写真共有「インスタグラム」は手軽で便利! 在庫写真もスマホで簡単アップ

近年のスマーフォフォンのカメラ性能は素晴らしく、デジカメいらずになってきているのはご存じのとおり。こだわらなければ、動画でさえもスマホで撮影したもので十分である。さらに、撮ったその場で投稿できるのもスマホの利点で、それを活かした写真共有アプリ「インスタグラム」なら、在庫車情報やイベント写真も手軽にできるはず。その概要を見てみる。

「インスタグラム」なら手軽に撮影・投稿できてとても便利

「Instagram(インスタグラム)」そのものは目新しいサービスではなく、2010年に登場した写真を共有して楽しむアプリである。当初はiPhone等のiOS系のみだったが、2012年にはアンドロイド用にも対応し、幅広いスマートフォンで使えるようになっている。基本的な機能は、

  • 写真・動画を撮る
  • フィルター(簡易加工)
  • インスタグラム・他のSNSにアップ(投稿)
  • インスグラム内で他ユーザーをフォロー
  • 写真への「いいね」やコメント

といったところで、ツイッターとも似たところがあり、「写真に特化したツイッター」と例えてもいいだろう。

 写真や動画はインスタグラムのアプリ内でも撮れるが、撮影済みの写真を選択して加工&アップすることも可能である。加工は「切り取り」、傾きの補正、ぼかし、色合いを変えるフィルター等があり、実に簡単に手を加えられる。写真を投稿する際にはコメントやタグをつけることができるので、他のユーザーに特定のキーワードで見つけてもらうことができる。逆に、任意のキーワードで見つけることも可能である。同時に、フェイスブックやツイッター等への投稿もできるので、これらを活用しているユーザーにとってはとても便利である。

インスタグラムのウェブ版も上手く活用して写真を見せる

 では、インスタグラムをどう活用していったらよいか?

 デジカメで撮影した写真は、USBコードで接続するかSDカード等で一度パソコンに取り込み、それを少々加工、またはそのまま中古車サイト等に使うという流れになるだろう。在庫車の詳細写真をアップする際は上記のように、必ず「パソコンに取り込む」というステップが入るはず。この煩わしさをなくしてくれるのがスマートフォン&インスタグラムになる。スマホで撮影し、その場でインスタグラムを使ってアップ、アップの際には車名や距離等の識別できる車両情報を説明に入れておけば、バイクを探しているユーザーが検索してアプローチしやすくなる。もちろん、相互にフォローしあっておけば、さらに見てもらいやすい。

インスタグラムはウェブ版もあるので、ホームページやブログに「もっと写真を見たい方はこちら!」と誘導してやればよい。スマホでの活用を前提にしているが、ウェブアルバム的な使い方もできるのだ。また、インスタグラムではプロフィールやホームページのURLも公開できるので、インスタグラム経由でのアクセスも見込める。ホームページ、ブログ、フェイスブック、ツイッター等に、写真に特化したインスタグラムをバランス良く使っていくと便利なはず。もちろん、在庫以外の写真を中心にしていっても面白いだろう。

同じ写真系でもピンタレストやピカサは分類に優れる

インスタグラム以外にも写真に強いサービス、アプリはある。その1つに「Pinterest(ピンタレスト)」(Http://jp.pinterest.com/)がある。ボードに写真をピン止めしていく、という感覚で写真をアップしていける。また、他のユーザーがアップした写真を自分のボードにピン止めすることもできる。こちらはフェイスブック、ツイッター、グーグルプラス、Gメール、ヤフー、楽天と幅広く接続できるので、いずれかのアカウントがあればすぐに利用可能だ。ボードで写真を整理できるので、この点はインスタグラムより優れた点である。

 さらに、「Picasa(ピカサ)」(http://picasaweb.google.com/)はまさにウェブアルバムで、専用の管理ソフトをインストールすることで、パソコンから写真をアップロードが簡単に行える。アルバム(フォルダ)での分類や、公開・非公開の設定、アルバム単独のURLの設定ができる。

 ピンタレストもピカサもスマートフォン用アプリがあるので、スマホで撮影した写真をアップロードすることも可能。そうなると「インスタグラムと変わらない」となってしまうが、SNSと連動して手軽に投稿できるのがインスタグラムの特徴でもあり、ピカサはアルバム機能が強い。その性格を考えて使い分けてみるといいだろう。

スターバックス
スターバックス

スターバックスのインスタグラムのページ。ウェブ版のインスタグラムはこのような形でウェブアルバム的に表示される。ホームページやブログから、ここへ誘導するようにリンクを貼っておけばよいだろう。

インスタグラムのカメラ画面
インスタグラムのカメラ画面

インスタグラムのカメラ画面。通常のカメラ機能と変わらない。ここで撮影してもよいし、すでに撮影済みの写真を選択して加工してもよい。

ズームと切り取り
ズームと切り取り

インスタグラムは基本的に正方形の写真となるため、お好みで写真を切り取る。ズームして切り取ることも可能。

編集
編集

傾きの補正、ぼかし色合いの補正ができる。また、フィルター機能でセピア調にしてみたり、ポラロイド写真のように白ふちをつけたり、雰囲気のある写真を簡単に作ることができる。

シェア
シェア

最後に説明やハッシュタグを入れ、投稿(シェア)となる。ショップを特定できるような内容にしておくと検索で見つけやすい。ここで、フェイスブックやツイッター等にも投稿設定できる。

ピンタレスト
ピンタレスト

インスタグラムと似た写真共有サイトのピンタレスト。こちらはボードに写真をピン止めする感覚で投稿していく。加工機能や他のSNSとの連携はインスタグラムが優れている。

検索エンジン対策にも有効?! 改めてグーグルプラスを見直してみよう

現実の生活が充実している「リア充」投稿がうっとうしいとか、フォロワー数や「いいね!」が気になるなどのSNS疲れが言われているが、それでも、ビジネスとしてはまだまだ有効なツールであるフェイスブックやツイッター。それと合わせ、グーグルプラスを改めて見直してみたい。ショップ情報の発信はもちろん、検索結果に有利に働く可能性があるのだ。

改めてグーグルプラスを使ってみる

SNS疲れ、SNS離れと言われているが、まだまだ活用していきたいフェイスブックやツイッター等のインターネットツール。ガラケーからスマホへの移行が進み、誰もがSNSを使いやすい環境となっているため、SNS離れとされる分を考慮しても、見込みユーザーはまだまだ多い。実際、イーコマースではフェイスブックの「いいね!」で割引等のサービスを展開しているのは多く見受けられるし、このためだけにフェイスブックを登録して使っているユーザーもいる。また、SNS経由での情報拡散力も見逃せない。そこで、改めて活用してみたいのがグーグルプラス(Google+)だ。
グーグルプラスもフェイスブックやミクシィに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のひとつで、ブログやホームページとは異なる。デザインの自由度はなく、基本情報としてプロフィールを公開できるのがまさにSNSである(公開・非公開は自由)。投稿や写真は不特定多数に一般公開もできるし、サークルと呼ばれるグループに限定することも可能だ。フェイスブックは実名での登録を前提としているのに対し、グーグルプラスは強制していないため、こちらの方が「ゆるく」使い始められ、また、好みが分かれるだろうが、見た目や使いやすさも少し上かもしれない。

グーグルプラスページはショップ用

フェイスブックに個人用の「フェイスブック」とショップ用の「フェイスブックページ」があるように、グーグルプラスにも「グーグルプラスページ」がある。フェイスブックページでは「地域ビジネスまたは場所」「会社名または団体名」「ブランドまたは製品」「著名人、芸能人など」「芸能・エンタメ」「慈善活動またはコミュニティ」に大分類されているので、ショップであれば「地域ビジネスまたは場所」、パーツや用品を展開しているなら「ブランドまたは製品」からページを作成していく。グーグルプラスページも同様の大分類があり、「地域のお店や場所」「商品/ブランド」「会社、機関、組織」「芸術、エンターテインメント、スポーツ」「その他」からカテゴリを選択していく。ほとんどの場合、グーグルにショップ情報として住所や電話番号が登録されているが、もし検索しても出てこない場合は、新たに登録していけばよい。ここで情報が登録されているかいないかで、グーグルの検索結果にも影響してくるため、グーグルプラスページでショップの情報を発信していくのはとても有効な方法なのである。
 グーグルプラスページ内は大きく「基本情報」「投稿」「写真」「動画」「クチコミ」で構成され、基本情報と投稿だけでホームページやブログの代わりを果たしてくれる。以前紹介した「お店のミカタ」(http://omisenomikata.jp/)のようなショップに特化したホームページサービスと併用するのも効果的だろう。

アンドロイド系のスマホと親和性が高い

 SNSと言えばフェイスブックが主流となっている中、何故、今改めてグーグルプラスなのかと言うと、グーグルアカウントの登録者数は実はかなりいて、潜在的なグーグルプラスユーザーが多いからである。どういうことかと言うと、アンドロイド系のスマートフォンを使用する場合にアカウント登録をするが、これがグーグルのアカウントであり、かつ、グーグルプラスのアカウントになるのだ。「グーグルプラスなんて見たことも使ったこともない」という人も、実はグーグルプラスを使える条件が揃っているのである。アンドロイドユーザーなら、一度、グーグルプラスのアイコンをタップしてみよう。
 また、グーグルプラスページの設定が完了したら、ショップ側からユーザーにグーグルプラスを見てみるよう促してみよう。そこで、自店のグーグルプラスページを「フォロー」または「+1」(プラスワン)してもらうことで、こちらからの情報を受けてもらえる準備は整ったことになる。グーグルプラスページの「フォロー」はフェイスブックページの「いいね!」に相当するもので、フォローしてくれたユーザーには、こちらの投稿が自動的に表示される。同じバイク関連では、大手メーカーや雑誌系のグーグルプラスページを参考に投稿してみるといいだろう。既存のブログやホームページの更新情報として使うのも、検索エンジン対策上有効なはずだ。

(写真1)
KTMのグーグルプラスを例にして、大きく「基本情報」「投稿」「写真」等に分類される。「投稿」は3列で表示され、左から右に時系列で並ぶ。他のグーグルプラスを「フォロー」しておけば、グーグルプラスを表にした時に投稿が自動的に表示される。逆にフォローしてもらえば、自分の投稿が相手に表示されるので、ショップとしては多くのユーザーにフォローしてもらうことがポイントとなる。

(写真2)
「地域のお店や場所」としてグーグルプラスページをスタートさせた場合、「基本情報」で「自己紹介」、ビジネスの「カテゴリ」、「営業時間」、ホームページへの「リンク」、「連絡先情報」「住所(地図)」を掲載できる。さらに、グーグル側にビジネス情報が登録されていない場合は「ビジネス情報の編集」で情報を登録し、郵送または電話でオーナー確認が済むと登録完了となる。これが後の検索結果に有利に働く可能性がある。

(写真3)
アンドロイド系スマートフォンなら、この赤いグーグルプラスのアイコンがあるはず。ショップ側でグーグルプラスページの準備ができたら、ユーザーのスマートフォンでこのアイコンをタップするよう案内してみよう。

(写真4)
ページトップの「フォロー」をクリックしサークルに追加することで、自分のストリーム(タイムライン)に投稿を自動的に表示させることができる。「フォロー中」はグリーンになる。

まだの人も、持ってる人も、店舗紹介サービスをホームページがわりに活用

店舗紹介サービスや口コミサイトなど、無料でショップの情報を公開できるところがいくつかある。ブログ以上に簡単にショップのホームページを作れるところもあり、これからホームページを作ろうという人も、すでにホームページを運営している人も、メインやサブで十分活用できる。その大まかな概要を見て行きたい。

ブログと同様、単体ではなく運営母体にも掲載される

「お店のミカタ」(http://omisenomikata.jp/)を例として、簡単に使い方を見てみる。まず、メールアドレスとパスワードを登録し、送信されてくる本人確認メールに記載されているURLをクリックすると完了となる。これが第1段階。この先は店舗名や店舗のジャンル、キャッチコピー、最寄駅、営業時間といった店舗情報を入力し第2段階が終了。店舗情報は後で変更できるので、ここでは最低限でも構わないだろう。この「お店のミカタ」の登録情報は、別途申請することで「ホットペッパー」運営の「街のお店情報」にも反映されるので、ショップ情報が幅広く公開できるのは嬉しい。実に簡単にホームページが作れ、かつ、連動しているポータルサイトにも掲載できるのが店舗紹介サービスの特徴であり、最大の利点とも言える。これは、ブログ単体とその新着やランキングを紹介するページとの関係にも似ており、やや検索にもヒットしやすいと考えられる。

決められた項目を入力するだけで公開可能

「お店のミカタ」の構成はトップ、サービスメニュー、日記、マップ、クーポンの大きく5つ。サービスメニューには業務内容を登録していこう。カテゴリーにも分類できるので、例えば、「カスタム」というカテゴリーを作り、その中に「ペイント」「足回り」「エンジン」といったサービスメニューを追加していける。できるだけ細分化して登録するとページ数が稼げる。日記はまさにブログなので、すでにブログをやっている方は不要。まだこれからという方は、ここを有効に使っていけばよい。クーポンはバイク・自動車関連では使いにくそうだが、割引セール等に使うのはもちろんのこと、ツーリング等のイベント参加にも使えそうだ。トップとマップについては管理画面の登録情報が反映されるので、あまり自由にはならない。
この様に決められた項目を登録・入力していくだけで、ショップのホームページが作れてしまい、ショップ紹介に特化しているため、内容も限定されていて分かりやすい。

似たような店舗紹介サービスはいくつかある

ショップを紹介するという点で共通しているサービスとして、「エキテン」(http://www.ekiten.jp/)や「e-まちタウン」(http://www.emachi.co.jp/)、「クージャポン」(http://www.coujapon.jp/)といったサービスもある。「エキテン」は口コミ・ランキングサイトとなっているが、「お店のミカタ」に近いショップ情報を公開することができる。ただ、無料店舗会員の場合は登録できる内容が限定される(有料の正会員プランもある)。「e-まちタウン」はビジネス会員登録することでショップ情報を掲載可能。即時公開・掲載ではなく、登録から数日かかるのが難点だ。また、隠れた身近な存在「iタウンページ」にも同様のサービスがある。電話番号を登録していれば、住所や地図は無料で掲載されているが、ライトプランをはじめとした有料サービスでショップ情報や写真も掲載できる。タウンページが母体だけにアクセス数は期待できる。

メインでもサブでも活用でき、手軽さはピカイチ

以上のようなショップ紹介サービスはメインとしても使うことができるし、すでにホームページを運営しているなら、そこへ誘導するためのサブとしても活用できる。決められた項目に従って入力していくだけなので簡単に登録・公開できるが、その分自由度が少ないのが難点である。しかし、この手軽さは捨てがたいものがあり、ホームページの知識はないけど、ちょっとスタートしてみたいという方にはオススメである。今後、デザインにこだわったり、「.com」といった独自ドメインを設定したり、SEOも考えていきたいなら、しっかりとホームページを制作・運営・管理してけばいいだろう。
最後に、この様な無料の店舗紹介サービスを利用すると、ホームページに関連したセールスがかなり増える。くれぐれも、ローン契約やリース契約を結ばせるような話には乗らないようにしよう。

●お店のミカタ
http://omisenomikata.jp/
2010年スタート。「街のお店情報(ホットペッパー)」と連動している。リクルートが母体。

●エキテン
http://www.ekiten.jp/
口コミ・ランキングサイト。「お店のミカタ」に近い店舗情報を公開できるが、無料店舗会員では使える機能が限定される。

●e-まちタウン
http://www.emachi.co.jp/
最初にエリアを選択してビジネス会員として登録する。「街」を軸とした見せ方が他よりも強い印象。「車・バイク・自転車」という大分類ももちろんある。

●クージャポン
http://www.coujapon.jp/
クーポンを印刷することを主眼にしているのか、店舗情報は1ページのみで、その中にクーポンがある。カテゴリーに「バイク」はく、登録時に入力項目が多いのが残念。

●iタウンページ
http://itp.ne.jp/
電話帳に掲載していれば、自動的にこちらにも掲載される。最も身近で、隠れた存在の店舗情報発信サイトである。有料の広告プランでさらに詳しい情報を掲載できる。

(写真1)
「お店のミカタ」で作った店舗情報ページ。基本的なデザインはこれだけで、カラーが変更できるのみ。カスタムデザインもある。ページ構成はトップ、サービスメニュー、日記、マップ、クーポンの大きく5つで、シンプルな構成。更新すると、「街のお店情報」というポータルサイトにも「最近更新したお店」として表示される。

(写真2)
「エキテン」の場合は、口コミ・ランキングサイト「エキテン」の中の1ページといった位置づけで、お店のミカタのように独立したホームページではない。無料店舗会員では店舗情報、口コミ、写真、地図の掲載となる。

(写真3)
お店のミカタの店舗情報登録画面。キャッチコピーやメッセージ、最寄駅、営業時間等、決められた項目に入力するだけで、ページに反映されるので、専門知識がなくても作れる手軽さがある。通常のホームページやブログは「白紙」の状態から作りあげるので、その手間は雲泥の差だ。この他のエキテン等のサービスも、基本的には簡単に情報登録して完了する。

(写真4)
店舗紹介サービスでないので、本文中では触れなかったが、個人用のフェイスブックではなく、店舗や企業用のフェイスブックページも是非活用したい。住所や電話番号はもちろん、営業時間等簡単な店舗情報を登録できる。フェイスブックならではの投稿ももちろん可能で、ブログの代替にも使える。

ブログやSNSで集中攻撃! 掲載した在庫情報を積極PR!

在庫バイクの情報をこと細かくホームページやブログで紹介していくのは大変である。その手助けとなるのが中古バイクサイトだが、ここを「在庫バイク掲載場所」として一元活用し、自店のブログ等では在庫更新情報を発信という役割分担スタイルで積極的にPRしていきたい。今さらながら、ブログの活用はまだまだ有効だ。

在庫情報の露出度をさらに上げるため、ブログ等から誘導

中古バイクサイト単独でももちろん相当数のアクセス数を獲得しているが、その中でもより自店の在庫を目立たせるためには、ショップのホームページやブログ等からの誘導が効果的となる。中古バイクサイトに車両情報を掲載し、ブログにも記事を投稿するとなると少々手間が増えるが、ここは手間を惜しまないで継続していきたいネット活用法だ。
まだブログを使ったことがないという方は、「在庫一覧の紹介」という目的でスタートさせてみても良いだろう。イベント等のお知らせとかその他も色々・・・となると大変になってくるので、当初の目的はひとつに限定して運用したほうがラクである。
無料のブログサービスは数多くあり、選択に困ってしまうが、芸能人ブログで有名な「アメブロ」、続いてユーザー数が多い「FC2ブログ」、ポータルサイト系ではヤフー、エキサイト、グー、ライブドア等といったところで無料ブログサービスがあるので、パソコンだけでなくスマートフォンでも投稿しやすいか、商用利用可能かどうか、デザインが豊富で変更しやすいかどうか等をチェックして使ってみよう。利用登録はメールアドレスとパスワードの設定程度なので、その方法等の紹介は省略する。

在庫更新のお知らせは車両1台いち台がベスト

ブログが使えるようになったら、具体的な作業としては、中古バイクサイトに在庫情報を登録後、自店のブログ等で「在庫情報を更新しました」といったお知らせ記事を投稿するといった流れになる。この時、在庫一覧ページへのリンクも忘れずに入れておこう。ブログの場合は、ページの左右にリンクコーナーを設けられるので、中古バイクサイト在庫一覧へのリンクを固定表示しておいても良い。
様々なサービスを活用している方なら、ツイッターやフェイスブック、グーグルプラス、ミクシィといったSNSでも同様に「在庫情報を更新しました」とお知らせできればベストだ。在庫一覧への流入経路は多ければ多い方が良い。閲覧者は限定されるがラインのタイムラインに投稿するのもひとつの方法である。
もう一歩踏み込んで手間をかけられるなら、追加した車両毎にブログの記事を投稿したい。例えば、アドレスV125GとフォルツァZ、マジェスティ250Cを追加したとしたら、「アドレスV125Gの中古車入荷! 2000kmのブルー・極上!!」といった記事で在庫情報ページへリンクさせ、これを1台ずつ行っていくのだ。ブログは日時も表示されるので「鮮度」も分かる。在庫数が多いとかなりの労力になってくるが、ブログの記事数の多さが後に有利になってくる。

車名が入った記事を増やし、検索経由のユーザーを取り込む

こうして記事数を増やしていくことで、車名でネット検索したとき、自店のブログ等がヒットする可能性が高くなる。フォルツァZの中古を探しているユーザーは、中古バイクサイト内で、自分の居住地を中心としたエリアなどに絞り込んで検索することが多いはずだが、グーグルやヤフーで「フォルツァZ 中古」「マジェスティ250C 千葉」等と普通に検索するケースも多いはず。こういったユーザーを取り込むにはブログ等の記事投稿とその投稿数の多さが有利に働いてくるのだ。
また、特定車種や特定ジャンルの専門店であれば、「あ、ここはスクーター中心の店なのか!」といったイメージ付けもでき、今さらながらブログ等の活用はまだまだ有効なのである。アメブロのような利用者数が多いサービスに限らず、SEOに強いブログサービスを選択するのも大切で、グーグルのブログ検索を使って具体的な車名を検索してみると、「アドレスV125G」ではグーブログ、ヤフーブログ、「フォルツァZ」ではヤフーブログ、ライブドアブログ、FC2ブログが1~2ページ目でよく見受けられ、決してアメブロばかりが有利でないことが分かり、ヤフーブログがやや目立つようだ。この検索結果=SEOに強いブログというわけではないが、ブログサービスを選択する上での参考にはなる。

(写真2)
ブログやSNS等で追加した在庫車両1台いち台を紹介していくのがベストな方法。流入経路が多いほど、露出度アップにつながる。フェイスブックを使っているなら、車両詳細情報ページを「いいね!」するだけでも良い。車両個別での記事投稿が困難なら、「在庫情報更新!」と在庫一覧へ誘導するだけでも効果は望める。

(写真3)
具体的な車名を入れたタイトルの記事を投稿し、グーグルやヤフーでの検索に少しでもヒットするよう狙っていく。ブログの記事数が多ければ多いほど、アクセスしてくる間口が広がるということになる。ここに辿り着いたユーザーを中古バイクサイトの在庫情報へ誘導するのが目的である。

【無料ブログ一覧】

●アメブロ
http://ameblo.jp/
芸能人・有名人ブログで圧倒的なユーザー数を誇る。

●FC2ブログ
http://blog.fc2.com/
デザインが豊富でカスタムしやすい。ホームページやショッピングカートサービスもあるので、総合的に使いたい方にもおすすめ。

●シーサーブログ
http://blog.seesaa.jp/
FC2ブログと同様のサブドメイン型ブログで、検索にヒットしやすいと言われている。1つの登録で複数のブログを作成可能。

●ヤフーブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/
ネット視聴率ナンバー1のヤフーのサービス。デザインの自由度は少ないが、操作は簡単。グーブログ、ライブドアブログ、楽天ブログが同様のサービスとなる。

とうとう4月にサポート終了。ウィンドウズXPからの移行準備を進めよう!

ウィンドウズXPのサポート終了まで残り3ヶ月。消費税が上がることも考えると、今が新パソコン(新OS)への切り替えチャンス。主にマイドキュメントに保存してある大切なデータ等、今のうちから整理しておくと移行がラクに進むはずだ。

新しく買い替えか、OSインストールか

ウィンドウズXPのサポート終了が4月に迫り、XPユーザーの方はもうそろそろOSの切り替えをするタイミングとなってきた。店頭で販売されているのは「8」(最新は8.1)がほとんどで、XPとは使い勝手がガラッと変わってしまうこともあり、少々ためらってしまうかもしれない。一部のメーカーでは「7」搭載モデルも購入できるので、ショップでの仕事用として使うならこちらを選択する方が良いだろう。XPで作った専用の管理ソフト等があり、「7」や「8」で動くか分からない場合は、「XPモード」が使えるからだ。もし、「ビスタ」が登場した2006年~2007年頃に、比較的高スペックのパソコンを購入していた場合、それに「7」をインストールして使い続けるという選択もある。32ビット版のシステム要件が1GHzのCPU、1GBのメモリ、16GBのHDDなどと、意外と最低スペックは低いので、ほぼ動作するはず。アップグレード版やDSP版なら安価に購入できるので試す価値はある。

日頃から外付けHDD等にデータを保存しておくとラク

パソコンの買い替えにしても、手元のパソコンにOSを再インストールするにしても、大切な必要なデータを「別の場所」に移し、切り替えの準備をしておかないといけない。代表的なものは外付けHDDになり、1TBや2TBといったパソコンを丸々バックアップできそうな超大容量のものも割安で購入できる。マイドキュメントそのものを外付けHDDに設定しておくなど、日頃から外付けHDD等にデータを保存しておくようにすると、USBケーブルの抜き差しでデータの移動ができるし、パソコンの故障など不測の事態にも備えられ安心だ。また、販売用のバイク写真も大量にあるはずなので、写真専用のHDDをもうひとつ別に用意しておくのも得策だ。さらに、それほどデータ量が多くない方なら、ドロップボックス等のオンラインストレージに保存しておくのもひとつの方法。ネットに接続できれば、どのパソコンからも閲覧できるので便利だ。

大切なデータを引き抜くならこの場所

 もし、必要なデータを移動・コピーするなら、決まった場所に保存してあるので、それを丸ごとコピーすればよい。Cドライブの中の「Documents and Settings」というフォルダーに、ユーザー名のフォルダーがある(ユーザー名はスタートボタンをクリックした時にメニュー上部に表示される)。その中にはマイドキュメントやデスクトップ上のファイル、お気に入りなどが保存されており、このユーザー名のフォルダーを丸ごと外付けHDDやUSBメモリーにコピーし、新パソコンに移動させてやればよい。
 メールアドレスや受信メールは、上記と同じユーザー名のフォルダー内のそれぞれ別の場所に保存してある。これを覚えておき、ウィンドウズ7ならウィンドウズライブメールの「メッセージのインポート」と、アドレス帳のインポート機能で移行できる。ネットの「お気に入り」もブラウザのインポート機能で取り込むことができる。

必ず移行しなければならないというわけではない?!

今まで、新パソコン(新OS)への切り替えを前提の話を進めたが、4月でXPサポートが終了するからと言って、必ず新しいOSに移行しなければならないのか? 4月を境にプツンとウィンドウズXPが使用できなくなる、起動しなくなるわけではなく、セキュリティー対策の更新プログラムが提供されなくなるのが内容としてヘビーなので、ウィルスやスパイウェアからの危険性は増すが、サブパソコンとして使う内容を限定して活用する方法なら、継続して使うのも「あり」だ。ただし、最新のセキュリティーソフトをインストールしておき、メインのパソコンとは別のネットワークにするなどの対策は必須。ジュークボックスやラジオがわり、写真閲覧専用といった使い方にするか、上級者ならウブンツ(Ubuntu)やアンドロイド(Android)といった別OSを入れて使うのもいいだろう。仕事用とは切り離し、お客様用パソコンとして使ってもらうのもサービスのひとつになる。

【システム要件】

ウィンドウズ7の32ビットの場合

・1GHzのCPU
・1GBのメモリ
・16GBのHDD

など。ウィンドウズ8のシステム要件もほぼ同じ。これはあくまでも最低要件なので、快適に動作するとは限らない。

ウインドウズ7アップグレード版
ウインドウズ7アップグレード版

現在使用しているパソコンのスペックがシステム要件を満たすなら、安価に購入できるアップグレード版やDSP版を入手してインストールしてもよいだろう。

マイドキュメントの保存先変更
マイドキュメントの保存先変更

マイドキュメントのプロパティから保存場所を変更できる。「リンク先」で外付けHDDを選択し、「移動」をクリックするとデータが自動的に移動され、今後は「マイドキュメント=外付けHDD」となる。

ドキュメントアンドセッティング
ドキュメントアンドセッティング

ユーザー名
ユーザー名

Cドライブ→「Documents and Settings」と進むとユーザー名(ここではOwner)のフォルダーがある。ここがマイドキュメント等のデータ保存場所になっているので、丸ごとコピーすればよい。メールのデータもこの中だ。

すべてのファイルとフォルダを表示
すべてのファイルとフォルダを表示

メール関連のデータは隠しフォルダーを表示させないと見ることができない。ユーザー名フォルダーの「ツール」→「フォルダオプション」で「表示」タブをクリック。「ファイルとフォルダの表示」で「すべてのファイルとフォルダを表示する」に切り替えよう。

絞り込みで見るだけではもったいない! 相場データのプラスα集計&閲覧

ある意味、最も身近な「ビッグデータ」である相場データ。これを単に絞り込みで相場を見るだけの使い方ではもったいない。エクセルの集計機能やアクセスも活用し、一歩進んだ分析をしていきたい。また、PDFにすることで、閲覧できる端末の幅も広がり、外出先で分析結果を確認するのも容易になるはずだ。

身近な「ビッグデータ」をとことん活用

近頃、「ビッグデータ」という言葉が耳に飛び込んでくる。その名の通り、個人向けのパソコンでは到底処理できない程の膨大なデータを指し、サーバーに蓄積された大震災や放射能に関するツイッター上での「つぶやき」や、GPSやETCによる車の移動状況を分析し、人々の行動や関心を視覚的に見るというのがテレビ番組でも取り上げられていた。データの分析で色々なことが分かるということである。
ビッグデータの定義に当てはめると、相場データは該当しないかもしれないが、最も身近なデータのひとつであることには間違いない。単に相場を見るだけではなく、何らかの傾向も読み取れるはず。そういった活用方法を取り上げてみたい。

閲覧にはエクセルが必須だがPDFに変換もあり!

相場データの閲覧・分析にはマイクロソフトの「エクセル」「アクセス」が必須。フリーソフトなら「オープンオフィス」(http://www.openoffice.org/ja/)を入れておけば良いだろう。タブレット端末でも閲覧するなら、オンラインストレージのグーグルドライブに保存すれば、グーグルドキュメント経由で開くことができる。
また、PDF形式に変換して保存しておけば、フィルタ機能(絞り込み)は使えないが、幅広い端末で閲覧できる。エクセル2007ならアドインを追加し、エクセル2010以降なら標準でPDF形式に変換・保存できるようになっている。また、「プリモPDF」等のフリーソフトを使えば、エクセルの「印刷」機能からPDF形式にできる。

分析に便利で必須の機能「ピボットテーブル」

ダウンロードした相場データはどのように使っているだろうか? フィルタ(絞り込み)を設定し名前で集合をかけ、点数で集合をかけ・・・といった使い方は「普通」である。確かに、そういった方法で絞り込んでいけばお目当ての相場を見ることができるかもしれないが、これではせっかくのデータがもったいない。ピボットテーブル、ピボットグラフで一歩踏み込んだ集計・分析をしたいところだ。
ピボットテーブルを使えば、例えば、名前ごとの平均、高値、安値といった集計は簡単に自動計算してくれる。また、ある種類の色の割合を集計・表示させるのも、ピボットグラフを組み合わせればOK! 操作方法の説明は省略するが、是非とも覚えておきたい機能である。

条件の付加で相場+αを見る活用法

ピボットテーブルを使って相場を見ていくのを基本に、前述の「一歩踏み込んだ集計・分析」をするにはどうしたらよいだろうか? 商品Aの色を見てみると、青の数が圧倒的に多い。ということは、取り引きはしやすいが、相場は安いのでは?と予測できる。そこで、色別の平均を見てみると、実はガンメタの方が数千円安値だったという「傾向」が分かる。
また、一定クラスより下では年式が分からないため、商品番号から判断するしかない。商品番号ごとの平均を集計し、それを折れ線グラフで表示させる。すると、例の商品Aでは、初期から最後に向かって、緩やかではあるが3~4万円上がっているのが分かる。

数年分、数十万件のデータを見るならアクセスを使おう

 これらの分析はほんの一例で、それぞれの販売方針や商材によって見たいデータは変わってくるだろう。前述のような条件付きの集計がピボットテーブルなら簡単ということを覚えておいていただきたい。また、データベースソフトの「アクセス」でも同様の分析が可能で、テータ数(行数)が多い場合はアクセスを使う方が良い。エクセル2003では6万5535行まで、エクセル2007以降では104万8576行まで大丈夫だが、数十万件のデータ数になるとアクセスでの処理が速いし、様々な集計・抽出方法をあらかじめ設定しておけるので、毎週、毎月の相場データを追加していくだけで済む。エクセルのピボットテーブルを覚えるよりも難しいかもしれないが、オフィスソフトが少々得意ならチャレンジしていただきたい。

グーグルドキュメント
グーグルドキュメント

「グーグルドライブ」に保存しておけば、タブレット端末でも閲覧可能。スマートフォンでも閲覧できるが、画面サイズが小さい端末では少々厳しいかもしれない。アップロードする際、グーグルドキュメント形式に変換を「オン」にしておこう。

PDFに変換
PDFに変換

「名前を付けて保存」からPDF形式に変換できる。エクセル2003にはこの機能がないため、PDFに変換できるフリーソフト(プリモPDF等を導入しよう

ピボットテーブル
ピボットテーブル

ピボットテーブルを使い、商品Aの商品番号をベースに相場の平均を集計したところ。さらに、ピボットグラフを使えば折れ線グラフも簡単に表示でき、「後期ほど相場が高い」という傾向もすぐに分かる

7年間推移
7年間推移

商品Mの過去7年間の推移を折れ線グラフで示したもので、実相場と5ヶ月平均の2本のグラフとなっている。こういった数年分、数十万件規模のデータを集計するなら「アクセス」を使う方が良い

年月とともに進んでいく「劣化」を何とかして最小限にとどめたい。それはバイクも人間も一緒!

できれば劣化と戦うのではなく新車に乗り換えたい
できれば劣化と戦うのではなく新車に乗り換えたい

今年に入って「軽二輪が復調」といったバイク業界にとって嬉しいニュースが増えてきて、実際、それを肌で感じている方も多いはず。ただ、私個人が業界人としてではなくいちバイクユーザーの立場で見た場合、必ずしも復調しているとは言えず、どちらかと言えばバイクライフは何故か衰退してるような感じ・・・

現行の国内モデルならNC700XとかVストローム650ABSとかが面白いのかな~とか、690デュークも捨てがたいぞ!と思いつつも、今の愛車からなかなか乗り換えができず、かれこれ14年落ちのバイクとなってしまった。まさに衰退。ちょっと前で14年落ちといったら、もう旧車の領域ですが、一応1990年代のバイクなので、そこそこ古いといったところでしょうか。

でも、そこそこの古さといっても14年の歳月には勝つことができず、あちこちの劣化がそれはそれはひどい!! カウルの色あせ、タンクのクリアはげ、各部のサビ、スクリーンのくもり、液晶メーターのレンズの劣化、ウインカーステー(ゴム)の硬化&ひび割れ、リアボックスの白色化などなど、とにかく挙げればキリがない。

例えばウインカーなら純正流用や社外パーツを使うことができるけど、タンクなど流用や社外で代用できないものも多い。おまけに、年数が経過しているから純正の新品パーツの入手も難しくなってきている。受注生産状態になってしまい、以前はキャブの内部パーツでかなりの日数を待たされた覚えがある。そうなると、このまま劣化していくのを最小限に抑えながらお付き合いしていくしかないわけで、こまめにコンパウンドやワックスをかけたり、サビを落としたり、黒い樹脂パーツにアーマオールをベタ塗りしたりと、国内の最高気温を記録する我が家周辺の猛暑と闘いながら、現状を維持していくのは大変である。

そんな自分自身も最近は「劣化」が進んでいることを痛感していて、240kg近くある愛車でもよろけることはなかったのに、スーパーカブのスタンドをかけるのでさえバランスを崩したり、スピードに目がついていってないな~とか、ハッとすることが増えたり。もし、今レースに出たら、思うように体が動かない、バイクを操れないのは明白です・・・

その他、一般的に言われる、筋力低下、中年太り、白髪、薄毛、加齢臭、老眼、肩が痛い、膝が痛い、疲れやすいなどなども、「自分はならない」と思っていても、やっぱりいずれかの現象が現れてくるものですね(泣) 10代、20代の方はピンとこないかもしれませんが、30代、40代、50代と進むにつれて、「あるある、オレもオレも」となるはず(笑) 少しでも若かりし頃に戻ろうと、あれを飲んだり、これを食べたり、色々なモノを試してみたりと、「劣化」を最小限に抑えながら生きていこうとする姿は、古いバイクを維持していくのと何だか似てるな~と思いませんか? そうやって愛車と自分をメンテナンスしながら過ごしていくつもりですが、そうなると、ますます私のバイクライフは現状キープで復調しなそうですね(笑)

複雑で覚えにくいものがベスト! 安全なID・パスワードを確実に管理

各種サービスで必ず必要になるIDとパスワード。定期的に変更するよう促されるが、つい覚えやすい簡単なパスワードのまま、長期に渡って使ってないだろうか? それはやはり危険であり、複雑なものへ定期的に変更するのがベストだ。かつ、その他の大切な情報と合せて別の場所に保管しておけば安心である。

パスワードってどう覚えてますか?

インターネットのサービスはもちろんのこと、パソコンへのログインや携帯・スマートフォンなど、あらゆるところでIDとパスワードが求められる。例えば、ネットオークションの代表格である「ヤフオク!」で出品・落札するにも必要だし、楽天市場でネットショッピングするにも別のID・パスワードが必要だ。ブログやフェイスブック等のSNSもそうだし、おそらく何かのサービスを利用するには必ず求められる。それだけたくさんのID・パスワードが必要になるわけだが、どのように覚えているだろうか? おそらく、どのサービスにも非常によく似たID・パスワードを設定し、頭の中に記憶しているだけという方も多いはず。数が少なく、簡単なパスワードなら大丈夫だろうが、近年はそうもいかなくなっている。

自分が覚えやすい安易なパスワードの危険性

文字数が少なく、簡単なパスワード、推察されやすいパスワードを設定するのは、自分が覚えているのはラクだが、危険性は非常に高い。銀行のキャッシュカードを誕生日にするというのは最も悪い例としてご存じのとおりで、ネット上のサービスのID・パスワードも自分に関連して覚えやすい名前や誕生日、電話番号にするのは危険である。ショップのホームページやブログだと改ざんの被害に遭うかもしれないし、ネットバンキングでは不正送金や出金の可能性も少なからずある。ホームページやブログの改ざんの場合、見た目を変えられただけならまだ軽傷だが、見た目はそのままで、閲覧者にウイルスを仕込むような改ざんにあった場合は、第三者にまで被害が及んでしまうため、独自にネットショップを運営している場合は信用問題にも関わってくる。

複雑なパスワードも確実に管理

とにかく、見知らぬ者に不正に利用されないためにも、安易なID・パスワードの設定は避けたいし、もし覚えやすいパスワードにしているなら、今すぐにでも安全なものに変更していきたい。安全なパスワードというのは必然的に覚えにくいものになるはずなので、ここで確実なパスワード管理が必要になってくる。方法としては、

●紙面に残しておく
●メールで送っておく
●携帯やスマホにまとめておく
●写真を撮る

などがあるが、プリントアウトしたものは紛失や持ち出しの可能性が否めない。メールで送信しておいたり、携帯やスマホに入れておくのは、電源が入らないとかデータが飛ぶといった心配もあるが、複数の方法で管理しておけばそれぞれのデメリッットを補える。今はパスワード管理専用の端末もあるので、そういったものを活用するのもひとつの手だ。

悩まずに自動パスワード作成

 
前述の通り、安全なパスワードというのは必然的に覚えにくくなる。文字数が多くなったり、「単語+数字」という組み合わせでなく、ランダムな文字列になるとなおさら覚えられない。そういった自分でも覚えにくく、安全なパスワードを決めるのはある意味至難の業。そんな時に便利なのがパスワード生成ソフトである。桁数を指定すれば自動的に生成してくれるのでとても便利。定期的にパスワードを変更していくのも容易だし、利用しているサービスにごとに異なったパスワードにするものラクだ。変更するたびに自分宛にパスワードをメール送信しておけば、後で検索して見つけるのも簡単である。ただし、メールのバックアップは定期的に行おう。

パスワードと同時に各種設定情報も別途保管

各種ID・パスワードの他に、同時に管理しておきたいのが設定情報やアドレスである。設定情報というのはメールの設定だったり、レンタルサーバーの設定など、外部から送付・提供されるもので、こちらが任意に変更できないケースが多い。書類またはメールを紛失してしまうと大変なことになるので、ID・パスワードと同じように複数の場所に別管理しておこう。紙面の場合はコピーを別保管し、パソコンや携帯電話でデジタル保管も加えておきたい。また、アドレスや電話番号といった連絡先もバックアップと別保管を定期的に実施し、突然のシステムダウンにも対応できるようにしておこう。大切な情報は別媒体・複数媒体での管理が安心である。

「別保管」とは・・・

●紙面に残しておく
●コピーをとる
●自分宛てにメールを送る
●写真を撮っておく
●USBメモリーやSDカードに保存
●クラウドサービス内に保存

など、様々な方法が考えられ、パソコンに関するものはパソコン以外へ、携帯電話やスマートフォンに関するものはそれら端末以外へと考えればよい。写真は郵送されてきたプロバイダー情報を撮っておいた例。

(写真1)
SNSの代表であるフェイスブックのログイン画面。メールアドレスまたは携帯電話の番号がIDとなり、パスワードの入力が求められる。インターネット上のサービスのほとんどでID&パスワードが必須だ。

(写真2)
パスワードマネージャー「ミルパス」。最大200件のID・パスワードを管理できる、パスワード管理に特化した端末。こういったものを1台用意しておくと便利だ。使い古しの携帯電話(ガラケー)でも代用できるだろう。

(写真3)
メンテナンスソフトも提供しているIObitの「Random Password Generator」。日本語対応になっていないのが難点だが、文字数、大文字、小文字、数字などを含めるかどうかを指定するだけでパスワードを生成してくれ、色で強度が表示される。似たようなソフトはいくつかあるので、フリーソフトサイトで見つけてみよう。

在庫や作業の様子など何でも動画撮影。周辺スポットの紹介もアクセス増に!?

今、改めて動画の活用が有効だ。在庫情報や自店のサービスを動画で紹介するのはもちろん、さらに、周辺の有名スポットの紹介もショップのアクセス増につなげられる。本格的な番組を作らなくても、わずか数十秒の動画でもOK! 短い動画をたくさんアップし、ショップ名を露出していくことがポイントだ。

スマホの普及と動画サイトの充実で身近に

以前にも増してインターネット上では動画が身近なものとなってきた。スマートフォンの普及により、撮ったその場でアップロードできる手軽さは、まるで写真と同様である。最もメジャーであるユーチューブ(YouTube)、独特のコメント機能が面白く、独自の世界観とムーブメントが起きているニコニコ動画、国内3番手のFC2動画、フランス生まれのデイリーモーション(Dailymotion)などがあり、フェイスブック等のSNSとの連携も簡単で、アップロードした動画を広めるのも簡単だ。紙媒体である新聞や雑誌も動画コンテンツを展開していることを考えると、動画の併用は当たり前となりつつある。

編集ソフトがなくても簡単に手を加えられる

 投稿は撮影したままの動画で大丈夫なのだが、ちょっと手を加えたい場合、以前はパソコンの動画編集ソフト(ウインドウズなら標準のムービーメーカーなど)を使って編集、保存してからアップロードしなければならなかった。しかし、現在はユーチューブ内でも簡単な編集が可能となったので、とても便利だ。トリミングや文字入れならユーチューブ内の機能で十分である。さらに、色の自動補正やブレの補正、音楽の追加などもでき、また、スライドショーの作成機能もあるので、今まで撮りためた写真で動画(スライド)を作ることも可能なのだ。後述するが、ブログやホームページに投稿する写真をユーチューブの動画(スライド)で代用するという方法も「あり」となってくる。

周辺スポットの紹介でショップの認知度アップ

ショップの所在地周辺の観光スポットや市内の美味しい飲食店など、ガイドブックでも紹介されるようなスポットはもちろん、お祭りや花火大会といったイベント、ツーリングのルートの要所を動画で撮影し、動画サイトにアップしてみたい。一見するとショップには関係ないようでも、遠方のユーザーが検索して動画を見た時、そこにショップ名が飛び込んでくれば、それはPRになる。
目的はショップの認知度を高めることとアクセス数の増加なので、ショップが表示されれば撮影素材は何でも良いのだ。タイトルや説明文に必ずショップ名や地名を入れるのがポイントで、これを忘れてしまうとただの投稿動画になってしまう。HPやブログのURLも必須の情報となる。

レアな商品や作業の様子もショップへの誘導に

ツーリングなどで外出する機会は限られるので、身近なモノも撮影し、とにかく多くの動画をアップしていきたい。特定の商品やレアな商品を取り扱っているなら、その商材が撮影素材になる。商品名で検索するユーザーは多いので、特定の商品名で自店の動画がヒットするようになれば十分だ。

また、作業の様子をアップするのも面白いだろう。特殊作業ならなおさらだ。何でも自分でやりたいDIY好きが参考にするケースも考えられ、作業内容をアップするのは自分の手の内を明かすようで抵抗があるかもしれないが、「こういったこともできる」というPRになるし、文字や文章よりもインパクトが強い。「無理せずプロに頼むのも選択肢のひとつ」と思わせる効果も期待できるはずだ。
 

これからはHP・ブログの写真を動画で代替

ホームページやブログには写真が必要不可欠な要素となっているが、それを動画に置き換えてみるのも面白い。

珍しい商品が入荷し、ブログにその記事を投稿すると仮定する。通常ならデジカメやスマホで写真を撮って、それをそのままアップするというのが当たり前の流れになるが、この時に「写真」を撮るのではなく、動画を数十秒撮影し、それをユーチューブなどの動画サイトにアップ。アップした動画をブログの記事内に貼り付けるのだ。1~2ステップ作業が増えるが、ブログと動画サイトの両方でこの珍しい商品とショップのPRができるし、両方からのアクセスが見込める。サッと見てもらえるよう、動画は短めがポイントだ。

(写真1)
ユーチューブの編集画面。上部メニューより「動画加工」で自動補正やブレ補正、音声でBGM、アノテーションでタイトルや吹き出しなどが入れられる。情報と設定で説明文やタグの変更が可能だ。

(写真2)
説明文に注目していただくと、地名、ショップ名、HPへのURLといった欠かせないポイントを入れている。これを自店の動画で実践するのだ。

(写真3)
動画を投稿するとブログ等への埋め込みコード(貼り付けURL)が取得できる。これをブログへの投稿時に貼り付ければ、写真の代わりに動画を表示できる。動画サイトとブログの両方からアクセスが見込めるはずだ。

主な動画投稿サイト

●ユーチューブ(YouTube)
http://www.youtube.com/

●ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/

●FC2動画
http://video.fc2.com/

●デイリーモーション(Dailymotion)
http://www.dailymotion.com/

どのサービスも動画の閲覧・投稿が可能。一部の動画は有料の会員登録が必要なものも。これらに投稿された動画はグーグルやヤフーの動画検索でもヒットする。

ちょっと真似してみたい。他店の良いところ・工夫してるところ

年数が経つとショップのスタイルも良くも悪くも固定化されてしまう。そこで、他店が実践している良いところや工夫してるところなどを改めて確認し、自店に足りない点や真似しておきたい点はどんどん導入していきたいところだ。そういったポイントをバックナンバーからいくつか挙げてみたので、是非とも今後のショップ運営の参考にしていただきたい。

【ポイント1】ツーリングはユーザー主導で。また、タンデムでバイク体験も

おそらくほとんどの販売店が何らかのイベント(ツーリングやレース、走行会など)を企画しているはずで、イベントは一切やっていないというところは極少数のはず。なので、すでにショップ独自のスタイルが出来上がっているだろうが、東京都の販売店の場合、

「ツーリングの企画は参加メンバーに作らせています。普通は店がプランを練るかもしれませんが、工程的に不可能な時にアドバイスする程度です。そうした訓練を重ねることで、今度は勝手に自分たちでツーリングに行くようになります」(以前の記事を抜粋、加筆)

こうしてツーリングに行く回数が増える→メンテナンスの需要が増えるというサイクルを生み出してるのだ。

ショップ側が積極的に企画、積極的に誘うという方法ももちろんありだが、ユーザーの自主性を尊重する方が「自分でバイク遊びをする」という意識を強く定着させられる可能性が高い。これはツーリングに限らず、サーキット走行会やレースの参加についても同様で、バイクの遊び方を知らず、ファッションで乗るだけと言われる世代にも有効なはずである。

また、バイクの楽しさを経験していないのがバイク離れを起こしている原因と考え、

「免許を持っている方にはツーリング等の機会を沢山提供することでバイクの楽しさを感じて頂き、免許を持っていない方には、まずタンデムでバイクに乗る機会を作り、風を切って走るバイクの醍醐味を感じて頂きたい」(以前の記事を抜粋、加筆)

と、熊本県の販売店ではタンデムの機会を設け、「今後のバイクユーザー」もターゲットにしている。タンデムの体験を機に、「免許を取ろう、バイクに乗ろう」と動機づけするのは、最も効果的な方法のひとつかもしれない。既にバイクに乗っているユーザーにツーリングを設定するのはある意味当たり前であるが、その一歩手前の見込みユーザーの獲得もイベントの趣旨に入れていきたいところだ。

【ポイント2】レンタルや自転車併売など販売スタイルの拡大

ウチはスクーターがメインだ、オフロードバイク専門だ、カスタム主体だといったショップの特色があり、それを「ウリ」として他店と差別化を図り、集客に結びつけているわけだが、時代と共に販売スタイルや商材を変更していき、ニーズに合わせることも必要である。取り扱いバイクを変更していくのもひとつの手であり、新たな商材を加えていく方法もある。その選択肢として自転車やレンタルバイクが挙げられる。

周辺に観光スポット&ツーリングスポットが多い、他の交通機関でもショップにアクセスしやすいといった環境であれば、レンタルバイクを提供しやすいはず。また、都市圏でバイクを所有しにくいという一見するとバイクに悪い環境でもレンタルバイクの需要を見込める。熊本県の販売店では、

「当初はあまり利用者がいませんでしたが、ネット予約を可能にしてから飛躍的に利用者数が増えました。土日は全ての車両が貸し出しになることもあります。熊本インターから近いこともあって、クルマで来店し、レンタルしてから阿蘇方面に向かう方が多い。また、空港からクルマで来店しレンタルされる遠方の方もいらっしゃいます」(以前の記事を抜粋、加筆)

熊本県内だけでなく、四国、関東、東北からの利用者も多いようで、同じようにツーリングスポットがほど良い距離にある販売店はなら導入する価値はある。レンタルなのでリピーターを狙っていくのはもちろんだが、バイクの購入につなげていくこともできるはずだ。

また、取り扱うバイクのカテゴリーを増やすのではなく、クロスバイクやロードレーサーといった「スポーツ自転車」を商材に加えていくのも、新たなユーザーの獲得や、既存ユーザーへのサービスにつながるはずだ。バイクだけ、自転車だけとどちらかに偏っているユーザーが多いかもしれないが、両方をバランス良く趣味にしているユーザーや、バイクに乗るトレーニングとして自転車を取り入れてるユーザーもいることを考えると、中古自転車も取り扱い可能であることを明示おくだけでも、新たな機会を生むはずである。

【ポイント3】広告にお金をかけず、HPなどのネットを活用

今やホームページをはじめとしたインターネット上のツールは必要不可欠である。以前は、ホームページ制作の知識がなければ自身で公開するのは難しかったが、今ではブログやSNS等、誰でも簡単に使えるツールが登場し、専門家に依頼せずとも自分で情報発信できるようになった。実際、ショップの代表やスタッフ自身で運営しているところは多い。東京都の販売店では、

「立派なホームページと比べると見劣りする部分もありますが、やりたいことをストレートに書けて、価値観が合うお客さんが実際に店に足を運んでもらっていることが多い。特に、初心者が不安に感じることも書いてるので、それに共感してくれるお客さんも多いのだと思います。何万もかけて媒体に載せることも必要だと思いますが、お金をかけずに自分の伝えたいことを伝えられるホームページを活用しない手はないです(以前の記事を抜粋、加筆)」

まだ、ホームページ等を積極的に活用していないところは、是非ブログ等の簡単なものからスタートしてみてほしい。その際には、バイク関連のポータルサイト、中古バイクサイトも併用していきたい。

ここで、「お金をかけず」という点は共通しているが、逆に、一切の広告活動は行わず、かつ、ホームページにも掲載しないという徹底ぶりもある。

「広告を打つと、かなりの問い合わせや来店があるのは容易に想像できるし、すぐに売れると思います。でも、そうすると、バイクの所在が分からなくなってしまう可能性があるのです。中には来店することもなく、お金だけを振り込んでくる人もいるでしょう。そして、こっちはバイクを送るだけ。顔を会わすこともない。こういうのが味気なくてイヤなのです。対面で販売すると、そのお客さんがバイクを手放す時は、必ずウチに持ってきてくれるのです。ウチが販売した車両であれば、間違いなく再販できる自信があるので、高く買い取ることができる。そんなところにもメリットを感じてくれているのかもしれません(以前の記事を抜粋、加筆)」

単に顔を会わさない通信販売が嫌いというのではなく、「対面販売した車両は必ず戻ってくる」という実績を元にしている。これは、一般車ではなく特殊車ならではの傾向かもしれない。全てを対面販売というのも難しいだろうから、希少価値のある車両のみ対面販売限定といった販売方法もありだろう。
 

【ポイント4】お茶の提供や工具の貸し出しなどの細やかなサービスも

ツーリング等のイベントや、ホームページの活用等、多くの販売店でも取り入れているポイントの他、細かい点をピックアップしてみると、車両の展示方法の工夫が挙げられる。主力ではあるが趣味性の高いバイクを店内に下げ、店頭や道路沿いの目立つところにスクーター等の一般車両を展示することで、入りやすさを考慮し、バイクショップの敷居の高さを払拭するようにしているショップもある。主力を目立つところに展示しないのは逆行しているようだが、幅広いユーザーを来店させるには、あえてカラーを表に出さないのも方法だ。

また、「お客様も業者も全員、バイクのことでなくても、来店した方にはお茶を出しています」(以前の記事を抜粋、加筆)といった細やかな接客サービスを心掛けているショップもある。お茶を出すことが販売に直結するわけではないが、居心地の良さや来店のしやすさは、間違いなく後々につながるはず。こういった細やかなサービスは別業種のやり方も参考にでき、最も手軽に真似できる良いポイントだ。

目に見えず、曖昧であり、漠然としており、個人によって感じ方が異なるため、とても難しい「顧客満足」。前述のお茶の提供や、常連ユーザーへの工具や作業スペースの貸し出し、破格値でのオイル交換サービスなど、プライスレスなサービス&価格以上のサービスで、ショップそれぞれが顧客満足を実現していが、良い点や自店に足りない点はどんどん取り入れていきたいところだ。