これからでも遅くない 動画サイトの活用でユーザーサービス&アクセスアップ!

今さらだが、動画が注目されている。映像流出事件により、それまで動画投稿サイトとは無縁だった層にも、そのサービスの存在を知らしめることになったからだ。ユーザーサービス目的としても、アクセスアップ目的としても動画を活用する効果や影響は大きく、一度は試していただきたい動画投稿サイト。これからは閲覧のみならず、積極的に使っていくべきだ。

多数の動画サービスで自分に合うものは?

今、何かと注目度が高い動画投稿サイト。自分で撮った動画を手軽に投稿、公開できることから、日常的な内容からビジネス目的のものまでジャンルを問わず幅広く閲覧できるのはご存知のとおり。代表的なものとして「ユーチューブ(You Tube)」や「ニコニコ動画」がよく知られているが、実は、数多くの動画投稿サイトが存在し、動画の活用目的によってサイトを使い分けることも可能だ。「ユーストリーム」はウェブカメラがあれば誰でも生放送・実況中継ができるサイトで、「バイクと生放送」はなかなか関連させにくいが、イベントや整備中の様子を「生放送」するのも面白いだろう。この他、撮影した動画を「素材」として販売できる「ピクスタ」は撮影の腕に覚えのある方にピッタリのサイトで、また、映像素材を購入できるので、自店のホ-ムページ用やオリジナルDVD作成用などの素材探しに重宝する。ここに挙げたのはほんの一部で、動画に関する便利サイトは無数にある。

まずはユーチューブをおさえておきたい

何はともあれ、まずはユーチューブを抑えておこう。アカウントがなくても閲覧だけはできるが、動画をアップロードする場合はアカウントを作成する必要がある。入力項目はメールアドレス、ユーザー名、地域、生年月日、性別のみととても簡単だ。登録完了後にプロフィールの設定等ができるので、ショップの紹介文やホームページのURLを登録しておくと良いだろう。アップロードは基本的にパソコン内に保存してある動画となるが、携帯電話からも指定のアドレスにメールを送信する形でアップロードできる。ファイルサイズは2GBまで、長さは15分以下だから、デジカメや携帯でメモ撮りした程度ならオーバーすることはないはず。ビデオカメラで撮影したものや、長時間の映像はソフトで編集してからのアップロードになる。投稿した動画には自由にタイトルや説明文を入れることができ、また、公開を制限したり、コメントを許可制にしたりと、ブログと同様の機能を有する。

検索結果を意識した投稿でアクセスアップ

動画の投稿手順はこのように簡単なので、あとは実際に試してみていただきたい。ユーチューブの優れた点のひとつに、検索結果への反映がある。グーグルやヤフーのウェブ検索結果内に、画像や動画の検索結果も表示されるようになったことから、検索されることを意識した動画のタイトルや説明文を上手に入れていくことで、ウェブ検索結果にも表示される可能性が十分にある。ということは、ショップの業務内容やメインに取り扱う車種を中心とした動画をアップしてくことが、最終的にはショップのホーページへの誘導とアクセス数アップへとつながっていくわけだ。ユーザーサービスや楽しみの一環としてショップイベント等の動画をアップロードしていくのもよいが、もっとビジネスライクに活用してもいいだろう。iPhone等のスマートフォンでのユーチューブの閲覧性も悪くないため、今後端末が増えるのは確実なので、PC以外からのアクセスも十分見込める。

効果的な一方で怖さも伴うことを覚えておこう

このように、動画サイトを使ったPRはとても効果的だが、その一方で「怖さ」もある。話題となった映像流出事件のように「暴露」されることもあるからだ。一度公開された動画は、いくら元の動画を削除したところで、自分のPCに簡単にダウンロードできる現在では、再流出は避けられない。風評被害と同様で、一度広まってしまうと、それを抑え込むのは不可能に近いのだ。ユーザーとトラブルになり、そのやり取りの様子を録画・公開されるといった可能性も否めず、もしそうなれば、大きなマイナスとなるだろう。トラブル対応は慎重に行いたいところだ。また、今年3月には、投稿された動画をもとに速度違反で検挙された例もあることから、ショップ主催のツーリングの様子を公開し、もしその中にマナー違反等が写されていれば、掲示板で晒されたり、マナー違反の程度によっては通報もあり得る。あまり神経質になる必要はないが、プラスとマイナスが共存することを覚えておこう。

ユーチューブ
ユーチューブの編集・設定画面

動画をアップロード後の編集画面。タイトルや説明文の変更、公開の切り換えやコメントの許可などが行える。

iPhone
iPhoneでユーチューブ

ユーチューブはiPhoneとの親和性も高く、動画の閲覧を容易にしている。今後、スマートフォンの台数は飛躍的に伸びるはずなので、ここからのアクセスの期待できる。

グーグルの検索結果
グーグルの検索結果

グーグルのウェブ検索で「FTR223」と検索。結果の1ページ目の上部に画像と動画の検索結果も表示される。これを意識したタイトルや説明文を入れていくと効果的。

ヤフーの検索結果
ヤフーの検索結果

ヤフーで「スーパーカブ」と検索させたところ、結果の下部にユーチューブの動画がヒットした。グーグルもヤフーも動画の検索結果が表示される位置(順位)はランダムだが、ここに自店の動画がヒットするようになれば、アクセス数の向上が期待できる。

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