ワードだけじゃない テキストエディターで快適文書作成

パソコンやインターネットを使っていると、長いものから短いものまで、パソコンを使っていると、何かと文章を書く機会が多いはず。メール、掲示板、ブログなどなど、どれも「文章」が不可欠だ。
こういった場合に、メールソフトやブラウザに直接文章を入力する人が多いかもしれないが、ちょっとした操作ミスで入力途中のものが消えてしまい、「あぁ・・・」と思ったことがあるはず。また1から入力し直すのが面倒で、そこでやめてしまう方もいるだろう。こういったミス&再入力を避けるために、「ワード」などのワープロソフトであらかじめ文章を書いておき、それをコピー&貼り付ける方法があるが、ちょっとした文章ならワープロソフトではなく「テキキストエディター」を使う方が気軽で軽快だ。
テキストエディターとはどういうものかというと、ワープロソフトから文字の装飾やレイアウトなどの機能をなくし、純粋に文章の入力支援だけに機能を絞ったソフトのこと。ウィンドウズ標準の「メモ帳」もテキストエディターのひとつである(「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「メモ帳」)。動作が軽く安定しており、フリーソフトとして数多くのテキストエディターが存在する。今回は、高機能なシェアウェアソフト(有料ソフト)のフリー版「EmEditor Free(エムエディター)」を例に、テキストエディターを見てみる。
テキストエディターはシンプルな文書入力ソフト
エムエディターをはじめとしたテキストエディターは「ベクター(http://www.vector.co.jp/)」や「窓の杜(http://www.forest.impress.co.jp/)」といったダウンロードサイトから入手できる。ダウンロードやインストールの手順は省略し、すでにインストール済みという前提で話を進める。
通常、拡張子が「.txt」のファイル(テキストファイル)を開こうとすると、「メモ帳」が起動するように設定されている。なので、エムエディターが標準で起動するように設定変更しておくと便利だ。
エムエディターの優れた機能として、複数のテキストファイルをタブで切り替えながら開くことができる。また、画面を最大4分割することができ、特に長文の場合には、前後の内容を参照する際に役立つ。この他、検索に合致したキーワードに色をつけてくれたりと、無駄をなくしてシンプルにしつつも、「メモ帳」にはない便利な機能を備えている。
エムエディター以外の定番テキストエディターとして「TeraPad」や、有料になるが「秀丸エディタ」(税込4305円)もある。それぞれ、プログラミングなど文章作成以外の使い方でも威力を発揮するので、どういった目的をメインにするかによって、ソフトを選択すればよいだろう。
テキストエディターの活用法は?
では、実際にテキストエディターをどのように使うと便利だろうか? まずは、冒頭でも少し触れたが、ブログや掲示板に書き込みをする前の下書きとして活用しよう。1~2行のコメントを残すだけなら問題ないが、比較的長めのブログ記事を投稿しようとするとき、もし何かの拍子に入力したものが消えてしまったら、また最初から書き直すのは大変。テキストエディターであらかじめ下書きをしておけば、誤字、脱字などの見直しもしやすくなる。毎日ショップブログを更新しているという方には、是非ともオススメする。
また、HTMLを初めとしたプログラミング作業にも優れているため、ちょっとしたホームページの修正にも使うことができる。ホームページ作成ソフトのように視覚的な作業はできないが、HTMLを理解している方なら、テキストエディターを使ったほうが早く作業ができるだろう。同じように、ブログのテンプレートのカスタムにも活用できる。
この他、あらゆるサイトで何かと必要になる「IDとパスワード」。これらをメモしておくという使い方もある。利用登録をすると、必ずメールで登録内容が送信されてくるので、それをそのままコピー&貼り付けしておけば、メールとテキストファイルの両方で保存しておくことになり、万が一メールが消えてしまっても安心だ。
ワープロソフトよりも気軽に使えるテキストエディター。「文章を書くときはこれ!」と決めておいて損はない。