不要なごみファイルをきれいにしよう
パソコンには挙げればきりがないほど、あらゆるゴミがたまる。アプリケーションが一時的に利用する一時ファイル、ウェブ表示の高速化に使われるインターネット一時ファイル、サイトの訪問日時や回数などが保存されているクッキー、リンク切れのショートカット、ごみ箱の中に入ったままのファイルなどなど。これらを放置しておくと、パソコンの動作が鈍くなるのはもちろん、不安定になったり、ファイルの断片化を招く。
これを避けるためには、まめに不要ファイルを削除するしかない。ウインドウズには、不要ファイルを削除するツールとして「ディスククリーンナップ」がある。不要な項目にチェックを入れ、「OK」をクリックするだけなので簡単だが、削除したいファイルと、削除する際に注意が必要なものがあるので、別枠を参考にしていただきたい。また、ウインドウズ関連ファイルしか処理の対象にならないので、他メーカーの各種ソフトから出たゴミファイルまでまとめてキレイにしてくれるフリーソフト「CCleaner」などを使うと、より強力にクリーンアップしてくれる。
断片化したファイルを整理しよう
ファイルの作成や削除を繰り返すと、1つのファイルが分割されてハードディスクの複数の場所に保存される。これを断片化と言うが、断片化が進むと、ファイルへのアクセス速度が大幅に低下する。これを整理し、連続した領域に保存することを最適化という。前述のクリーンアップで「ゴミ」をすっきりさせたら、次は「デフラグ」で断片化したファイルを最適化しよう。
デフラグを実行することで、ハードディスクに保存されたデータが整理されるわけだが、ウインドウズ標準のデフラグでは、途中でスクリーンセーバーなどが働くと、処理が中断されてしまう。
また、デフラグは、ハードディスクの容量と保存されたデータの量、断片化の状況によって完了するまでの時間が変わり、場合によっては数時間かかることもある。他の作業が一切できなくなってしまうため、時間に余裕があるときに実行するか、後の述べるフリーソフト「すっきり!!デフラグ」を利用するとよい。
エラーをチェックして修復しよう
ハードディスクの中にはデータが書き込まれる「プラッター」という円盤状の板があり、パソコンが起動している間、常に高速回転している。何らかの原因でプラッターに傷がつくと、データの一部が読み出せなくなったり、最悪の場合はハードディスクを認識できなくなる。
また、プラッターの表面は「セクタ」と呼ばれる小さな領域に区切られ、データはここに分割保存される。データの読み書きを繰り返していると、セクタが壊れやすくなるのだが、これはある意味仕方のないこと。しかし、予防策としてハードディスクが正常なときに「チェックディスク」を実行しておくと、エラーの検出や壊れた不良セクタを修復し、寿命を延ばすことができる。
ウインドウズ標準のチェックディスクでも問題ないが、前述のデフラグとセットで実行できる「すっきり!!デフラグ」が手軽だ。画面と対話形式で実行設定ができるので、パソコン初心者でも安心して使える。終了後に自動的に電源を切る設定もできるので、寝る前に実行という使い方ができて便利だ。