをバイクショップが使わない手はない。今回はQ&Aサイトの利用と、質問内容を別の角度で活用する方法を見てみる。


質問・回答するに特化したサイト
インターネットを使って何か調べ物をするとき、ヤフーやグーグルといった検索サイトを使う機会が多いはずだが、数十ページもある膨大な検索結果の中から、目的の内容を探すのに苦労することが多いのではないだろうか。そんな時、「Q&Aサイト」を使う方が早く答えを見つけられる可能性もある。Q&Aサイトとは、その名のとおり質問とその回答に特化したサイトで、「OKWave(オウケイウェイヴ)」や「Yahoo!知恵袋」といったサイトが代表的なものとなる。
簡単に説明すると、「掲示板」という表現は不適切かもしれないが、テーマ別の掲示板に似たようなサイトで、投稿された質問に対して、任意の誰かが回答するというもの。1ページに1つの質問で構成されており、回答は1つだけではなく複数寄せられることが多い。こういった、サイトの運営者(管理者)が「仕組み」を用意し、ページの閲覧者による書き込み・投稿によってコンテンツが充実していく次世代のホームページのあり方が、一時期話題となった「Web2.0」のひとつで、代表的なQ&AサイトはまさにWeb2.0的な存在といえる。

「お礼」があるのが特徴のQ&Aサイト
では、Q&Aサイトの概要を見ていこう
すでに投稿されている質問や回答は検索で閲覧可能。また、どのサイトも独自でカテゴリーに分類しているので、例えば、バイク、パソコン、ビジネス別といったジャンル別に質問の一覧を見ることもできる。
閲覧だけではなく、自分自身も質問、回答するには会員登録が必要となる。取り上げたどのサイトも無料で登録が可能となっているので、試しに1つ登録しておくのをおすすめする。「教えて!goo」や「MSN相談箱」は「OKWave」をベースとしているので、3つのうちのいずれかに登録すればいいだろう。「Yahoo!知恵袋」はヤフーのIDを持っていれば利用登録をするだけでOK。メインのIDを公開したくない場合はニックネーム(別ID)の公開も可能だ。
質問に対する「お礼」のシステムがあるのもQ&Aサイトの特徴で、ポイントの付与やベストアンサーを選ぶなど、回答者の回答意欲をそそる面白い機能といえる。良回答を心掛け、「こちらに詳しい情報があります」と自店のHPのURLを貼った回答がベストアンサーに選ばれるようにすれば、効果的に誘導することも可能となる。ただし、「商売」を全面に出すようなやり方は逆に敬遠されるので注意しよう。

ショップならではの活用
さて、これらのQ&Aサイトはどのように活用できるだろうか?
すでに回答が締め切られた質問を参考に、独自の回答を自店サイトに掲載し、ページボリュームを増やすのもいいだろう。また、「はてな」ではトラックバックが可能なので、回答につながる記事を自店のブログにアップし、トラックバックすることでアクセス数アップにつなげることも可能だ。ただし、トラックバックスパムと見られないよう注意が必要だ。
さらに、店内のディスプレイにも活かすことができる。仮に「アドレスV125とシグナスXのどちらがいいでしょうか?」という質問を見つけたとしよう。これらの車両を隣に並べ、これに対する自分なりの回答を在庫車両に貼り付ければ、十分な販促ツールとなる。
もう1つ、「身長150cmの女性ですがオフロードバイクに乗りたいです。どうしたらよいでしょうか?」という質問があったとしたら、「女性向け、身長が低い方向けのローダウンカスタムのサービスをスタートしました!」と、従来行ってきたサービスであったとしても、あえて目立つようにPRしていくのもいいだろう。
来店するユーザーの「生の声」に勝るものはないだろうが、Q&Aサイトの1つの質問からユーザーのニーズを掴むこともできるし、自店サイトのアクセス数アップのヒントや、実務面での新たなサービスのきっかけを得ることができるだろう。質問や悩み相談は、見方を変えれば積極的なニーズの表れでもある。情報収集としてこういったQ&Aサイトを定期チェックするのも大切だ。

ウェブソフトのグーグルドキュメント&フリーソフトのオープンオフィスでどのパソコンでもワード・エクセルを

オフィスソフトというとマイクロソフトの「オフィス」がほぼ標準といった状態だが、この他にも閲覧、編集できるツールがいつくかある。今回は、それらの中でもウェブソフトの「グーグルドキュメント」と、無料オフィスソフト「オープンオフィス」を見てみる。完全な互換ではないが、基本的な作業は十分こなし、使用環境によって使い分ければ、どんな場所、どのパソコンでも作業が可能となる。複数台のパソコンを所有、または外出が多いショップなどは是非参考にしていただきたい。

ブラウザー上でワード・エクセルを

ブラウザーでワードやエクセルのファイルを閲覧、編集できる「グーグルドキュメント」。ウェブソフトのひとつで、グーグルのアカウントを取得すれば誰でも利用可能だ。グーグルドキュメントには「文書(=ワード)、「スプレッドシート(=エクセル)、「プレゼンテーション(=パワーポイント)」の3種類が含まれ、使い勝手はオフィスソフトとそれほど変わらない。パソコンの性能やインターネットの回線速度に多少影響されるが、普通に使っている分には動作にストレスを感じることはないだろう。パソコン内のワード、エクセルといったデータもアップロードでき、フリーのオフィスソフト「オープンオフィス」のファイルにも対応している。あらかじめファイルをアップしておくと、インターネットネット環境が整っていれば、他のパソコンからも作業を続けられ、また、ファイルを共有することも可能なので、複数のスタッフで閲覧、編集できるのはとても便利だ。車両情報やショップ独自の買取価格など、店舗で情報更新、遠隔地でスタッフがリアルタイムに閲覧できる。

比較的利用頻度が高い3種類

まず「スプレッドシート」を見てみる。これは簡易版のエクセルといった感じで、単純なデータの保存、計算、グラフ作成などに限定して利用がベストだ。マクロには対応していない。パソコン内にある「落札データ」をアップロードし、閲覧、編集する方法を例にしてみると、画面左上部の「アップロード」からファイルを選択する。この際、ファイルの種類や容量に制限があるので注意しよう(カコミ参照)。アップロードが完了するとファイルが開かれ、閲覧、編集が可能。このまま上書き保存できるのはもちろんのこと、「ファイル」→「エクスポート」の順に進むと、CSV(カンマ区切り)、HTML、PDFといった別形式での保存も可能だ。「文書」はワードと同じ感覚で文章を入力でき、また、文字のサイズやフォントの変更、装飾もある程度までは可能だ。極端な装飾はできないが、通常の文書を作るのに最低限の機能は備わっている。「プレゼンテーション」は、自分のパソコンから画像をアップロードして挿入したり、図形を使うこともできるので、それなりに表現力のあるプレゼンテーション用のデータが作れる。どれも、あくまでもウェブソフト、簡易版的な使い方がベストだ。

「共有」や「公開」でもっと便利に

グーグルドキュメントの便利な機能にファイルの「共有」がある。メイン画面で共有したいファイルにチェックを入れ、「共有」をクリックすると、「招待状」の送信画面が現れる。招待状(メール)の受信者には、ファイルの保存場所を示したURLが知らされる。不特定多数に公開されるのではなく、招待状(メール)によって制限されているので安心感がある。この「共有」機能は、最大で200人が1つのファイルを共有できるほか、「文書」「プレゼンテーション」は同時に10人、「スプレッドシート」は同時に50人が編集できるようになっている。
「その他の操作」内にある「公開」は、自分のファイルを見てもらえるが編集はできない機能。メイン画面で公開したいファイルにチェックを入れ、「その他の操作」→「公開」と進む。次画面で「ドキュメントを公開する」をクリックするとURLが表示されるので、これを教えればよい。公開停止も同様の手順でできる。ファイルの内容が編集してよいものなのかどうかによって、共有や公開を使い分ければよいだろう。

オープンオフィスも試してみよう

無料のオフィスソフト「オープンオフィス」は、マイクロソフトの「オフィス」と高い互換性を持っている優れたソフト。ダウンロードページからソフトをダウンロードし、インストールするだけで、6種類のソフトが利用できる。ライター(ワード)、カルク(エクセル)、インプレス(パワーポイント)の他、描画ソフト「ドロー」、データベースソフト「ベース」などが含まれ、まさに「オフィス」いらずといった感じだ。操作画面も大きな差はなく、それほど戸惑うことなく作業ができるはずだ。もともと「オフィス」が付属されているパソコンには不要だが、ネット専用機などとして安価に購入した中古パソコンにインストールしておくといいだろう。また、USBメモリーにインストールできるポータブル版もあり、これを持ち歩くことで、オフィスソフトがインストールされていないパソコンでもワード、エクセルでの作業ができる。前述のウェブソフト「グーグルドキュメント」と合わせ、用途によって上手に使い分ければ、マイクロソフトの「オフィス」なしでも十分事足りる。

人を集める新たな方法 検索連動型広告を試してみよう!

広告というと様々な媒体が存在し、身近なのは新聞の折り込みやバイク雑誌の広告だろう。これらに加え、今やネット広告も見逃せない存在で、その中でも、今回は検索連動型広告について見てみる。これは奥が深いため、別の機会に詳しく触れるとし、今回は入門的な開設にとどめておく。数千円程度で試すことも可能なので、これを機に是非その効果を体感してみていただきたい。

サイトへの到達はヤフーかグーグルでの検索経由も多い

インターネットで目的のページを見る主な流れは、「お気に入り」に追加してあるものを見る、とあるページやブログに貼られたリンクをクリックして見る、検索サイトで検索し、その検索結果をクリックして見るなどが挙げられる。最後の「検索」に使われるのはヤフーかグーグルがほとんどで、日本の場合はヤフーの比率が高い。ヤフーなどの検索結果の上位に表示させようと、あの手この手を使ってホームページをチューニングする検索エンジン最適化(SEO)が話題になっているのは、それだけ「検索」という行為が当たり前になっており、ページ閲覧者数の多数が検索経由だからだ。
ここ数年で、この検索結果の表示画面に変化が起こり、テキスト広告が表示されるようになった。以前からポータルサイト等で使われているバナー広告は一般的だったが、それとはまた少々異なる。これらを検索連動型広告(キーワード連動型広告)と言い、検索エンジン最適化とともに、ホームページを開設しているショップなら是非知っておきたい広告のシステムだ。以下、簡単に触れてみる。

検索されたキーワードに関連した広告を表示

検索連動型広告とはどういったものかというと、SEM(サーチ・エンジン・マーケティング)という言葉のほうがよく耳にするかもしれないが、カタカナ言葉はとっつきにくいという感覚もあると思うので、ここではもっと簡単に言い換えていきたい。検索されたキーワードに関連する広告が表示されるのがこのシステムで、ヤフーやグーグルの検索結果画面を見ると、右側や上部、下部に「スポンサーサイト」「スポンサーリンク」と囲んであるところが広告スペースになる。
広告主はあらかじめ検索キーワードを設定しておき、そのキーワードで検索されたときにだけ広告が表示されるので、興味を持ったユーザーの目にとまる可能性がとても高い。料金は広告が表示されただけでは発生せず、実際に広告がクリックされて初めて課金され、設定したキーワードの人気が高いほど、クリック単価も高くなっている。1日または1ヶ月あたりの広告料の上限を設定できるので、それを超えた場合は広告が表示されず、限られた予算で少し試してみるということも可能だ。

広告を表示するにはオーバーチュアかアドワーズ

では、ヤフーやグーグルの検索結果に広告を表示させるにはどうすればいいのか。ヤフーの場合は「オーバーチュア」、グーグルの場合は「グーグルアドワーズ」が広告の管理サイトになる。大まかにはどちらも似たようなシステムになっているので、今回はアドワーズを見ていく。
 画面右上の「お申し込みはこちら」をクリックすると、次の画面で「初心者モード」「標準モード」を選択できる。手軽に始められる初心者モードを選ぼう。さらに次の画面で、表示する広告と検索キーワード、月の予算を設定する。最後にメールアドレスとパスワードを設定して最初の登録は完了だ。
 大切なのは、どんなキーワードで広告を表示させるかということ。闇雲に色々な言葉を登録しても意味がないので、ショップの特色を十分考えてキーワードを選択しよう。また、「スティード」といった固有名詞、単一キーワードは単価が高くなるため、「スティード カスタム」「スティード マフラー」といった複数語の組み合わせなら単価も下がるし、目的を持った検索者の目にとまる可能性が高い。

売り上げを促進するためだけではない活用法

検索結果に広告を表示させて、自店のホームページに誘導させることで、売り上げアップにつなげることが「正当な使い方」かもしれないが、バイクやパーツといった「モノ」を売るためだけではなく、他にも使い方はある。例えば、イベントの集客などにも効果は見込めるだろう。バイク雑誌やポータルサイトにはイベント紹介コーナーやレース情報コーナーなどがあり、掲載することでかなりの集客効果があるのはご存知のとおりだが、さらに、アドワーズやオーバーチュアを使い広告を出しておくことで、アクセス数は間違いなく増える。
また、雑誌の場合は発売日直後をピークに、次号が発売されるまで徐々に反応が減少していくが、アドワーズでイベント開催日前後1~2ヶ月間広告を出しておけば、一定のアクセスが見込め、開催前の告知に加え、開催後のレポートにも誘導することで、次の開催への関心につなげることができる。イベントのみに注目したが、他にも活用方法はある。ただし、誘導先のホームページの準備を忘れずに。

1万円で万が一に備えよう! 外付けハードディスクのすすめ

そろそろハードディスクが危ないかも?

店頭にはウインドウズ・ビスタを搭載したパソコンがズラリと並んでいるが、全体の利用率ではおそらく10数%程度。まだまだウインドウズXPを搭載したモデルを使っている人が多数を占める。
XPが最初に登場したのは2001年で、かれこれ7年前になる。当初からのパソコンを今でも使っている場合、もしかするとハードディスク(HDD)の寿命が近づいている可能性が高い。使用頻度にもよるが、HDDの寿命は約5年と言われており、使用期間が6年、7年ともなれば、いつエラーが発生してもおかしくないのだ。複数台のパソコンを使用しているならまだしも、ショップに1台しかないという方は特に、予測しにくい故障に備えて対策をしておいたほうが良い。
最も手軽な方法は外付けHDDの活用だ。現在、1万円前後で320GBや500GBといった大容量のHDDを購入することができるので、是非とも1台用意していただきたい。万が一のためだけでなく、用途はたくさんあるので、以下でHDDの種類と活用方法を見ていく。

外付けHDDにもいくつかの種類あり

HDDと一言で言っても、パソコン内にもともと入っている内臓タイプや、今回紹介する外付けタイプなど、実に様々な種類がある。外付けタイプでもサイズや接続方法の違いがあるので、用途に応じてベストなものを選択しよう。最も一般的なものは3.5インチのUSB接続タイプで、少々大きめなので据え置きタイプとも呼ばれる。どのパソコンにも手軽に接続でき、価格も手頃。GB単価で24円程の安値のものもある。
次に、同じ3.5インチでもLAN接続タイプ。インターネットの接続にモデムだけでなくルーターも使用している場合は、LAN接続タイプのHDDを使用することで、複数台でのパソコンで外付けHDDを共有でき、また、データの転送速度も速く、USB接続タイプよりも少々割高にはなるが、何かとメリットが多い。また、ノートパソコンに使用される2.5インチHDDを内蔵した、小型タイプの外付けHDDもある。持ち運びにベストなサイズなので、固定された場所だけではなく、外出先でもパソコンを使用することが多い方に最適だ。

単純にデータ保存場所として活用する

さて、ここからは外付けHDDの活用方法を見ていく。最も単純なのはデータの保存場所としての使い方。丸々1台を「マイドキュメント」とすれば、大量のデジカメ画像や動画ファイルも容量を気にすることなく保存できる。通常、マイドキュメントはCドライブを保存場所としているため、これを外付けHDDに変更しておくと便利だ。
「マイドキュメント」のフォルダ上で右クリックし(またはマイドキュメント内の何もないところで右クリック)、「プロパティ」から「ターゲット」のタブで「ターゲットフォルダの場所」がある。「移動」ボタンをクリックすると、移動先の選択画面が表示されるので、外付けHDDのドライブ名を選択すればよい。すると、今までマイドキュメントに保存したファイルもまとめて移動される。
データの主な保存先をOSやソフトが入っているCドライブとは別にすることで空き容量を増やせるし、Cドライブへの負担も軽減できる。また、Cドライブにトラブルが起こった場合も、大切なデータを別にしておくことで安心感が増す。

万が一のバックアップ専用として活用する

前述のように外付けHDDは巨大なマイドキュメントとしてのほか、データのバックアップ(コピー)用としても活用できる。バックアップというとCD-RやDVD-Rなどのメディアに記録しておき、別に保管しておくイメージを持っている方もいるだろうが、増設したHDDへのバックアップは必要なものだけを自動で、といった使い方もできるのでとても便利だ。
バックアップの種類は大きく2つ。「HDDの中身を丸ごと」と、「大切な保存データのみ」をバックアップする方法がある。「丸ごと」の場合は専用のソフトが必要になるが、外付けにHDDに付属品として同梱されていることが多い。ソフトの有無も購入の際のチェックポイントに入れておこう。バックアップの操作はとても簡単でソフトの指示に従うだけ。忘れずに復元用起動CDを作成しておこう。
大切なデータのみをバックアップするのはフリーソフトでも可能。自動でバックアップするタイミングを指定できたり、バックアップした日付でフォルダを分けてくれるなど、便利なつくりになっている。

パスワードを設定しパソコンやデータの安全管理

ショップや事務所にパソコンを置いている方は多いだろうが、仕事用とユーザー用など、用途に応じて複数台を使い分けているケースは稀ではないだろうか。仕事用の1台を不特定多数の人が使用する場合に不安なのが、データ流出やウイルスに対するセキュリティ面。今回は、「パスワード」でパソコンやデータを守る方法を見てみる。

まずは何より「ログオンパスワード」設定を

安全管理の第一歩として、パソコン起動時のパスワードを設定しておこう。方法は「コントロールパネル」→「ユーザーアカウント」からパスワードを作成・変更するアカウントを選択。「パスワードの作成」で設定が可能だ。ただし、セーフモードで起動し、「Administrator(アドミニストレーター)」でログオンすると、作成したパスワードを削除できるので、アドミニストレーターのパスワードも設定しておかないと、少々知識のある人には簡単にログオンされてしまうので注意。とりあえず、これでパソコンの電源を入れる段階での基本的な安全は確保できるので、まずはログオンパスワードからだ!

スクリーンセーバーにもパスワードを

仕事始めに一度パソコンの電源を入れてしまえば、数時間使わないからといって、わざわざ電源を切ることはほとんどないだろう。日常、パソコンを使用している最中に、ちょっと席を離れることはしばしばある。そんな時にのぞき見されたり、何かの操作をされないようにスクリーンセーバーが動くように設定しておこう。煩わしいからといってスクリーンセーバーを解除する方も多いだろうが、不特定多数の人が出入りする場所にパソコンを置いている場合は設定しておいた方がベスト。同時に、「パスワードによる保護」をしておけば、ログオンパスワードと同じパスワードでスクリーンセーバーを解除する設定にできる。「画面のプロパティ」で「スクリーセーバー」タブをクリックし、「パスワードによる保護」にチェックを入れておこう。

万が一パスワードを忘れた場合は「セーフモード」で

冒頭でも少し触れたが、もし、ログオンパスワードを忘れた場合は「セーフモード」で起動すれば、パスワードの削除・再設定が可能となる。セーフモードで起動するには、パソコンの電源を入れてから「F8」キーを押すと「拡張オプションメニュー」が表示される。そこで「セーフモード」を選択すればOKだ。その後、ユーザー一覧画面で「Administrator(アドミニストレーター)」と既に設定されているユーザー名が表示されるはずなので、アドミニストレーターをクリックしてログオン。あとは、前述の方法でパスワードを削除・変更すればよい。アドミニストレーターのパスワードも忘れずに。

更なる安全管理にUSBメモリでロック

今まで述べたログオンパスワードやスクリーンセーバーの設定は基本中の基本。これだけでももちろん効果はあるが、さらに安全にしておきたいという方にはUSBメモリの併用をおすすめする。USBメモリというと手軽に携帯できるデータの保存・移動用ツールとしての使い方がメインかもしれないが、パソコンの「鍵」としての使い方もできる。具体的には、設定したUSBメモリを挿さないとパソコンを操作できないようにロックをかけることができる。「Black Barn(ブラックバーン)」や「USB TOOLS(USBツールズ)」、「PCLock USB(PCロックUSB)」などのフリーソフトを使用するとよい。

USBメモリにも暗号化・パスワード

USBメモリの主な使用方法がデータ保存の場合、万が一、紛失した場合にデータを見られたり盗まれたりすると困るだろう。それが個人情報の場合には責任問題にも発展しかねない。現在発売されているUSBメモリには暗号化ソフトが付属されているものが多いので、それを使用することをおすすめする。また、暗号化ソフトはフリーソフトとしてダウンロードできるものもあるので、セキュリティ機能のないUSBメモリを使用している場合には、ぜひダウンロードしておこう。例えば、「アタッシュケース」なら世界標準の暗号アルゴリズムを採用しており、パスワードを入力しない限り解読できないようになっている。

圧縮ファイルでパスワード

前述の暗号化ソフトはパソコンからUSBメモリへのデータコピー以外に、パソコン内だけでの使用ももちろん可能。もし、パソコンそのもののログオンパスワードを破られたりして、不正に使用されたとしても、大切なファイルを暗号化して保存しておけば安心だ。さらに簡単にファイルを守る方法としては、圧縮ファイルにパスワードをかける方法も挙げられる。ZIP形式で圧縮することでパスワードをかけることができ、解凍する場合にはもちろん設定したパスワードが必要となる。別途にソフトをインストールすることなくファイルを守れるので、大切なファイルはZIP形式で圧縮しておくのも1つの方法だ。

変化・進化する検索エンジン 目的に応じツールを使い分けよう

お気に入りに登録しているホームページ以外の、未知のサイトを探す場合に必ずと言っていいほど使うのがポータルサイトや検索エンジンの「検索機能」。これがなければネットの活用が成り立たないと言っても過言ではないほど必要不可欠なものだ。文字情報のみならず、画像や動画なども検索できとても便利になったが、使い方次第では欲しい情報が見つけにくい場合もある。今回は、検索エンジンの変化と活用を見てみる。

変化する検索結果

インターネットで情報を探すとき、必ずと言っていいほど利用する検索エンジン。日本で最も多く利用されているのがYahoo!(ヤフー)で、続いてGoogle(グーグル)となる。ここで得られる検索結果は常に一定ではなく、自店のホームページの検索順位をチェックしている方なら分かるだろうが、日々変動している。その主な要因として挙げられるのが、
●各ホームページが検索エンジン対策(SEO)を施す
●検索エンジン側のアルゴリズムの変更

の2つ。後者のアルゴリズム変更の影響は大きく、昨日まで1ページ目に表示されていたのが、今日は10ページ目以降になってしまったというケースもあり、検索エンジン対策を意識しているショップでは、常に頭を悩ませていることだろう。
逆に、アルゴリズムの変更で、上位に表示されるようになったというケースもあるはず。検索エンジン側では、スパム的なページや過度に検索エンジン対策を施したページの順位を下げ、リンクされているホームページの内容により順位を上げるなど、より一層ページの中身を重視した評価基準に変更しているのだ。

検索ツールも進化

アルゴリズムの変更で検索結果が常に変化しているのは前述の通りで、加えて検索機能も変更・進化している。
 ヤフー、グーグルともに通常のウェブ検索に加え、ブログ検索があるのをご存知だろう。これはブログの記事を追加・更新する際に配信されるPING(ピン)という更新情報をもとにした検索で、早ければ数分前に更新された記事も検索結果に反映される。ブログ検索の結果は、1時間以内、12時間以内、1日以内・・・と絞り込みができ、日付順、関連性の高い順で表示方法を変更できる。
 また、グーグルの「グーグルマップ」では、検索キーワードに関連したポイントを地図上に表示してくれる。これは、グーグルに住所等の所在地情報がインデックスされていることが前提となるため、必ず表示されるとは限らないが、例えば、「市町村名+オートバイ」などと検索すると、数件がヒットする。別の見方をすれば、自店のホームページに住所等の所在地を記載しておくことで、グーグルマップに反映される可能性があるというわけだ。

効率良く情報を見つける

検索エンジンで欲しい情報を探すのには、ちょっとしたテクニックが必要となる。まずは、AND検索で絞り込むクセをつけよう。例えば、マジェスティCのキャブについて調べたい場合、「マジェスティC キャブ」と検索(単語の間はスペース)。ただ、キーワード2つでは検索エンジン対策を施したパーツ販売系のページが多くヒットしてしまうので、もう1単語増やし「マジェスティC キャブ 流用」などとすれば、さらに絞り込まれ、目的の情報に辿り着きやすくなる。同様に、他店の料金設定を調べたい場合、「キャブ オーバーホール 料金」などと多めの単語数で、検索結果を絞り込めばよい。
また、ヤフーとグーグルでは検索結果がまったく異なる。2005年、ヤフー検索に検索エンジンロボットYST(ヤフー・サーチ・テクノロジー)が導入されるまでは、ヤフーもグーグルも同様の検索結果だったが、今ではそれぞれ独自のアルゴリズムで表示しているため、同じキーワードで検索しても違った結果となる。情報収集には両方を活用するのが得策だ。

さらに多角的な検索を

加えて、タイムリーな情報を探すには「ブログ検索」を活用するとよい。ウェブ検索はクローラーが各ホームページを巡回することで初めて情報がインデックスされるため、検索結果に反映されるまで数日かかる。しかしブログ検索なら数分前の情報も検索結果に反映されるため、知りたい情報によってはこちらのほうが便利だ。例えば、企画したイベントの参加表明や終了後の感想などをブログに掲載しているユーザーは多いはず。それをブログ検索でチェックすることで、反応を見ることができる。
 あとは、2008年1月のリニューアルでトップページからは消えてしまったが、ヤフーのカテゴリ検索も目的の情報を早く探すのに便利なので、活用しない手はない。ウェブ検索は基本的に「検索キーワードが入っているページを表示」するものだが、カテゴリ検索はヤフーが人為的にカテゴリに登録したサイトの中から検索するため、内容の濃いサイトが見つかる可能性が高い。
検索する目的に応じてツールを使い分けることが賢い検索と言える。

「動画」を上手に使ってサービス向上 ポイントをおさえて簡単に公開!

インターネット上では画像はもちろんのこと、今や動画の利用は当たり前。撮影できる機材や身近になり、公開する環境が整ったためだが、動画を活用することで、今まで以上にPR効果を生むことができる。今回は、活用法と注意点を見てみる。

今や「動画」は当たり前に

デジカメの普及と、携帯電話のカメラ性能が向上したことで、どのホームページやブログも写真の掲載は当たり前、しかも大きなサイズ&高画質でアップできるようになった。ブロードバンド化が進み、ページの表示時間が短縮されたことも、画像が多用されるようになった要因のひとつだ。加えて、今は動画である。動画投稿サイトが話題となり、巨大掲示板サイトと同様、とある事件の発端がともなっている。それだけ「当たり前」となりつつある動画をビジネスツールとして使わない手はない。
 今までなら、ビデオカメラでレースや走行会などのイベントを撮影し、手間をかけてパソコンに保存・編集、インターネット上での閲覧に最適な状態にしてアップする必要があった。しかし、最も身近なツールである携帯電話やコンパクトデジカメで気軽に動画撮影ができ、また、パソコンへの取り込みも簡単なため、ちょっとしたことを伝える「メモ」としての活用ならこれで十分。例えば、修理やカスタムなど作業の進行状況や、エンジンの異音、社外マフラーの排気音など、動画でしか伝えられないことはたくさんある。これらをユーザーに適時提供できるようにしておけば、既存ユーザーへのサービス向上、また、新規ユーザーの呼び込みにも効果があるはずだ。しかし、画像とは違い、動画の扱いには注意点があるので、以下、それを見ていく。

動画の取り込み・変換

デジカメや携帯電話で撮影したムービーは、そのほとんどがパソコン上でも再生できるが、再生ソフトにより「この動画形式は大丈夫だが、あの形式はダメ」といったことがある。例えば、携帯電話で撮影したムービーファイルは「3GP」や「3G2」といったファイル形式で保存され、これらをパソコンに取り込んでも、ウインドウズ標準のメディアプレーヤーでは再生できず、同じ再生ソフトのクイックタイムをインストールしてあれば大丈夫といった感じだ。このように、条件により「再生できる、できない」というのは少々面倒なもの。そこで、「QTコンバーター」や「携帯動画変換君」といった動画形式変換ソフトを使うと、どのような条件にも柔軟に対応可能となる。
前者のQTコンバーターは、クイックタイムが対応しているファイルを、任意のファイル形式に変換できる(ただし、クイックタイムがインストールされていることが条件)。後者の携帯動画変換君は、携帯電話やPSPなどのポータブル端末での閲覧に最適なファイル形式とサイズに変換してくれる。どちらも、変換したいファイルを選択し、ボタンをクリックするだけなのでとても簡単。携帯電話用をパソコン用へ、逆に、パソコン用を携帯電話用へと、用途や配布先に合わせてムービーファイルを用意することが可能だ。

ウェブ上で気軽に閲覧

デジカメや携帯電話でパソコンに取り込んだムービーは、ホームページやブログにどのようにアップしたらよいだろうか。そのままの形式(WMV形式など)で公開しても問題はないが、そのムービーへのリンクをクリックするとメディアプレーヤーが別に起動することになるので、それを煩わしく感じる閲覧者もいるだろう。そこで、フラッシュビデオ形式に変換すると、管理者、閲覧者の双方にメリットがある。フラッシュビデオ形式(FLV形式)とは、YouTube(ユーチューブ)に代表される動画投稿サイトでも使用されているもので、一度は見たことがあるはず。このFVL形式でアップすることで、再生ソフトが別に起動することなくムービーを閲覧することができる。
 FLV形式に変換する方法として、「らくちんFLVメーカー」というサイトを紹介する。事前に会員登録し、ムービーファイルをアップするだけで簡単にフラッシュを作成してくれる。あとは生成されたHTMLタグをホームページやブログに貼り付けるだけなので、面倒なソフトの操作などは一切ない。らくちんFLVメーカーは、動画投稿サイトの「ムービーキャスター」と連動しており、公開・非公開の設定も可能。もし、不特定多数が閲覧しも大丈夫な内容であれば、公開設定にすることでPR効果も期待できる。

ワードだけじゃない テキストエディターで快適文書作成

パソコンやインターネットを使っていると、長いものから短いものまで、パソコンを使っていると、何かと文章を書く機会が多いはず。メール、掲示板、ブログなどなど、どれも「文章」が不可欠だ。
こういった場合に、メールソフトやブラウザに直接文章を入力する人が多いかもしれないが、ちょっとした操作ミスで入力途中のものが消えてしまい、「あぁ・・・」と思ったことがあるはず。また1から入力し直すのが面倒で、そこでやめてしまう方もいるだろう。こういったミス&再入力を避けるために、「ワード」などのワープロソフトであらかじめ文章を書いておき、それをコピー&貼り付ける方法があるが、ちょっとした文章ならワープロソフトではなく「テキキストエディター」を使う方が気軽で軽快だ。
テキストエディターとはどういうものかというと、ワープロソフトから文字の装飾やレイアウトなどの機能をなくし、純粋に文章の入力支援だけに機能を絞ったソフトのこと。ウィンドウズ標準の「メモ帳」もテキストエディターのひとつである(「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「メモ帳」)。動作が軽く安定しており、フリーソフトとして数多くのテキストエディターが存在する。今回は、高機能なシェアウェアソフト(有料ソフト)のフリー版「EmEditor Free(エムエディター)」を例に、テキストエディターを見てみる。
テキストエディターはシンプルな文書入力ソフト
エムエディターをはじめとしたテキストエディターは「ベクター(http://www.vector.co.jp/)」や「窓の杜(http://www.forest.impress.co.jp/)」といったダウンロードサイトから入手できる。ダウンロードやインストールの手順は省略し、すでにインストール済みという前提で話を進める。
通常、拡張子が「.txt」のファイル(テキストファイル)を開こうとすると、「メモ帳」が起動するように設定されている。なので、エムエディターが標準で起動するように設定変更しておくと便利だ。
エムエディターの優れた機能として、複数のテキストファイルをタブで切り替えながら開くことができる。また、画面を最大4分割することができ、特に長文の場合には、前後の内容を参照する際に役立つ。この他、検索に合致したキーワードに色をつけてくれたりと、無駄をなくしてシンプルにしつつも、「メモ帳」にはない便利な機能を備えている。
エムエディター以外の定番テキストエディターとして「TeraPad」や、有料になるが「秀丸エディタ」(税込4305円)もある。それぞれ、プログラミングなど文章作成以外の使い方でも威力を発揮するので、どういった目的をメインにするかによって、ソフトを選択すればよいだろう。
テキストエディターの活用法は?
では、実際にテキストエディターをどのように使うと便利だろうか? まずは、冒頭でも少し触れたが、ブログや掲示板に書き込みをする前の下書きとして活用しよう。1~2行のコメントを残すだけなら問題ないが、比較的長めのブログ記事を投稿しようとするとき、もし何かの拍子に入力したものが消えてしまったら、また最初から書き直すのは大変。テキストエディターであらかじめ下書きをしておけば、誤字、脱字などの見直しもしやすくなる。毎日ショップブログを更新しているという方には、是非ともオススメする。
また、HTMLを初めとしたプログラミング作業にも優れているため、ちょっとしたホームページの修正にも使うことができる。ホームページ作成ソフトのように視覚的な作業はできないが、HTMLを理解している方なら、テキストエディターを使ったほうが早く作業ができるだろう。同じように、ブログのテンプレートのカスタムにも活用できる。
この他、あらゆるサイトで何かと必要になる「IDとパスワード」。これらをメモしておくという使い方もある。利用登録をすると、必ずメールで登録内容が送信されてくるので、それをそのままコピー&貼り付けしておけば、メールとテキストファイルの両方で保存しておくことになり、万が一メールが消えてしまっても安心だ。
ワープロソフトよりも気軽に使えるテキストエディター。「文章を書くときはこれ!」と決めておいて損はない。