標準ブラウザにこだわるな! 第2のブラウザを使って快適・安心・便利にネットを楽しもう

ウインドウズ標準のブラウザはインターネットエクスプローラーで、そのシェアは以前では70%にもなっていたが、現在ではその様相は一変し、グーグルのクロームが逆転、シェア1位となっている。第2、第3のブラウザの快適性や利便性の向上と、認知度の高まりがこのブラウザのシェアに表れている。今や標準ブラウザにこだわるのは得策ではないようだ。

ブラウザのシェアは大きく変化しクローム優勢

ホームページを見たり、インターネットサービスを利用したりと、おそらく無意識のうちに使っている「ブラウザ」。ウインドウズがインストールされたパソコンでは「インターネットエクスプローラー」、アップルのマックでは「サファリ」が標準のブラウザとなっているので、購入したままでパソコンを使っている方は、間違いなくこのどちらかのお世話になっているはずだ。実際、ブラウザのシェアを見てみると、2008年でインターネットエクスプローラーが約70%も占めており、2012年現在でも50%を超えている。しかし、一見独占状態に見えるインターネットエクスプローラーも、世界全体のシェアでは様相が一変。現在では30%近くまで落ち込んでおり、グーグルの「クローム」に逆転されているのだ。クロームのシェアはここ数年で急速に伸びており、それだけ快適性や機能性に優れていることを表していると言える。3番手のファイアーフォックスが30%近くを維持している点も見逃せない。

世界のブラウザシェア
世界のブラウザシェア
日本のブラウザシェア
日本のブラウザシェア

インターネットエクスプローラーにこだわるな

 こうして世界のシェアを見てもお分かりのとおり、インターネットエクスプローラーからクロームに移行しているのは明白で、ブラウザを「インターネットエクスプローラーだけ」に限定しているメリットはあまりないようだ。逆にクロームやファイアーフォックスを併用するメリットの方が大きいはずだ。アドオンと呼ばれるツールバーや拡張機能との相性によってはインターネットが快適に閲覧できなかったり、シェアが大きいだけに脆弱性を狙った攻撃も受けやすいなど、インターネットエクスプローラーも完璧ではない。実際、ネット閲覧が完全に不可能になってしまうケースもあるため、そうなってしまった時のための保険の意味でもクロームやファイアーフォックス等をインストールしておくべきだ。ネットサービスによっては推奨ブラウザをインターネットエクスプローラーにしているところもあるので、それに合わせてブラウザを使い分ける工夫をしていけば良いだろう。

特にXPユーザーはクロームなどをメインに使うべき

ここで、パソコン用のブラウザで代表的なものを挙げてみると、

  • インターネットエクスプローラー
  • クローム(https://www.google.com/intl/ja/chrome/)
  • ファイアーフォックス(http://www.mozilla.jp/firefox/)
  • サファリ(http://www.apple.com/jp/safari/)
  • オペラ(http://jp.opera.com/)
  • スレイプニル(http://www.fenrir-inc.com/)
  • ルナスケープ(http://www.lunascape.jp/)
  • オペラ(http://jp.opera.com/products/)

などがある。グーグルのクロームがシェアを伸ばしているのは前述のとおりで、表示速度の速さ、反応の良さなど「動作の軽さ」から、低スペックパソコンユーザー、ウインドウズXPユーザーには有効で、特に、ウインドウズXPでは最新版のインターネットエクスプローラー9がインストールできないため、その代替としてクロームを使用する方が安心と言える。サポートが終了する2014年までウインドウズXPを使い続けるなら、ブラウザはクロームなどの最新版がインストールできるブラウザにしておくべきだ。

ひと通りインストールして使い勝手を確認

 何はともあれ、ひと通りインストールして使い勝手を確認してみよう。画面上部のメニュー部分や「お気に入り」など、それぞれ工夫されており、好みが分かれるところ。クロームはメニューがなく至ってシンプルな作りで、最初は戸惑うかもしれないが、慣れてしまえばこのシンプルさが快適である。ファイアーフォックスはアドオンが充実しており、ウェブ制作者など玄人好みのブラウザと言えるだろう。上部のメニュー等はインターネットエクスプローラーに似ている。もともとモバイル向けに強かったオペラ、国産ブラウザのスレイプニルなど、スマートフォンとの連携も強化しており、自身のネット環境や使用端末によってブラウザを使い分けることで、パソコンとモバイル端末でお気に入りを連携できるなど、かなり使い勝手が向上する。アンドロイド搭載端末とiPhone・iPadでは対応ブラウザも異なってくるので、それも合わせて確認しておきたい。

スマホのブラウザはPCと連携が便利

アンドロイド搭載スマートフォンの場合、特に名称のないブラウザが標準装備されているが、アンドロイドそのものはグーグルが中心となって開発したものなので、ブラウザはクロームに近いものと考えてもよい。しかし、アンドロイド用のクロームも別途登場しているので、クロームではないことがわかる。一方、iPhoneの標準ブラウザはサファリになる。メインのパソコンがマック、さらにiPadも使っているというヘビーなアップルユーザーなら、そのままサファリを使い、iCloudで共有させるのが賢いやり方だろう。ウインドウズパソコンを使っている場合は、クロームを双方にインストールし、グーグルのアカウントを取得してログインすれば、お気に入りや閲覧履歴を同期できる。ファイアーフォックスはアンドロイド用があるので、ウインドウズパソコン&アンドロイドスマートフォンの組み合わせならファイアーフォックスを導入するのもひとつの手だ。

表示崩れや非推奨以外のマイナスポイントなし!?

以上のように、標準ブラウザ以外のものを併用するメリットは大きい。インターネットエクスプローラーが使えなくなった場合の代替、低スペックパソコン&ウインドウズXPパソコンで快適にネットを楽しむための移行、セキュリティー面での危険性からの回避、スマートフォンと同じブラウザを使うことでのお気に入りや閲覧履歴の共有など、インターネットエクスプローラーのみでインターネットを楽しむのは賢い方法ではない。また、何かのサービスに特化した専用ブラウザもあるので、こういった変り種ブラウザも試してみるといいだろう。さらに、ツイッターやフェイスブックに対応したプラグインも多数あるので、そのプラグインを優先してブラウザを選択してもいいだろう。もちろん、クロームやファイアーフォックスにもプラグインが存在するので積極的に使って自分仕様にしていきたい。最後に、表示の崩れや推奨ブラウザに注意していろいろなブラウザを活用してほしい。

クローム
クローム

クロームの上部にはインターネットエクスプローラーのようにメニューがなくシンプル。お気に入りは右側になる。

ファイアーフォックス
ファイアーフォックス

ファイアーフォックスはインターネットエクスプローラーのメニューに似ているので、初めてでもスムーズに使えるはず。アドオンマネージャーからたくさんのアドオン、テーマ、プラグインを入手できる。

サファリ
サファリ

話題のiPhoneやiPadにはもちろんアップル製品に標準となっているサファリ。ヘビーなアップルユーザーなら、iCloudで連携できるので便利。

スレイプニル
スレイプニル

馴染みが薄いかもしれないが、スレイプニルも機能性に優れたブラウザで、スマートフォン用も用意されており、パソコンとの連携が可能。カスタム性が高い上級者向けバージョンもある。

ルナスケープ
ルナスケープ

他のブラウザで使われている表示技術を3つも備えたブラウザで、ホームページを最適な方法で表示してくれる。マック用はないが、iPhone&アンドロイド系スマートフォン用は用意されている。

オペラ
オペラ

以前からモバイル用ブラウザを提供してきたオペラ。パソコン用は画面左側にメニューボタンがあるのが特徴。


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