「動画」を上手に使ってサービス向上 ポイントをおさえて簡単に公開!

インターネット上では画像はもちろんのこと、今や動画の利用は当たり前。撮影できる機材や身近になり、公開する環境が整ったためだが、動画を活用することで、今まで以上にPR効果を生むことができる。今回は、活用法と注意点を見てみる。

今や「動画」は当たり前に

デジカメの普及と、携帯電話のカメラ性能が向上したことで、どのホームページやブログも写真の掲載は当たり前、しかも大きなサイズ&高画質でアップできるようになった。ブロードバンド化が進み、ページの表示時間が短縮されたことも、画像が多用されるようになった要因のひとつだ。加えて、今は動画である。動画投稿サイトが話題となり、巨大掲示板サイトと同様、とある事件の発端がともなっている。それだけ「当たり前」となりつつある動画をビジネスツールとして使わない手はない。
 今までなら、ビデオカメラでレースや走行会などのイベントを撮影し、手間をかけてパソコンに保存・編集、インターネット上での閲覧に最適な状態にしてアップする必要があった。しかし、最も身近なツールである携帯電話やコンパクトデジカメで気軽に動画撮影ができ、また、パソコンへの取り込みも簡単なため、ちょっとしたことを伝える「メモ」としての活用ならこれで十分。例えば、修理やカスタムなど作業の進行状況や、エンジンの異音、社外マフラーの排気音など、動画でしか伝えられないことはたくさんある。これらをユーザーに適時提供できるようにしておけば、既存ユーザーへのサービス向上、また、新規ユーザーの呼び込みにも効果があるはずだ。しかし、画像とは違い、動画の扱いには注意点があるので、以下、それを見ていく。

動画の取り込み・変換

デジカメや携帯電話で撮影したムービーは、そのほとんどがパソコン上でも再生できるが、再生ソフトにより「この動画形式は大丈夫だが、あの形式はダメ」といったことがある。例えば、携帯電話で撮影したムービーファイルは「3GP」や「3G2」といったファイル形式で保存され、これらをパソコンに取り込んでも、ウインドウズ標準のメディアプレーヤーでは再生できず、同じ再生ソフトのクイックタイムをインストールしてあれば大丈夫といった感じだ。このように、条件により「再生できる、できない」というのは少々面倒なもの。そこで、「QTコンバーター」や「携帯動画変換君」といった動画形式変換ソフトを使うと、どのような条件にも柔軟に対応可能となる。
前者のQTコンバーターは、クイックタイムが対応しているファイルを、任意のファイル形式に変換できる(ただし、クイックタイムがインストールされていることが条件)。後者の携帯動画変換君は、携帯電話やPSPなどのポータブル端末での閲覧に最適なファイル形式とサイズに変換してくれる。どちらも、変換したいファイルを選択し、ボタンをクリックするだけなのでとても簡単。携帯電話用をパソコン用へ、逆に、パソコン用を携帯電話用へと、用途や配布先に合わせてムービーファイルを用意することが可能だ。

ウェブ上で気軽に閲覧

デジカメや携帯電話でパソコンに取り込んだムービーは、ホームページやブログにどのようにアップしたらよいだろうか。そのままの形式(WMV形式など)で公開しても問題はないが、そのムービーへのリンクをクリックするとメディアプレーヤーが別に起動することになるので、それを煩わしく感じる閲覧者もいるだろう。そこで、フラッシュビデオ形式に変換すると、管理者、閲覧者の双方にメリットがある。フラッシュビデオ形式(FLV形式)とは、YouTube(ユーチューブ)に代表される動画投稿サイトでも使用されているもので、一度は見たことがあるはず。このFVL形式でアップすることで、再生ソフトが別に起動することなくムービーを閲覧することができる。
 FLV形式に変換する方法として、「らくちんFLVメーカー」というサイトを紹介する。事前に会員登録し、ムービーファイルをアップするだけで簡単にフラッシュを作成してくれる。あとは生成されたHTMLタグをホームページやブログに貼り付けるだけなので、面倒なソフトの操作などは一切ない。らくちんFLVメーカーは、動画投稿サイトの「ムービーキャスター」と連動しており、公開・非公開の設定も可能。もし、不特定多数が閲覧しも大丈夫な内容であれば、公開設定にすることでPR効果も期待できる。