変化・進化する検索エンジン 目的に応じツールを使い分けよう

お気に入りに登録しているホームページ以外の、未知のサイトを探す場合に必ずと言っていいほど使うのがポータルサイトや検索エンジンの「検索機能」。これがなければネットの活用が成り立たないと言っても過言ではないほど必要不可欠なものだ。文字情報のみならず、画像や動画なども検索できとても便利になったが、使い方次第では欲しい情報が見つけにくい場合もある。今回は、検索エンジンの変化と活用を見てみる。

変化する検索結果

インターネットで情報を探すとき、必ずと言っていいほど利用する検索エンジン。日本で最も多く利用されているのがYahoo!(ヤフー)で、続いてGoogle(グーグル)となる。ここで得られる検索結果は常に一定ではなく、自店のホームページの検索順位をチェックしている方なら分かるだろうが、日々変動している。その主な要因として挙げられるのが、
●各ホームページが検索エンジン対策(SEO)を施す
●検索エンジン側のアルゴリズムの変更

の2つ。後者のアルゴリズム変更の影響は大きく、昨日まで1ページ目に表示されていたのが、今日は10ページ目以降になってしまったというケースもあり、検索エンジン対策を意識しているショップでは、常に頭を悩ませていることだろう。
逆に、アルゴリズムの変更で、上位に表示されるようになったというケースもあるはず。検索エンジン側では、スパム的なページや過度に検索エンジン対策を施したページの順位を下げ、リンクされているホームページの内容により順位を上げるなど、より一層ページの中身を重視した評価基準に変更しているのだ。

検索ツールも進化

アルゴリズムの変更で検索結果が常に変化しているのは前述の通りで、加えて検索機能も変更・進化している。
 ヤフー、グーグルともに通常のウェブ検索に加え、ブログ検索があるのをご存知だろう。これはブログの記事を追加・更新する際に配信されるPING(ピン)という更新情報をもとにした検索で、早ければ数分前に更新された記事も検索結果に反映される。ブログ検索の結果は、1時間以内、12時間以内、1日以内・・・と絞り込みができ、日付順、関連性の高い順で表示方法を変更できる。
 また、グーグルの「グーグルマップ」では、検索キーワードに関連したポイントを地図上に表示してくれる。これは、グーグルに住所等の所在地情報がインデックスされていることが前提となるため、必ず表示されるとは限らないが、例えば、「市町村名+オートバイ」などと検索すると、数件がヒットする。別の見方をすれば、自店のホームページに住所等の所在地を記載しておくことで、グーグルマップに反映される可能性があるというわけだ。

効率良く情報を見つける

検索エンジンで欲しい情報を探すのには、ちょっとしたテクニックが必要となる。まずは、AND検索で絞り込むクセをつけよう。例えば、マジェスティCのキャブについて調べたい場合、「マジェスティC キャブ」と検索(単語の間はスペース)。ただ、キーワード2つでは検索エンジン対策を施したパーツ販売系のページが多くヒットしてしまうので、もう1単語増やし「マジェスティC キャブ 流用」などとすれば、さらに絞り込まれ、目的の情報に辿り着きやすくなる。同様に、他店の料金設定を調べたい場合、「キャブ オーバーホール 料金」などと多めの単語数で、検索結果を絞り込めばよい。
また、ヤフーとグーグルでは検索結果がまったく異なる。2005年、ヤフー検索に検索エンジンロボットYST(ヤフー・サーチ・テクノロジー)が導入されるまでは、ヤフーもグーグルも同様の検索結果だったが、今ではそれぞれ独自のアルゴリズムで表示しているため、同じキーワードで検索しても違った結果となる。情報収集には両方を活用するのが得策だ。

さらに多角的な検索を

加えて、タイムリーな情報を探すには「ブログ検索」を活用するとよい。ウェブ検索はクローラーが各ホームページを巡回することで初めて情報がインデックスされるため、検索結果に反映されるまで数日かかる。しかしブログ検索なら数分前の情報も検索結果に反映されるため、知りたい情報によってはこちらのほうが便利だ。例えば、企画したイベントの参加表明や終了後の感想などをブログに掲載しているユーザーは多いはず。それをブログ検索でチェックすることで、反応を見ることができる。
 あとは、2008年1月のリニューアルでトップページからは消えてしまったが、ヤフーのカテゴリ検索も目的の情報を早く探すのに便利なので、活用しない手はない。ウェブ検索は基本的に「検索キーワードが入っているページを表示」するものだが、カテゴリ検索はヤフーが人為的にカテゴリに登録したサイトの中から検索するため、内容の濃いサイトが見つかる可能性が高い。
検索する目的に応じてツールを使い分けることが賢い検索と言える。