電話回線を追加したい! それなら「スカイプ」を使ってみては?

無料で通話が可能なインターネット電話の「スカイプ」。約4年前に登場したものなので、すでにご存知の方も多いだろうが、まだ使ったことがないという方もいるはず。有料ではあるが割安な料金で固定電話や携帯電話との通話も可能になるので、回線を増やしたい、既存回線の通話料を抑えたいと考えている方に、是非一度試してみていただきたいツールだ。

無料のネット電話「スカイプ」

「Skype(以下、スカイプ)」とは、パソコンにインストールして使う無料のインターネット電話ソフト。2004年に正式版がリリースされ、当初、日本国内ではライブドアやバッファローからもソフトの配布を行っていたので、こちらからダウンロードして使用していた方もいるだろう。現在はスカイプ公式サイトから最新版をダウンロードするのがベストだ。
インターネットを使った電話としてはIP電話を思い浮かべるかもしれないが、技術的な面で異なるものであり、電話機の接続で使えるIP電話(ブロードバンド回線やモデムは必要)、パソコン+ソフトが必要なスカイプと考えておけば良いだろう。雑音やノイズが入りやすいIP電話と比べ、比較的音質が良いのがスカイプの特徴。固定電話よりも広い範囲の周波数を使用しているため、固定電話よりも音質が良いとも言われているほどだ。ただ、パソコンやルーターなどの機器を介することで、多少の遅延が発生するのが難点ではある。

スカイプの準備

スカイプを利用するには、まず、公式サイトからソフトをダウンロード、インストールしよう。同時に用意しなければいけないのが、マイクとスピーカー。スピーカー付きのパソコンであればマイクだけ用意してもいいし、イヤホンマイクやヘッドッセットのほうが通話するには便利かもしれない。パソコンの前にいる時間が多い、パソコン作業が多い人には、両手がふさがることがないこちらのタイプがオススメだ。
また、USB接続の子機型タイプや、一見すると携帯電話のようなスカイプを搭載した無線LAN端末もある。後者はパソコンの電源を入れていなくてもスカイプを使える優れもので、少々高価ではあるが(1万5000円前後)パソコンの利用頻度が少ない方には、こちらがベストな選択といえるだろう。
さらに、スカイプにはビデオ通話(テレビ電話)の機能もあるため、WEBカメラを用意しておいてもいいだろう。価格は画素数によって異なり、200万画素で1万円程度となる。

スカイプの機能

スカイプの最大の特徴は、スカイプ同士なら無料で通話可能なことだが、さらに充実した機能を備えている。1つ目は前述のビデオ通話。お互いがWEBカメラを接続していれば、顔を見ながら会話ができる。次に、最大9人までOKな複数での通話(会議通話)機能。さらに、通話しながらでも送信できるインスタントメッセージ機能なども備える。このインスタントメッセージはファイルの送信も可能で、メールの代替に使用することもできる。
加えて、有料のサービスになるが、固定電話や携帯電話にも発信できる「スカイプアウト」、固定電話や携帯電話から着信できるよう固有の番号を取得できる「スカイプイン」がある。これらを利用することで、スカイプ同士に限定されることなく通話が可能になる。お得な料金設定になっているので、もう1回線電話が欲しいというときに導入してみるといいだろう。固定電話や携帯電話を増やすよりもお手軽だ。

スカイプの活用

ショップらしくスカイプを活用する方法がいくつかある。複数のフロアや店舗を所有しているショップの場合、それぞれにスカイプを導入することで、スカイプ間の無料通話によってまるで内線のように使うことができる。また、複数の通話が可能なことで、スタッフ間のミーティングや、ユーザーとのイベントの打ち合わせにも有効だ。例えば、ツーリングの宿泊地について検討しているとき、お目当ての民宿が見つかったら、そのホームページのURLをインスタントメッセージで送信ということもできる。
さらに、スカイプイン番号(個別の番号)をイベント申し込みの専用や、ホームページからのお問い合わせ専用番号としておけば、「ホームページ閲覧者からの着信」がはっきりと区別でき、効果測定にも役立つ。1ヶ国限定プランなら、月額695円で番号を取得でき、1ヶ月あたり最高10000分(約167時間)の発信通話が可能なので、大幅なコストダウンもできるのではないだろうか。