検索エンジン対策にも有効?! 改めてグーグルプラスを見直してみよう

現実の生活が充実している「リア充」投稿がうっとうしいとか、フォロワー数や「いいね!」が気になるなどのSNS疲れが言われているが、それでも、ビジネスとしてはまだまだ有効なツールであるフェイスブックやツイッター。それと合わせ、グーグルプラスを改めて見直してみたい。ショップ情報の発信はもちろん、検索結果に有利に働く可能性があるのだ。

改めてグーグルプラスを使ってみる

SNS疲れ、SNS離れと言われているが、まだまだ活用していきたいフェイスブックやツイッター等のインターネットツール。ガラケーからスマホへの移行が進み、誰もがSNSを使いやすい環境となっているため、SNS離れとされる分を考慮しても、見込みユーザーはまだまだ多い。実際、イーコマースではフェイスブックの「いいね!」で割引等のサービスを展開しているのは多く見受けられるし、このためだけにフェイスブックを登録して使っているユーザーもいる。また、SNS経由での情報拡散力も見逃せない。そこで、改めて活用してみたいのがグーグルプラス(Google+)だ。
グーグルプラスもフェイスブックやミクシィに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のひとつで、ブログやホームページとは異なる。デザインの自由度はなく、基本情報としてプロフィールを公開できるのがまさにSNSである(公開・非公開は自由)。投稿や写真は不特定多数に一般公開もできるし、サークルと呼ばれるグループに限定することも可能だ。フェイスブックは実名での登録を前提としているのに対し、グーグルプラスは強制していないため、こちらの方が「ゆるく」使い始められ、また、好みが分かれるだろうが、見た目や使いやすさも少し上かもしれない。

グーグルプラスページはショップ用

フェイスブックに個人用の「フェイスブック」とショップ用の「フェイスブックページ」があるように、グーグルプラスにも「グーグルプラスページ」がある。フェイスブックページでは「地域ビジネスまたは場所」「会社名または団体名」「ブランドまたは製品」「著名人、芸能人など」「芸能・エンタメ」「慈善活動またはコミュニティ」に大分類されているので、ショップであれば「地域ビジネスまたは場所」、パーツや用品を展開しているなら「ブランドまたは製品」からページを作成していく。グーグルプラスページも同様の大分類があり、「地域のお店や場所」「商品/ブランド」「会社、機関、組織」「芸術、エンターテインメント、スポーツ」「その他」からカテゴリを選択していく。ほとんどの場合、グーグルにショップ情報として住所や電話番号が登録されているが、もし検索しても出てこない場合は、新たに登録していけばよい。ここで情報が登録されているかいないかで、グーグルの検索結果にも影響してくるため、グーグルプラスページでショップの情報を発信していくのはとても有効な方法なのである。
 グーグルプラスページ内は大きく「基本情報」「投稿」「写真」「動画」「クチコミ」で構成され、基本情報と投稿だけでホームページやブログの代わりを果たしてくれる。以前紹介した「お店のミカタ」(http://omisenomikata.jp/)のようなショップに特化したホームページサービスと併用するのも効果的だろう。

アンドロイド系のスマホと親和性が高い

 SNSと言えばフェイスブックが主流となっている中、何故、今改めてグーグルプラスなのかと言うと、グーグルアカウントの登録者数は実はかなりいて、潜在的なグーグルプラスユーザーが多いからである。どういうことかと言うと、アンドロイド系のスマートフォンを使用する場合にアカウント登録をするが、これがグーグルのアカウントであり、かつ、グーグルプラスのアカウントになるのだ。「グーグルプラスなんて見たことも使ったこともない」という人も、実はグーグルプラスを使える条件が揃っているのである。アンドロイドユーザーなら、一度、グーグルプラスのアイコンをタップしてみよう。
 また、グーグルプラスページの設定が完了したら、ショップ側からユーザーにグーグルプラスを見てみるよう促してみよう。そこで、自店のグーグルプラスページを「フォロー」または「+1」(プラスワン)してもらうことで、こちらからの情報を受けてもらえる準備は整ったことになる。グーグルプラスページの「フォロー」はフェイスブックページの「いいね!」に相当するもので、フォローしてくれたユーザーには、こちらの投稿が自動的に表示される。同じバイク関連では、大手メーカーや雑誌系のグーグルプラスページを参考に投稿してみるといいだろう。既存のブログやホームページの更新情報として使うのも、検索エンジン対策上有効なはずだ。

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KTMのグーグルプラスを例にして、大きく「基本情報」「投稿」「写真」等に分類される。「投稿」は3列で表示され、左から右に時系列で並ぶ。他のグーグルプラスを「フォロー」しておけば、グーグルプラスを表にした時に投稿が自動的に表示される。逆にフォローしてもらえば、自分の投稿が相手に表示されるので、ショップとしては多くのユーザーにフォローしてもらうことがポイントとなる。

(写真2)
「地域のお店や場所」としてグーグルプラスページをスタートさせた場合、「基本情報」で「自己紹介」、ビジネスの「カテゴリ」、「営業時間」、ホームページへの「リンク」、「連絡先情報」「住所(地図)」を掲載できる。さらに、グーグル側にビジネス情報が登録されていない場合は「ビジネス情報の編集」で情報を登録し、郵送または電話でオーナー確認が済むと登録完了となる。これが後の検索結果に有利に働く可能性がある。

(写真3)
アンドロイド系スマートフォンなら、この赤いグーグルプラスのアイコンがあるはず。ショップ側でグーグルプラスページの準備ができたら、ユーザーのスマートフォンでこのアイコンをタップするよう案内してみよう。

(写真4)
ページトップの「フォロー」をクリックしサークルに追加することで、自分のストリーム(タイムライン)に投稿を自動的に表示させることができる。「フォロー中」はグリーンになる。