ADSLを導入したら、IP電話も! お得な通話料で経費削減!!

同じサービス同士の通話なら無料、さらに、長距離電話も国際電話も3分7.5円からと、格安で通話できることで注目されている「IP電話」。普及のきっかけは、昨年、ヤフーBBのBBフォンがスタートしたことだが、各プロバイダーも次々にサービスの提供を開始している。そこで今回は、簡単にIP電話の仕組みと、内容をご紹介しよう。

IP電話って何? 簡単に言うと、インターネットを電話回線に使うというのが、IP電話。インターネットは、データの送り先が近所でも海外でも、距離による通信コストは変わらない。さらに、定額料金での通信が一般的なADSLの普及により、通信時間による課金もない。IP電話は、こうしたインターネットの特徴を持つ、まさに「話し放題電話」なのだ。

IP電話が無料になるのは、一般回線にデータを通さず、ネット回線の中だけで通話ができるから。通信コストが低く抑えられるインターネットの利点を利用したものだ。

しかし、今のところ、インターネットを経由し、異なるIP電話サービス同士を接続する仕組みが整備されていない。よって無料通話が可能なのは、同じプロバイダーか相互乗り入れしているプロバイダーで、同じ技術のIP電話サービスを利用している者同士に限られる。

IP電話サービスは、プロバイダーを通じて「IP電話事業者」から提供されているもの。そのため、複数のプロバイダーが同じIP電話サービスを採用し、それらのプロバイダーでは、プロバイダーが違っても、無料通話ができる。

逆に、ビッグローブや@ニフティ、ハイホーのように、複数のIP電話サービスが選べるプロバイダーでは、同じプロバイダーでも、IP電話サービスが違えば無料通話はできない。

無料通話ができないIP電話同士では、一般電話に掛けた時と同じ通話料金になってしまう。結局、無料通話を増やし、電話代を安く上げるためには、利用者が多いIP電話サービスを選ぶのがよいということだ。

IP電話の料金の仕組みはシンプル

距離によって料金が変わり、多様な割引サービスがある一般電話と違い、IP電話の料金は簡単。月額利用料金に、3分7~8円の決められた通話料だけ。時間や距離による割引はなく、単純に、通話時間×料金だ。前述したが、同じIP電話サービス同士の場合は、通話料金は無料となる。支払先は、IP電話サービスを提供するプロバイダーで、通常はプロバイダー利用料金と合算して支払う。

ただしIP電話サービスにより、国際電話や携帯への通話は、一般電話へ振り替える場合がある。振り替えられた場合は一般電話を使うことになるので、その分の料金の請求は、NTT等からとなる

昼間の長距離電話が多い人ほどお徳な料金設定

IP電話の3分7~8円(一律)に対し、一般電話の市内通話は3分8.5円(NTT東日本)。市外通話では最大80円にもなる。通話料に関しては、IP電話に軍配が挙がる。しかし、モデムレンタル料と、サービス利用料金が必要になる。よって、市内通話が多いと、かなり長い時間通話しても、割高になる可能性がある。

とはいえ、IP電話同士で無料通話ができれば問題なし。よく通話する相手、例えば自宅と店舗も同じIP電話に加入すれば、一般電話の割引サービスより、通話料を節約できる。

IP電話として携帯電話へ通話可能なヤフーBB

一般回線から携帯への通話料は、ドコモを例に取ると、3分70円(6月より値下げ)と長距離電話並み。IP電話で節約したいところだ。

携帯に「IP電話として」通話可能な代表格はヤフーBB(BBフォン)。他の事業者の場合、一般電話へ振り替える。よって、割引はなく、通話料金の請求はNTT等からとなる。

ヤフーBB利用者の場合、携帯電話事業者に関わらず、一律3分60円~。最近は、携帯中心の人が多い。携帯から携帯への通話料に比べても安いため、お勧めできる。ただし現在は、IP電話から携帯へ掛けると、電話番号が「非通知」になってしまうので、ご注意を。

IP電話を導入しても、一般回線は解約できない

IP電話は、基本的に発信のみ。着信、及び、IP電話で発信できない相手との通話には、一般回線を使っている。今のIP電話は一般回線があることを前提としているため、NTTとの回線契約は解約できない。

この夏以降、一般電話からIP電話への「着信」もできるようになる予定だが、それでも緊急通話等では一般回線を使う。解約できれば、NTT東日本の回線基本料金1750円(住宅用)を節約できるのだが、事情はしばらく変化しそうにない。

IP電話は現在使用してる電話機がそのまま使える

IP電話は、電話機は今までのもので問題ない。ナンバーディスプレー等、一部の機能は使えないものの、「通話」に関しては心配なし。ビジネスホン等の場合は交換が必要なこともあるが、それでも、自宅や店舗では問題ない、と思っておけばいい。

ADSLモデムは若干異なる。IP電話には、電話機をつなぐアダプターが必要。加入すると、モデムの後ろに繋ぐタイプか、モデムにアダプターが内蔵されたものをレンタルすることになる。そのため、モデムのレンタル料が数百円高くなる。外付けアダプタータイプなら、今のモデムがそのまま使える。

なお、IP電話には、通信速度が速いほうが有利。1.5Mのサービスを利用している場合、より高速なのサービスヘ乗り換えたほうがベストだ。

仕事に不可欠なFAXもほぼ問題なし

IP電話を店舗に導入しようと考えているショップオーナーにとって、FAXが使えるかどうかは大きなポイント。

結論から言えば、ほぼ問題なく使える。ただ、ネットが混み合うと音質が劣化するというIP電話の特質上、まれに通信が行えない可能性もある。ADSLを利用していて、回線の実効速度が極端に遅く、音声劣化が激しい場合、やはり通信が上手くいかない。そのため多くのIP電話事業者は、「可能だがサポートはしない」という姿勢だ。もし送信に失敗したら、IP電話は特定の番号を付加してダイヤルすると一般回線に切り替わるので、これで送り直せばいい。

なお着信に関しては、これまでと同じ。現在のIP竜話では、着信に関しては一般回線を使うため、IP電話の影響を受けないのだ。ただ、今後、IP電話を経由して着信できるようになると、送信の時と同じような問題が起こることが予想される。

ISDNのように2回線着信は不可能だが、発信はOK

ADSL全盛となっているが、現在もISDNという方も多いはず。1回線分の値段で電話回線を2回線使えるため、通話用とFAX用等の形で、ショップで利用するには便利である。

残念ながらIP電話は、ISDNのように2回線分として使うことはできない。正確には、こちらから2回線同時に掛けることはできるが着信はできない。

IP電話は着信に一般回線を使う。ISDNからADSLに切り替えた方は1回線になったはずなので、着信も1番号分しかできないということだ。ADSLを使っていて同時着信を実現したいなら、もう1回線契約を増やすしかない。

しかし発信は別。IP電話での発信時は、一般回線は発信していない状態なので、一方をIP電話、もう一方を一般電話として同時発信が可能だ。

また、ヤフーBBでは、IP電話側で2回線同時発信を可能にする「BBフォンステーション」を使うことで、2回線ともに安価なIP電話での通話を実現している。

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以上、IP電話の仕組みと、メリット・ディメリットを挙げてみたが、いかがだろうか。筆者もIP電話を使っているが、何ら不満もなく、ISDNを使っていた頃に比べれば、トータルの通信料も抑えられている。既にADSLを導入している方も、今後、ISDNからADSLに切り替えようと考えている方にも、IP電話は一考の価値があると言えるだろう。

超簡単! フォルダの活用と名前の付け方を工夫するだけ。ソフトを使わず、分かりやすく画像を整理する方法

デジカメで撮影した画像を何も考えずに保存してしまい、いざ使おうというときに、「あれっ? どこに入れたっけ」と、自分の欲しい画像を見つけられない、または見つけるのに苦労した経験はないだろうか。ネットサービス登録用等に撮影した画像は、一目で分かる名前を付けたフォルダに分類し、ウィンドウズの「縮小版」表示機能を使ってサムネイルを見れるようにすれば、使いたい画像がすぐに探せる。画像管理ソフトを使わずとも、整理・分類ができる小技を、今回は紹介しよう。

デジカメからパソコンに取り込んだ画像は、通常はアイコン状態になっているため、そのファイルを開くまで撮影内容が分からない。保存した大量の画像の中から、使いたいものをすぐに選べるようにするには、前もって探しやすい状態に整理しておくことが重要になってくる。

実際に扱う枚数や内容の種類に応じて、画像の整理方法は様々だが、いずれにしても基本となるのは「フォルダを上手く使って分類する」ということになる。フォルダの名前には、「バイク」や「パーツ」、「ツーリング」や「レース」といったジャンルが分かるのものや、2003年6月を「200306」とするような日付にちなんだものを付けると、一目で分かりやすい。そこに画像を分類して保存すれば、少ない枚数の中から欲しい画像を探せるので、見つける手間や時間が省ける。最初のひと手間で、後々ラクしようというわけだ。また、それほど画像が多くなければ、画像ファイル名にジャンルや日付を入れてしまうという手もある。面倒ではあるが、こうすることで、より一層分類、整理しやすくなる。

さらに、画像を整理する際には、1枚いち枚画像を見るのではなく、画像ファイルを縮小表示する「サムネイル機能」を使えば、もっとラクになるのだ。(画像「縮小版」)

フォルダ名、ファイル名のつけ方を工夫して整理する

スムーズな保管方法は、フォルダ単位で画像を分けておくことがポイントとなってくるが、そのフォルダ名の付け方にも気を付ける必要がある。色々なジャンルの画像があるならそのジャンル毎に、また、決まったジャンルのものが多いなら、取り込んだ日付毎で画像を分けよう。画像の数が多いなら、これらを組み合わせてフォルダ名を付けるのも有効だ。またファイル名をジャンルや日付にちなんだものにすると、より効率的に整理できる。ただ、画像の数が多い場合は、ファイル名までは無理に変える必要はないだろう。

フォルダの名前で整理方法は変わる

日付を中心にする場合
特にジャンルで分けられない、また反対に、決まったジャンルの画像しかないなら、画像を取り込んだ日付でフォルダを分けよう。ジャンルで分ける方法と違い、取り込むときに画像を振り分けなくて済むので、一度に色々なジャンルの画像を取り込むことが多ければ、こちらの方法が簡単。(画像「日付中心」)

ジャンルを中心にする場合
画像の内容に決まったものが多いなら、そのジャンルによってフォルダを分けておく方法が便利。それでもまだジャンル毎の画像数が多ければ、さらに日付で分けたフォルダを作成するのもいいだろう。例えば、「BBB用」というフォルダを用意し、その中に「20030601」という日付毎のフォルダを作成するとった具合だ。(画像「ジャンル中心」)

ファイル名の付け方で、画像処理もラクになる!

画像の数が少ないなら、取り込み時にファイル名を変えておいたほうが便利。先頭に日付を入れておけば、ファイル名で並べ替えた時に、日付の順番でファイルが表示される。(画像「ファイル名の付け方」)

(キャプション)
ファイル名の先頭には、日付を入れておく。長すぎるなら月まででも構わない。これならファイル名で並べ替えた時に、日付の順でキレイに並べ替えられる。桁数を揃えるのもポイントだ。日付に続いてジャンル名で区別。ここに付けるのは、「在庫」や「パーツ」のように漢字・数字程度の簡潔なものに。同じ日や同じジャンルで何枚も画像がある場合、重複してしまうので、最後に通し番号を付けるのも手だ。画像の数が増えた時のことを考え2~3桁の数字を付けておこう。

キーワードは「クレーム」。 ネット販売のクレーム対応と「ノークレーム」表示の意味

店頭販売でも、インターネットを利用した通信販売でも「クレーム」はつきものである。ただ、販売した商品に対しクレームを言ってくるユーザーもいれば、言ってこないユーザーもいる。クレームを言ってきたユーザーへの対応次第で、そのユーザーが次回も買い物をしてくれるリピーターとなるか、それとも二度と買い物をしてもらえない今回限りのユーザーとなるか、このどちらかに二分化されてしまうのは明白だ。

ショップの対応に不満を感じる理由として「対応が遅い」「その場しのぎな感じ」など、「誠意が感じられない」というものが挙げられる。ショップの対応に満足してもらえれば、今回はトラブルになってしまったものの、リピーターとなってくれる可能性は高まる。クレームを言ってこなかったユーザーはどうだろう。残念なことに、そのほとんどが「もう二度と買わない」と思ってしまっている可能性が高い。

トラブルはないにこしたことはないが、未然に防ぐよう最大限の努力をするのが当然である。しかし、人間は間違いを起こしてしまうもの。その際に、ユーザーが何らかのアクションを起こす、つまり「クレームを言ってきてくれるかどうか」を重視しよう。

で、クレームを言ってこないユーザーには、どう誠意を示せばいいのだろうか。ここで大切なのが、自店のホームページがクレームを言いやすい作りになっているかどうかということ。売りっぱなしではなく、何かあったときのために、問い合わせやクレームの窓口を設け、商品発送の際には、「商品に関するお問い合わせ先」を明記したお礼状を同封するといった気遣いが必要だ。クレームに対する風通しを良くしておくこと自体がショップの責任であり、ユーザーに対する誠意なのである。

クレームは「やっかいなもの」と考えがちだが、トラブルを起こしてもなお、ユーザーが「満足」と感じる誠意ある対応ができれば、実はマイナスどころか絶好のチャンスとなる。そして、トラブル後はユーザーの意見を積極的に取り入れて、サービスに反映させていく。結局、それがトラブルを未然に防ぐ結果にもつながっていくのだ。

トラブル対処の基本はコレ

とにかく速やかに
トラブルが発生したら「とにかく速やかに対応する」ことが大切。ユーザーにショップの誠意を伝えるには、些細なことでも後回しにせず、迅速な対応が一番。

電話で誠意を伝える
インターネットでの通信販売だからといって、メールだけでのお詫びは厳禁。必ず電話で直接お詫びするべき。ショップ側の誠意も伝えやすくなり、同時にユーザーの感情も和らぎやすくなる。

対応方法を明確に
お詫びをする際、トラブルに対するショップ側の対応方法を明確に伝えよう。ユーザーが一番気になるのは、謝罪の言葉より「どうなるのか?」だからだ。

今後の方針も伝える
せっかく購入してもらった大切なユーザーなのだから、今後の具体的なショップの方針や対策まで話し、同じトラブルは起こさない旨を伝え、リピートしてもらう努力が必要。

「ノークレーム・ノーリターン」ってどうなの?

ここまでは、クレーム対応の基本を述べた。あくまでもトラブル発生後の話が中心になったが、これからは、取り引き前にクレームをシャットアウトしてしまう意味で使われる「ノークレーム・ノーリターン」について触れよう。

ネット通販やオークションサイトで、ユーザーが中古商品、仮にタンクを購入または落札したと想定しよう。その取り引きで発生するクレームとして「“新品同様”と商品の情報欄に紹介されていたが、実際に送られてきた商品は傷だらけだった」というものが考えられる。

画像と実物のタンクとの間に、多少の見え方の違いがあるのは、ウェブ上であれば十分可能性はある。ディスプレイをはじめとしたパソコン環境によって、商品の見え方はまちまちになってしまうからだ。

今回のケースの場合、もし、実際にユーザーに届いたタンクが、一般の人から見て明らかに違うものであれば、民法上の詐欺に該当し、ユーザーは契約を取り消すことができる。あるいは、そのような傷がなければそのタンクを落札しないのが通常であると考えられるような場合には、錯誤に基づく契約であるとして契約そのものが無効になる。そして、ショップ側は、詐欺・錯誤による契約の取消・無効を主張され、返品・代金の返還を内容証明郵便等で請求されることになる。

ここで、よく商品の情報欄に見受けられる「ノークレーム・ノーリターン」(クレームは受け付けない)という記述。この表記をすることで、返品・返金の請求を受けずに済むことができるのだろうか。
「ノークレーム・ノーリターン」は、オークションサイトや、まれに中古品を販売するサイトの商品説明欄に表記する、ある意味「決まり文句」的なものになっている。確かに、中古品である以上、新品とは異なり、常識的に考え得る範囲の傷については、ユーザーも承諾しなくてはならない場合もあるだろうが、どのような傷でも甘受しなければならないという意味ではないのだ。したがって、「新品同様」という説明が明らかな虚偽であるような場合には、「ノークレーム・ノーリターン」という言い分は認められないわけである。

また、個人売買ではなく、二輪販売を営む「業者」である以上、消費者契約法が適用され、ユーザーにウソや事実と異なることを言う「不実告知」や、利益になることだけ言って、不利益になることを故意に言わない「不利益事実の不告知」に基づき、契約の取消を主張される場合もある。

自店のHPやオークションサイトでの「ノークレーム・ノーリターン」表記には注意が必要だ。仮にトラブルが発生しても、前段で述べた対処法を念頭に置き、マイナスをプラスに変えてイいくことが、ネット販売の成功の秘訣だ。

消費者契約法

不実告知
商品やサービスの内容、価格について事実と異なることを告げ、ユーザーはそれを事実と信じて契約した場合
(例)走行距離1万kmと説明され中古バイクを契約したが、他の整備工場でみてもらったところメーターが取り替えられており、実際の走行距離は3万kmだった など

不利益事実の不告知
ユーザーに利益な事実のみを告げ、不利益な事実は故意に告げなかったために、不利益な事実はないものと信じて契約した場合
(例)「今契約をすれば、半年間エンジンオイル無料」との広告を見て購入したが、走行1000kmを超えると適用されないことや、莫大な交換工賃がかかるのがわかった など

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