スマホにしたら無料通話アプリを! 販促やユーザーサービスと活用範囲は広い

「機種変更=スマートフォン」と言っても過言ではない現在の携帯電話市場。スマホの普及に伴って登場した無料通話アプリは「LINE(ライン)」の人気によって加熱しており、数多くのアプリが登場している。インストールしているユーザーは多いため、これを販促に使わない手はない。今回は無料通話アプリの概要に触れてみる。

出揃った無料通話アプリ

通話料を抑えるために、ドコモ、au、ソフトバンクを1台ずつ持ち、通話相手によって使い分けているヘビーユーザーもいるようだが、今ならスマートフォン&無料通話アプリの組み合わせで解決できてしまう。圧倒的なユーザー数を誇り、話題の「LINE(以下、ライン)」はもちろん、ラインよりも早くに登場していた「カカオトーク」、最後発の「comm(以下、コム)」といった無料通話アプリが出揃ったので、これらを積極的に活用していきたい。さらに、無料通話の元祖・老舗的な存在のSkype(以下、スカイプ)も組み合わせれば、幅広いユーザーに対応できるはずだ。
 ここで、何故これほどまでにラインを初めとした無料通話アプリが広まったのだろうか? スマートフォンの普及はもちろん、すでに登録してある電話帳の情報をベースに、通話相手である「友だち」を追加できるところがポイントで、この手軽さがライトユーザーの利用を後押ししている。

LINE(ライン)以外にも注目すべき

「無料通話」とうたっているだけあって、無料で通話できることが基本的なアプリの機能となるが、メッセージ機能も見逃せないポイントで、これがショップの販促につなげられるはずだ。いずれのメッセージ機能も「トーク」と呼ばれ、携帯電話のショートメッセージ・ショートメールに近い。複数を相手にグループトークもできるので、ショップからの簡単なお知らせであればトークでも十分間に合う。ブログやツイッター、フェイスブックといったネット上のサービスは不特定多数のユーザーが目にすることになるが、無料通話アプリであれば、基本的にはお互いが電話帳に登録している相手であるため、送信先は既存ユーザーとなってくるはずで、発信内容を「お得意様限定セール」といったプレミアム感を持たせることもできる。ショップ側から無料通話アプリの利用を促し、利用者限定のサービスを展開していくのもひとつの方法だろう。

ショップの販促に使いやすいのは?

 基本の無料通話とトークは3者とも大きく変わらないが、細かい点でそれぞれのメリットがある。「ライン」は周囲でも利用者が多いはずで、すぐにでも活用したいところ。さらに、パソコンからも利用可能なところが他にはないポイントだ。「カカオトーク」は最大5人までのグループ通話ができる点が面白い。また、ヤフーと提携していることから、今後はショッピングやオークションと組み合わせたサービスも期待でき、ネット通販を展開しているショップにとっては活用の可能性が広がる。「コム」はまだ登場したばかりとあって、積極的なCMの効果から今後利用者数が増えるはず。同じDeNAのDeNAショッピング(旧ビッダーズ)やモバオクとの連携も見逃せない。もともとパソコンからスタートしたスカイプは通話相手の登録で3者に劣るが、ビデオ通話や有料で電話番号への発信が可能な点が他にはないところ。パソコンの利用時間が長いならスカイプとラインは入れておきたい。

緊急時の通信手段にも無料通話アプリが活躍

 緊急時に電話がつながりにくくなるのは多くの方が経験済みだろう。「電話は使えない」と考えた方が良いくらいである。そんな時に使えるのが、これらの無料通話アプリだ。実際、東日本大震災の時にはスカイプが有効だったのは、以前このコーナーでお伝えしたとおりで、音声通話は規制がかかっても、データ通信は別のため、データ通信を使うネットサービス、スカイプ、無料通話アプリは大丈夫なのだ。そういった点からも、通話料の節約や販促目的に加え、緊急時の連絡手段としても導入しておくべきだろう。
 現在のところ、CM等でおなじみの3つに加え、スカイプなどの無料通話アプリはかなり多くなってきている。相手も同じアプリを入れてないと使えないため、必然的に使えるものは絞られてくるが、PC・スマホの両方で使える、複数同時通話が可能など、それぞれのメリットを活かした使い分けをしていきたい。

ラインのトーク画面
ラインのトーク画面

ラインのトーク画面。このような形でメッセージが送られてくる。多数の公式アカウントがるので、自店から発信するお知らせの参考にしておきたい。

友だちに追加
友だちに追加

ラインでは「友だち管理」→「アドレス帳」でアドレス帳の連絡先を自動で「友だち」に追加するかどうか設定できる。コムやカカオトークも同様。

ラインのQRコード
ラインのQRコード

ラインやカカオトークはQRコードから友だちを追加できる。ショップのホームページ等に表示しておき、登録を促していきたい。

カカオトークの発信画面
カカオトークの発信画面

ラインの発信画面
ラインの発信画面

ラインとカカオトークの発信画面例。3者ともプロフィール設定で写真や表示名を変更できる。

フェイスブックやツイッターと連携
フェイスブックやツイッターと連携

コムはフェイスブックやツイッターと連携して友だちを追加できる。他にはない機能だ。

カカオトークID
カカオトークID

カカオトークIDを作成しておけば、電話番号を知らなくても「カカとも」になることができる。ラインでもIDからの追加が可能。QRコードと合わせてHP等に表示しておきたい。

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